宿題は何のためにするの?ー先生も親も一緒になって考えたい宿題のためのアプローチー

正直、宿題なんて「やらなくてもいい!」と思っていました(だって、子どもたちは今とても忙しい)

それに、学校以外で学んでいることがたくさんあるから。
「おうちではゆっくりして!」って思っていました。

今回、さきさんの「けテぶれ」についての話を聞いて、宿題ってやってもいいんじゃね?と思いました。そんな話をしたいと思います。

夢に見た教師になった!! さきさんからの衝撃の一言!

「私は、宿題の取り立て屋に就職したんじゃない!!」

さきさんが「なりたくてなりたくて」先生になって、感じたことの1つ。毎日の事務作業・教材準備。子どもがきたら子どもと関わることが1番の仕事なのに、たくさん提出される宿題をチェックする、なんて実りのない時間なんだ…

ドリルなどを宿題で出しても
子ども「やだ」「めんどい」
教師「チェック疲れる」

そんな関係性は、最早【 LOSE ー LOSE 】

そんなの、意味ないですよね… 

そこでへこたれないのが、さきさんでした!さきさんは、そのあと、こんなことを考えられたそうです。

宿題でどんな力を付けたいか?
どんな人になってほしいか?
宿題を通して見つかる幸せとは何か?

宿題の「そもそも」を疑って、見直す。根本的な部分を捉えようとするべく、動き出したのです!

そもそもこんなに違う! 宿題に対する考え方

宿題に対する考え方は、こんな風に違うんです…!!一例を紹介します!!

中学校でやっていける宿題のさせ方をしてほしい
授業を聞いていてわかっているのに、宿題をやるのはどうして?

みんなが教育に対する「考え方」のレベルで、違っているんですよね。でも、学校は法律的な決まりのあるものだから、指導要領に立ち返って考えを深めていきます。

学習指導要領・総則を読む

学習指導要領とは「学校の学習などについての基準」なのです。これは、先生だけじゃなくて、多少長いけど保護者の方にもご覧になってほしい内容ですね!一緒に教育に関わっていくという気持ちで…!

ここによると、学習などの目的、特に家庭学習については

児童・学習習慣の確立
生涯にわたる学習に影響
=教育基本法の3条に書いてありマス

と示されているそうです。具体的な方法の1つとして「宿題」がありますが、宿題の出し方については書かれていません。

だからこそ

そもそもを疑え!! 学習とは?習慣とは?

予習・復習、学習計画の立て方 などなど…
宿題1つとっても、パーツがいろいろあるわけなんですよ!

そもそも! 学習とは何?

さきさんの答えをズバリ一言で書くならば!

学習=力を伸ばすために意識的にすること

力を伸ばすために意識的に机に向かう習慣をつけるため。

じゃあ逆は何か?

作業的宿題・やる本人がやる意味を感じられないもの

この課題に取り組むために、そこで取り組んだのは次の2つです。

自学・けてぶれ
(自分の力の伸ばし方を知る、意図を持って勉強するというマインドをいれる)

週課題・(一週間分の課題)
進学する中学校のスタイル、量をこなす経験、課題を期日までに提出する経験、課題を期日までに提出する

けテぶれを自分に落とし込んでやってみて、見えたこと

・知識・定着をダイレクトに狙える

・テストの点数を本気で狙いにいける(テストのための授業じゃないんですよ、とかそう言わなくても…)
・どんな問題が出るか?考えらえる
・自分に合った勉強法を見つける過程で得られる「自分も学べる!」というマインドが身につき、主体的に学習して成果が出るという結果を得られやすい

さき流の具体的な取り組みは?

スタディ手帳(週課題の課題帳)とノートを提出する(朝の会で集める)
ノートの見合いっこ(宿題パワーアップタイム)

の2つです。

スタディ手帳とは?
週課題を自分でやらせるための予定表。そこには、いつどんなテストをするかが記載してあります。だから、「次の日のテストがあるから」と週課題に取り組むなど、練習をする計画を支えるものです。

けテぶれは、とても優秀な学び方です。そしてその裏には、学術的な裏付けや、教育観が込められています。「やってみよう!」と飛び込んで取り組むことはもちろん大事。そこからさらに、この学び方が生まれた背景や学習の理論・根拠を、さきさんは明確にして実践されました。

これこそが、まさしく教育における「実践研究」なのではないでしょうか?

子どもの親と先生たちが実現すべきこと!

これまでに書いてきた学習指導要領は、これまでの教育を踏まえて、知識のある人たちが考えを集結させてきたものです。

方向を微調整しつつ、その中で理想に向かうための急な大きな変化は、周りとの摩擦もある、とさきさんも話されています。

あれかこれか?という対立をこえて

子どもの幸せを一番に考えて、何がより良いかというグラデーションを作る

取り組みを一緒に進めて行きませんか?


蛇足

さて、ここまでいろいろ書きましたが、今回のセミナーは、かみまえひろきさんの #nonameschool  のオンラインセミナー提供でした。

この人の頭の中もかなりえぐいです。必死で僕も調べ物をしながら話を聞いていますので、そんな頭の中がわかるものをいくつかシェアして終わります!

学習の効果測定についての良書!

宿題の効果

宿題の効果はこれくらいだそうです。

けテぶれ源泉

けテぶれの学びを評価する視点として…

学習指導要領は、インターネット上で読めます。解説もありますのでぜひ。

授業全体をけテぶれに!?

け…目的や目標をはっきりする
テ…やってみる
ぶ…ルーブリック・6Csなどを使って、分析の枠組みを示す
れ…練習をしていく(その中で課題が見つかっていく)

評価の枠組み

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かみまえひろきさん提供

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