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遊びこむために大人ができることvol.2


 今日は森へ出掛けるためのおはなし後編です。
前回のお話はこちらから。

 今日は雨の森を子どもに経験させてあげたい、雨の森ではどうしたら快適に過ごせるのか知りたいという方必見です!


○ひの社会教育センターの森のようちえんって? 

まずは、森のようちえんの説明から。
森のようちえんは、4歳児~小学校2年生までの子どもたちが月に1回、晴れの日も雨の日も雪の日も日野・八王子を拠点にした森で遊びます。今年で11年目を迎える活動です。


○雨の遊びを支える装備。大切なのはカッパ


最近だと100円でカッパも手に入る時代ですが、森で長い間遊びたいと思ったら、いいカッパを買うことを強くオススメします。

森のようちえん活動を長いことやっていると装備の重要性を痛感します。

◯快適にいられる時間〈30分〉

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 このようなカッパ、通学や通園の時に着ている方も多いと思いますがこれを森の中で来ていると30分もっていいほうです。
きっとこれらは傘を併用して使ったり短い距離の移動を想定して作られたものだと思っています。
 まず袖を止められないので手を上にあげるとそこから雨が侵入してきて袖は瞬く間にビチョビチョ。たくさん動くことを想定されて作られていないので身体が温まってくるとサウナスーツ状態になり蒸れて服が湿ってきてしまいます。


・アウトドア専用のカッパ

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 こちらは名前の通り雨の中で動き回ることを想定されたカッパなのでとっても丈夫です近年のアウトドアブームもあり子ども用の製品も各社取り揃えて始めています。

どんなに素晴らしいかというと、、、
①防水性・撥水性・透湿性を兼ね備えている。
 防水・撥水はよく耳にすると思いますが最後の透湿性というのは聞き慣れない言葉ですね。これはウエアの内部をドライに保つ性能です。雨の侵入は防ぎつつ、汗などを発汗してくれる作用です。
 防水性・撥水性・透湿性これら3つの機能が備わっていると、カッパの下に着ている洋服が濡れることもなく快適に過ごすことができます。


②袖口・フードの調整ができる
 フードは調節可能。絞ることによってその子に合うところで止められ首元からの雨の侵入を防ぐことができるのです。
 ズボンの裾部分も長靴や運動靴にあわせて絞ることができたり、袖口のところはゴムやベルクロがついているものも多く袖や裾の濡れを防いでくれます。ひの社会教育センターの森のようちえんのことでいうと約8割がmont-bell、残りがColumbia・logos・outdoorと続いています。

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(こちらの写真は2021年1月撮影。この日の東京は雪予報。気温もかなり低い予報が出ていたため、暖を取れて着替えのできるひの社会教育センター近くの公園に活動を切り替えました。どんな活動でも成功の土台は安全。”森のようちえん”と言えど、いつでも森へ行かないといけないとは考えていません。)

 今年は雨の中での活動も多いため、スタッフも含めてアウトドア向きのカッパを着用しています。長い時には5時間ほど外で活動していますが上手に着こなすことによって、晴れの日と変わらずの遊びをすることできます。

 さらに言うとカッパを着ていると服が濡れないということを子どもたちも知っているので水たまりの中にダイブしたり川の中で遊んでいたりと雨の日の遊びを十二分に楽しむことができています!

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○寒くなった時のバックアップ

 私たちは雨の日でも外で遊ぶことを大切にしていますが、ずっと雨の中にいるのがなんといっても大切だ!とは考えていません。
自然が相手の遊びなので、低い気温・天候の大きな崩れの時などは活動時間を短縮したり活動場所を変更したりしています。
 森の中にずっといる時もタープを持っていって雨よけを作ったり、ずっと回らずに遊んでいる子達はどうしても冷えてきてしまうのでココアなどを持っていき身体の中から温めてみたりしています。

雨の森へ出掛ける時は、もういいかな?と思った時の逃げ道を作っておくと長く付き合えると思います。

○お片付け編

 雨の森へ出掛けると待っているのはお片付けです。
森へ出かけたあと、車や家で着替える時あったら便利なものをまとめてみました!

・濡れたものをどんどん入れられる袋やカゴ
→家や車を濡らさないように濡れたものは一つのところにまとめておくといいです。

・大きめのタオルと全身の着替えと替えの靴
→どんなにいい服を着ていてもどこかは若干濡れてしまいます。
濡れからの冷えを防ぐために全身着替えをすることをオススメします。靴は帰るだけならサンダルなどでもいいですね。

そして、雨の森へ出かけたあとは、温かい飲み物を飲んでほっと一息ついたり、温かいお風呂に入ってみることも親子時間を楽しむ1つです。


○なぜ雨の体験が必要なのか

 天気がいいねというと晴れ、天気が悪いというと雨のように雨はマイナスに捉えられがちですが、雨の日でないと楽しめないこともたくさんあります。
そしてその雨が子どもたちにとって過酷な状況になってしまう時は普段のありがたみが分かる経験にわかることもあります。
いい時・楽しい時だけ体験していると見えないものを雨は教えてくれるでしょう。


 2回に渡ってお送りした「遊びこむために大人ができること」シリーズ。
子どもは置かれた環境の中で成長するといわれますが、幼少期の体験活動が豊富な子どもほどやる気や生きがいを持っていることが多い、もっと深く学んでみたいという意欲が関心が強いという研究結果も報告されています。
子どもたちの遊びの一つに自然遊びを体験させてあげることも大人がしてあげられることの一つかもしれません。


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