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有線イヤホンの青春と、私のイヤホン遍歴

音楽を聴くようになってから、ずっとお世話になってきたイヤホン。
小学生の時の記憶はあまり覚えていないが、中学生の頃は車や電車に乗る時はいつもイヤホンで音楽を聴いていた。高校生になると電車内はもちろん、駅から学校までの自転車の道のりで毎日音楽を聴くのが日課だった。

当時私はパンクとジャズが好きだったので、坂道を上っていく行きの通学路ではノリノリのパンクを聴きながら立ち漕ぎでぐんぐんと自転車を走らせ、帰り道は夕焼けの下り坂をゆっくりと降りながら静かなジャズを聴き「なんておしゃれな私!」と浸っていたもんだ。浸りたいがためにジャズを聴いていたわけではない。多分。

あと、当時は有線イヤホンだったので、青春的な話でいうと誰かと一緒に音楽を聴く時のあの距離感もよかった。今思うとあのドキドキ感って有線イヤホン世代の特権だと思う。今だったらあんなに近づかなくても聴けちゃうし、手軽に検索できたりして片耳ずつシェアして聴く必要もないもんなぁ。


大学生になるとファッションの一部としてヘッドホンも使うようになったり(何も聴いていない時も常に首に引っ掛けているのがかっこいいと思っていた)、でもやっぱり身軽な方が好きでイヤホンに変えたり、その日の気分に合わせてころころと持ち変えていたと思う。

そこからもう少し時代が進んでイヤホンはワイヤレスに。
最初の頃は線で繋がっていないのがなんだか不安で、肩にかけるタイプのものを使っていた気がする。

こんなような感じのやつ。
外の音を聞きたくて片耳で聞いたりすることも多かったので、ワイヤレスにしたものの肩にかけられたりイヤホン自体は線で繋がっている方が私には便利だったのだ。

だったらそもそも耳は空いていた方がいいのでは?と思って骨伝導のイヤホンを使っていたこともある。

使っていたのは確かこれ。でも骨伝導の、というかこのタイプは長時間聴いているとちょうど耳の上に当たる骨の部分が痛くて若干疲れるという難点もあった。
それからもう少し経って、耳たぶに装着するイヤーカフタイプのものも使ったことがある。

多分こんな感じやつ。
これは、耳たぶも痛くならなくて聞こえ方もいい感じだったのだが、装着方法が慣れないと結構むずかしかった。しかも使い始めのうちに不慮の事故により断線してしまい、早めに役目を終えてしまった。

やっぱりそろそろほんとのワイヤレスの、左右分かれているイヤホンにするべきか...。そう思って、いくつかチャレンジしてみたのだが、ズボラで使い方の荒い私には難点があった。


もう、めちゃくちゃ落とすし、しまいには無くすのだ。
方向音痴なのに道を聞かれ、急いで片耳だけ取ってぽろりと落としてしまったり、携帯で音楽を聴くようになってからは電話がかかってきたりするとあたふたしてケースに入れずにとりあえずポケットにつっこみ、そのまま忘れていつの間にか紛失、みたいなことが多発した。

イヤホンでそのまま電話に出ればいいがなという話かもしれないが、一体どこに向かって話しているのかという気になるので私はいまだに直接耳に当てないと電話ができない。もっと言うと何故か右耳で聞かないとダメ。
右利きなので電話をしながらメモを取ったりするとすごい変な格好になる。


そんなこんなで結構いいやつを買ったのに無くしたり落としたりしてしまうということを何度か繰り返した私は今、3COINSのイヤホンを使っている。


3COINSとはその名の通り大体の商品が300円で売っている100均ならぬ300均的なお店だが、さすがにイヤホンは300円ではなくこちらは1500円の商品だ。


今まで「やっぱり音がいいに越したことはないから1万円前後くらいのものの方がいいのかなぁ」なんて思って、よくわからないながらも仕様を見たりして買っていたのだが、私にはこのイヤホンがある意味最適だった。

カナル型(密閉型)は外の音が遮断されるので苦手だけどインナーイヤー型(解放型)だとイヤホン自体が大きくてょっと耳が痛いと思っていたのだが、このイヤホンはちょうどよく私の耳にフィットし、全然疲れない。そしてびっくりするくらい軽い。もう怖いくらい軽い。
音質は高価なものと比べると劣るかもしれないが、最近は音楽よりも宅建講義動画の声だけ聞くということも多いため音質も特に気にならない。

3COINS、いいじゃん!と感動してしまって、先日私はもう一種類3COINSで別のイヤホンも買った。
それがこちら


かっ...かわいくないですか?
イヤホンや電子機器などは今までどちらかというと可愛い系よりもかっこいい系を選ぶことが多かったのだが、この絶妙な色味とデザインの可愛らしさに惹かれ、低価格なのをいいことに衝動買い。耳は2つしかないというのに。まぁでも、朝充電し忘れてたのに気づいた時とかね?交代で使えばいいよね?


ちなみに使い心地はというと、どちらかというと黒い方が好みだ。
なぜかというと、黒の方は右側に左耳用のイヤホン、左側に右耳用のイヤホンが収納されているのだが、可愛いちゃん(呼び方)の方は逆なのだ。
逆なんだけど、こうしまわれていると見た目の形的に右側のイヤホンをなんとなく左耳に入れたくなってしまう。私だけ...?

私が買ったのはこの色。右側にあるのが右耳用なのに左耳に入れたくなる。


あと、電池残量がケースに表示される点も黒の方がいい。
でも可愛いちゃんは可愛いから許す。おしゃれは我慢だからね。


そして何がびっくりって、この3COINSたち、どれだけ落としても今のところ壊れる気配がないのだ。
一度イヤホン自体を落としてしまった時にぱかっと割れて中のパーツが出てしまったことがあるのだが、なんとなくいいところに収めてパチンと閉めたらめちゃくちゃ無事だった。すご。

そして、全然なくさない。
…なんで?あんなに安安と結構いい値段のイヤホンたちをなくしていたのに、だからこそこうなったら1,500円くらいのにしよう!って思ったのに...。予想に反して紛失しない。


こういうこと、たまにあるよね。
お気に入りのちょっといいグラスは買ってすぐに割れちゃったのにいつからあるかわからないなんでもないグラスが永遠と生き延びてるみたいな。

まぁそういうことなのだろう。要するに私とこのイヤホンはきっと相性がいいのだ。
もしかするとなんとなく買ったこのイヤホンたちを、私は数年後も使っているかもしれない。

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