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【読書備忘録】ストロング本能(青木真也)

Twitter上で好評で、またnote、Twitterと愛読させていただいているWORDSの竹村俊助さんがかかわっているということで、読んでみました。
非常に力強さが、ある意味ウザさなく伝わってくる印象。しっかり理屈の裏付けもつけているからなのかな、という気もしています。
それでは、また早速。

≪残ったフレーズたち≫
案外、会社は普通になくなります。僕は経験者なのでわかりますが、会社なんてスッとなくなるのです。

「本能」で考えれば世の中はシンプルです。
この資本主義社会では、金を持っているやつが偉いのです。

何よりも、自分の人生を懸けて表現したいことを最優先にしたい。

自分の思ったことを思ったようにやりたい。
結果的にそのほうが、自分にとっても幸せなのです。

やはり、「自分が欲しいもの」と「失うもの」のバランスをわきまえていないといけません。高い金額をもらう代わりにメンタルをやられてしまうのは、トレードのミスです。僕は「ある程度あればいい」「これだけあればいい」と思ってやっています。そのラインを超えたらラッキー、みたいな感覚です。

目的がはっきりしていない人や、自分のルールが決められない人は、自分の欲しいものを明確に書き出すことをおすすめします。
書き出すことができれば、そのために何をすればいいか考えるだけなので、すごくシンプルになります。

試合に関しても、大枠だけ考えるようにしています。明確なビジョンを描きすぎると、そうならなかったときの対処法を考えなければいけなくなって、逆にしんどくなるからです。

もし、あなたがいま悩んでいるとしたら、それは「自分だけのものさし」を見つけるチャンスでもあります。

そもそもメンタルは鍛えることは可能なのでしょうか?
実は、メンタルは全員同じです。心がもともと強い人や弱い人がいるわけではない、というのが僕の考えです。

まずは「私の心はガラスのように脆い」「みんな弱いんだ」という現実をしっかりと認識することです。そして、これこそが本能と共に生きることであると考えています。

ただ、やみくもに量をこなせばいいわけではなく、物事には必ず適切なやり方がありますから、質よく量をこなす方法を、その道のプロに聞くといいでしょう。

心を直接鍛えることはできません。心を変えようとしても難しい。
そういうときは、心に向き合うのではなく身体で解決していく、という方法があります。

そう、自分に直接関係のない物事はできるだけ「反応しない」ことが重要です。

人間は物事を冷静に捉えるよりも、感情が先に出る生き物。よって、1回深呼吸してから、紙やスマホに感情を書き出してみるといいでしょう。

僕はストレスを感じたら、必ず「分解」するようにしています。
「これって何のストレスなんだろう?」と、要因を突き詰めていく作業。

ただ、年齢を重ねると、自分のエネルギーだけではどうにもならないことが増えてきます。だからこそ、人生の中盤戦をうまくマネジメントするためにも、これまでとは別のモチベーションを見つけることが重要だと考えるようになりました。

「この世に完璧なやつなんていないんだ」と。
であれば、叩くのではなく、素直に「なんだ、おまえもつらいんだな」とポジティブに捉えたほうが得するように僕は思っています。

妬みや嫉妬はもちろんですが、他人に振り回されてつらいと感じるときなどは「みんなそれぞれの人生のリングで戦っている」と考え方を変えるだけで、意外と簡単に世の中のことに寛容になれるのではないでしょうか。

年齢を重ねて大人になればなるほど、恥ずかしい思いなんてしたくないと感じるため、挑戦する姿勢が自然と薄れてしまうもの。
でも、周囲はあなたが思うほどあなたのことを見てはいない。
だからこそ、僕は「恥をかくことは大切です」と断言したいのです。

やりたいことは、暗闇のなかで、もがいているときにこそ発見できるのです。

人から「やるな」と禁止されても、やりたくなってしまうことが、あなたのやりたいことです。

新しいことに挑戦する未来へのアクションは、「世界はここだけじゃない」ということを知るだけでも、大きな進歩になるのです。

世の中の多くのことは8割までは到達できます。

そして、80%の武器をいくつか持つことで、結果的に、95%の武器が100%に近づいていくのです。

人が誰かを嫌うのに、理由なんかありません。多くの人は世の中を自己都合で推し進めようとしているので、嫌われるのは、シンプルに考えて、その人の都合に合わなかっただけなのです。

この世は、突き詰めれば突き詰めるほど、誰が正しい、誰が間違っているなどはありません。嫌われるのだって、しょうがないこと。

まずは人目を気にせず、表現してみることです。

そして、相手も人間なので最後は運なのです。運だからこそ、人に頼るべきだし、最終的には他力本願の姿勢が望ましいと言えます。

運は自分ではどうしようもないものです。運を引き寄せるためにできることは、運を受け入れるためにベストを尽くすことだけです。
そして、それは僕の中では「原点に帰る」ことだと考えられます。

では、いったいどうすれば誰もが「自分だけのものさし」を持つことができるのでしょうか。
その答えは次の一点につきます。
ただただ「素直に生きる」ことです。

「自分にリスクがない状態で得られるリターンなど、たかが知れている」

フィジカルとメンタル、つまり肉体と気持ちはリンクしています。
よって、「気持ちが折れる」のは、単純にスタミナが切れているだけというのが僕の意見です。

そうなったときにより重要視されるのが、いかに高パフォーマンスを長期にわたり継続して発揮できるか、つまり、疲労回復などの「リカバリー力」と、体調管理などの「コンディショニング力」なのです。

多くのことは、その人の実力のせいではありません。

結果にこだわりすぎて、悩んだりイライラするよりも、いますべきことに集中したほうが生産的です。

未来の自分ほど信用できないやつはいない。

もうひとつおすすめなのが、人に会うことです。
人に会うときは、スマホを見ることがほぼありません。その人との時間を大切にするはずです。もちろん、相手からの情報は入ってくるのですが、デジタルのような一方的に受け身になる情報ではありません。
また、明るく過ごすためにも、人と会うのはいいことです。

科学的な根拠よりも「本能的に自分に合っているかどうか」「何をどう感じたか」のほうが大切です。

たしかに好きなことを仕事にできたらラッキーですが、一方でつらいことも多くあります。「好きだから趣味にしておく」というのも立派な決断です。

そう考えると、「格闘技選手になりたいです」みたいなやつは、ならないほうがいい。本能レベルで「いつのまにか、なっていた」というのが正しい。

「悪い方向に進むリスクと背中合わせだからこそ、堂々としたものが創造できる」

「基本、自分以外の人間にはなれない」

とりあえず、何かのプロフェッショナルという旗を立てることができれば、次のステージに行ける時代です。

ある程度、自分の食い扶持さえあれば、好きなことをして生活できます。それを超えたぶんは、ただの「ラッキー」です。

ジャンルにとらわれて、自分の気持ちを曲げてはいけません。

人間の最後は死ぬときです。そのときに「よかったな」と思えたら勝ちです。人生の最後に勝てていればいい。そのために生きるのです。

「あいさつをする」「ちゃんと返事をする・返信する」「時間通りに行く」「受けた仕事を一生懸命やる」―それだけあればいいと思います。

人間関係は惑星みたいなものです。必ず周期があります。

すごく近いなと思っていたのに、また離れることもある。近くなることもあれば、遠くなることもある。それは周期なので、あまり気にしなくていいのです。

「人には期待せず、自分のアクションの数を増やす」のが賢い人の鉄則です。

いつだって若者側に真実があります。

「切れるカードが少なくなってからのほうが、ゲームはおもしろい」

フレーズ、今回も大量になってしまいましたが、ぜひどうぞ。


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