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夢中になれる場所を子どもたちに!

少し前の朝日新聞の記事にこのような記事がありました。
オンラインでも無料で読めるのでよかったら読んでみてくださいね♪

脳医学者・瀧靖之さんへのインタビュー記事です。

簡単に記事の内容に触れると、
・子どもの年齢によって獲得しやすい能力や特徴がある。
・何かに熱中するなどして1つの能力が伸びると直接関係しない能力も向上していくと考えられている。
・脳には可塑性があるので、いつから学んでも成長していく!

ということでした。
子どもたちも全員が一緒の成長をたどる訳ではないので、ある程度の平均的な成長のお話となると思いますが、とてもわくわくするお話でした。

ひの社会教育センターは100を超える教室を実施している社会教育施設です。0歳~80歳を超える方々が様々な学びを求めて訪れる施設でもあります。子ども対象の教室は約25クラス。子どもたちが熱中できるものはそれぞれに異なってきますが、どの教室にもねらいがあり子どもたちが熱中できるような空間づくりを目指しています。

地域の力も活用して子どもたちは育っていく??


理想は、お父さんやお母さんが子どもたちの夢中を刺激してあげること。
しかし様々な事情からそれが叶わないときも多いと思います。
そこで頼っていきたいものが地域の資源。
意外にも地域に目を向けるとたくさんの活動の場があることに気が付くと思います。

今日はひの社会教育センターのプログラムからいくつかのピックアップして考えてみたいと思います。

年齢に応じた夢中とは?


対象年齢は4歳~小学校2年生(7歳)、この記事だと運動能力や語学力が向上する時期とされている子どもたちを対象にした「森のようちえん&森の冒険学校」です。
雨の日も風の日も晴れの日も1日中、森の中で過ごします。
スタッフが持っていくのは、ロープとのこぎり・小刀、そしていくつかのクラフトの材料だけ。あとは子どもたちの創造力で遊びを作り上げて過ごしています。

はじめて参加した子どもたちは、普段の日常でゲームやおもちゃなど遊んでもらうものが一切ない環境に急に身を置くことになるので、何をしたらいいか戸惑う様子もあります。
しかし段々と慣れてくると自分のやりたいことが見つかり、どうにか形にしようと試行錯誤するようになっていきます。
この時の子どもたちの姿は夢中そのもの。
うまくいかなかったとしても楽しい!またやってみたい!という様子です。
もしかしたらこの過程の中で脳にたくさんの刺激がされているのかもしれません。

また森の中は当たり前ですが、不整地。
バランスを常に取り続ける必要があるのです。
木の根っこがあれば転ばないように避けて、邪魔な木や草があればジャンプをしたり引っ張ったり、蜘蛛の巣を避けたければくぐることも。こうして森の中を歩き進み、ある程度のところで数時間遊んで1日を過ごしていきます。

鬼ごっこのタンマ場は、まさかの丸太の上


アスファルトの上でも難しい大縄跳びも器用にこなし、ロープで子どもたちがつくったアスレチックは街のブランコよりも乗りにくい・・・
体幹も自然にトレーニングされていくように感じています。

ぐるぐる回って楽しむ子どもたち


次は森のようちえんを卒業したあとに通うことが多い小学1~6年生を対象とした「子ども会ぽけっと」

文化・芸術・アウトドア様々な体験的活動に挑戦していく年間を通して参加する活動です。
子ども会ぽけっとでは、異年齢で構成された班活動が主体です。

作戦会議中、緑色の服を着ているのは中学生のサブリーダー。

ですので、何かを決めるときには話し合いもしなければなりません。
ぽけっとを卒業した子どもたちで構成されるサブリーダー(中高生)を入れるとなんと年の幅12歳!


活動全体を通して下の子が上の子に憧れを持ち、経験や年を重ねていくと下の子たちにも優しくする場面も見受けられます。

 小中学生のうちはリアルなコミュニケーションが脳によいと冒頭の記事に書いてありました。毎日同じコミュニティから一歩抜け出したところにも、子どもたちにとって夢中になれる場所があるのかもしれません。


学校でもない、家でもないところにも学びの種はたくさんあるかもしれません。
子どものうちは興味もどんどん変化していくことが多いので、大人が付き合っていくことが大変ですが、未来への種まきだと思い、今しかできない体験を積み重ねて、たくさんの選択肢から選び取れる大人に成長してほしいものです。

みなさんもご自身の地域にある、様々な活動を探してみてくださいね!

記事:えっぴ(井上)

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