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HINEMOS × つくる人〜杜氏・湯浅俊作(後編)〜

こんにちは。
時間に寄り添う日本酒、HINEMOSをプロデュースする株式会社RiceWine・人事担当の森元です。
この公式noteでは、HINEMOSをつくる・とどける・ささえる「人」をご紹介する、「HINEMOS × 人」という記事を担当しています。

前回の記事(前編)に続き、杜氏・湯浅俊作さんへのインタビュー(後編)です。RiceWine・代表 酒井との出会いや、これまでの歩みについて、語って頂きました。

Q:湯浅さんにとって、RiceWineとは? 

僕の日本酒の概念を変えてくれた存在です。ものづくりって面白いな、と思い始めたのも、日本酒造りで「勇気を持って変えること」を意識するようになったのも、酒井さんや、RiceWineとの出会いがあったからなんです。

酒井さんに出会った当時の僕は、日本酒造りの面白さを感じつつも、この業界がシュリンクして行くのも感じていましたし、お客様の声も全然届かなくて、このままだとちょっとやばいな、続けられないな、と思っていました。

杜氏としての辛さは、責任感や孤独感だけでなく、体力的なところもあります。時期によっては早朝から晩まで作業が続き、蔵に泊まり込むことも。家族との時間も大切にしたいと思っていたので、このまま日本酒造りを続けて行くのは難しいな、と思っていました。

このまま業界を去ろうかな、とか、違う蔵に行こうかな、と考えていたタイミングで、酒井さんに出会ったんです。これがラストチャンスだと思いました。今思えば、運命的な感じがしますね。

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※杜氏・湯浅さん(左)と、代表・酒井さん(右)

Q:湯浅さんにとって、HINEMOSとは?

初めて「時間」というコンセプトを頂いた時は、「うわぁ、すごい!全然自分じゃ考えつかなかった!!」と感動したのを覚えています。
HINEMOSは、時間毎に全く違う味わいを造らなきゃいけないので、自分の中にある引き出しの多さや、技術力が試されます
だからこそ、お客様から「今まで飲んだ日本酒の中で一番美味しい!」という感想を頂けた時は、ヤバイな、鳥肌めっちゃ立つな、と思いました。

これまでの商品開発は、先に商品ができて、じゃぁこれを何時にしよう、こういうシチュエーションを設定しよう、という流れでした。
これからの商品開発は、時間を先に設定して、それに合うようなお酒を造ることになるので、今までのやり方と違って難しいな、と思っています。これまでの8種類は、着想から商品化までポンポンと進めることができたんですが…ここから先の新商品開発は、自分にとっても「未知」の領域なので、みんなと一緒にチャレンジしたいですね。

Q:8銘柄の中で、一番印象に残っているのは?

僕が一番面白いな、と思っているのは「REIJI」です。REIJIは8銘柄の中でも、すごく甘いお酒なんですが、酒井さんと出会った当初、甘いお酒に対する抵抗もありましたし、あんなに甘いお酒が受け入れられるのかな、という不安もありました。
商品開発のプロセスも、酒井さんと一緒に、どうやって色を出すか、どうやって色調をコントロールするか、すごく色々悩んで試行錯誤を繰り返しました。そういう不安や試行錯誤を経て完成した商品なので、一番思入れがありますね。

REIJIを飲んだお客様から、あの甘さについて「何か入れていますか?はちみつとか入っていますか?」とよく聞かれるんですが、原料はお米と水だけ。REIJIは、お米の甘さをダイレクトに感じて頂ける銘柄なんです。
こんな風に、お米と水、というシンプルな原材料から、色んな表情・味わいを引き出せるのが、日本酒の面白いところだと思っています。

Q:日本初・冷蔵倉庫の中への酒蔵移転はいかがでしたか?

酒井さんと一緒に冷蔵倉庫を見学した時、僕が「ここを酒蔵にできたら最高ですね」とぽろっと言ったんです。正直、できるかどうかなんて全然考えずに言ったので、それが本当に実現に向けて動き出した時は、自分が言った手前「やばいな、本当にできるのかな」と思いました(笑)

話を進めていくうちに、できるな、とは思えてきたんですが、新しい酒蔵を作っていくプロセスは、分からないことだらけ。工事一つにしても、どこにコンセントをおくか、どこに水道の蛇口をつけるか、悩みに悩みました。

さらに、新しい酒蔵に製造免許がおりるかおりないか、というのが不確定なまま進めていたので、慢性的な不安感もありました。本当に大丈夫なのか、と思いながら、走り続けていた感じです。

無事に立ち上がって、ちゃんと製造免許も降りて、こうしてお酒造りができていることに、すごく安心しています。酒蔵を建てても、思った通りに稼働せずに、お酒が造れない、ということもあるので、本当に良かったです。

今振り返ってみると、本当に大変でしたね。でも、すごく面白かった。
杜氏さんって、新しい酒蔵を建てる機会がほとんどないので、自分の設計図で酒蔵を建てた経験は、めっちゃ活きるな、と思いました。もう1つ、新しい酒蔵を建てたいと思うぐらいです(笑)

Q:湯浅さんが思い描く、RiceWineの未来とは?

例えば、海外のある国を歩いていた時に、現地の方がテラス席に座って、ワイングラスで、HINEMOSを飲んでいる。そういう場面を普通に見かけるようになったら嬉しいですし、実際にその場面を見たら、感動して震えると思います。

そして、若い人にもっとこの業界に入ってきてほしいな、と思っています。僕たちが意識しているのは、「日本酒製造で持続可能な働き方を実現する」ことです。自分自身、杜氏として体力的なしんどさ、家族との時間を確保することの難しさに悩んでいたので、新しい蔵での四季醸造が始まってからは、働き方が大きく変わりました。すごく楽になりましたし、日本酒造りに専念できる環境が整ったように感じています。

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酒造りって、本当に面白いんです。その面白さ・魅力を伝えて、ちゃんとお金が稼げる・生活ができる、という状態を作ることができれば、なりたい職業ランキングTOP50ぐらいには入れるんじゃないかと。さすがに、TOP10は無理かな、と思ったので(笑)

子供たちから「お酒を造れる人になりたい」という言葉が、自然と出てくるようになったら、本当に嬉しいと思います。

Q:どんな仲間と一緒に働きたい?

スタートアップならではの大変さを、「大変だな〜」と笑って楽しめる人と一緒に働きたいですね。スタートアップで働くのは僕も初めてなんですが、本当に何もないところから1つずつ作っていくフェーズなので、当事者意識を持って、自分から行動することを楽しんでもらいたいな、と思います。

あとは、アイデアをくれる人がいいです。杜氏は、全部を1人で背負い、1人で造っているような感覚になりやすいんですが、このRiceWineでは、みんなで一緒に造っていくことができるので、その過程で色んなアイデアをもらえると嬉しいです。

森元:湯浅さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!

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最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございました。
杜氏・湯浅さんへのインタビュー(前編・後編)は、いかがでしたでしょうか?
記事を読んだ感想の「コメント」や「スキ」を頂けると、とても嬉しいです。

最後に、私たちの会社では、共にHINEMOSをつくる・とどける・ささえる「人」を募集しております。
もし、興味を持って下さった方がいれば、こちらのページから詳細をご確認ください。

よろしくお願いします。

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