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新緑・花・野鳥の豪華盛り合わせ!檜原の春【檜原村こよみだより・4月】

檜原村で迎える初めての4月。ひと言で言うと、最高です。新緑の美しさと新芽の可愛らしさに、毎日心を打たれています。

広葉樹と針葉樹の緑色のグラデーションが、なんとも綺麗なのです
中央に見える横長の建物が、檜原村役場。山に囲まれてます!
桜の名所として有名な人里(へんぼり)バス停前の桜も、見事に咲きました

日中はだいぶ温かくなってきましたが、朝晩はまだまだ冷え込む日もあります。スカイツリーよりも標高が高い場所にある私の家では、夜はいまだに掘りごたつが活躍中です。

先日、檜原都民の森の自然教室に参加してきました。都民の森は、標高1000~1500メートルの高地で自然を楽しむことができる山岳公園です。広さは197ヘクタール(東京ドーム42個分)と広大で、区域内には檜原村最高峰の三頭山(1531m)も含まれており、登山客の方も多く訪れます。

都民の森の入り口

私が参加した自然教室のテーマは、「三頭山のスミレ・ネコノメソウ観察」。動植物にとても詳しい都民の森の職員の方2名を講師に、4時間ほど都民の森の中を散策しました。ちなみに講師のうちのお1人は、鳥と会話できるという伝説を持つ方です(笑)

散策の様子。散策路にはウッドチップが敷き詰められていて、歩きやすい!

今年は平年よりも早く気温が上がったため、すでに咲き終わっている花も多かったものの、講師の方の解説を受けながら、スミレとネコノメソウ以外の植物もたくさん観察できました。

ヨゴレネコノメソウ
クロモジの花

イベントには、東京都心や千葉県からはるばる参加されている方もいらっしゃいました。一方で私の家から都民の森までは、車で15分ほど。

檜原都民の森では森林の約4割を天然林が占め、関東周辺ではごくわずかとなったブナの豊かな自然林も残されています。また、季節ごとにさまざまな野鳥、植物、昆虫が見られ、都内では無二の自然が残されている非常に貴重な場所です。

実際、今回もお花のほか、オオルリなどの美しい野鳥も観察でき、そんな場所が家から15分の場所にある幸せを実感できました。

標高が高い都民の森は、眺めも抜群です

講師の方によると、春は絶好の観察シーズンなんだとか。色とりどりの花々が咲くのはもちろん、鳥は繁殖期を迎えて元気にさえずり、体毛も他の季節より色鮮やかになるのだそうです。

私の家の周りでも、意識さえすればたくさんの花や野鳥を観察できるはず。今回の自然教室で学んだ花や鳥の名前に加え、自分でも少しずつ知識を増やしながら、日常のなかで自然を楽しめる目をもっと養っていきたいと思います!

最後に余談ですが、最近「山菜図鑑」を買って、山菜マスターになるための道のりを歩み始めました。知っている植物が増えると、今までは雑草の群れにしか見えなかった草たちが、いろんな顔や個性を持っていることに気がつきます。持っている知識で、見える世界がここまで違うのかと驚きました。もっと自然のことを勉強していきたいと思う、移住9ヶ月目なのでした。

text by 高野優海(檜原村地域おこし協力隊)