ひなたぼっこにおいで―パストラルケア・ガーデン

夫は大学でカウンセリングを教えています。妻は5人の子どもたちを育てました。でも今は病気…

ひなたぼっこにおいで―パストラルケア・ガーデン

夫は大学でカウンセリングを教えています。妻は5人の子どもたちを育てました。でも今は病気、障がいと闘っています。皆さんが人生の逆境を乗り越えられるよう何かができればと思い、パストラルケアを始めることにしました。

最近の記事

葉桜ソメイヨシノ

待ちに待った春 久しぶりに出かけた近所のリハビリと癒やしの場所、貯水池公園 ソメイヨシノは、葉桜になっていた しばらく前、見守り隊たちが、ソメイヨシノの開花を 写メや動画で沢山知らせてくれた ありがたかった でも、正直、わたしは、春の訪れを心から喜ぶ気持ちになれないでいた ごめんなさい わたしの「春」は、まだまだ来ていないから こもれ美

    • 本当の祈り

      苦しみが 増してきた時 ある人が「あなた方のために祈っています」と言ってくれた それに対して 僕は「祈らないでほしい」と答えた それは とても失礼だったかもしれない だけど 僕はこう考える 相手のこと 何も知らないで  ただ遠くから祈ることに どんな意味があるのだろう それよりも 苦しむ人のもとへ行き そして 今 何を感じ、何に苦しんでいるのか 聴いてあげてほしい そしたら 何を祈ったらいいのか もっと分かるはずだから 苦しみが増してくると 周りの人々が はるか遠くに見

      • イエス・キリストの愛は限りなく深い

        一番厳しくて一番優しい 夫と出会う 喜んで助けてくれる 子供たちが生まれる ドア下に 命綱の酸素チューブが通る家に住む リハビリと心の癒やしになる 貯水池公が近くにある 病いの辛さを励まし合う友たちと 沢山の見守り隊との出会いがある イエス・キリストは わたし達ひとり一人をよくご存知で 愛してくださっている だから 今のわたしのために ずっと前から 沢山の助けを準備してくださっていた イエス・キリストの愛は限りなく深い こもれ美

        • パンのおじさん再登場!

          病友のパンのおじさん再登場! 沢山の沢山の沢山の 「赤いパンの袋亅を手に 寝ずにお世話してくれる家族を応援する為に 笑顔で訪ねてくれた! 彼の優しい心遣いにわたし達は 感謝した こもれ美

          元気百倍!

          「♪  もし自信をなくして くじけそうになったら いいことだけ いいことだけ 思いだせ ♪」 近くの貯水池公園を フラフラしながら それでも歌いながら歩く 早春を感じる昨日  貯水池公園の河津桜は満開になった 「咲いていた! あと少し あと少しで 冬が終わる!」 元気百倍! みんなで待とう!  こもれ美

          みんな一緒に踏ん張ろうよ!

          見守り隊らが「梅の花が咲き始め、春が近づいた!」と知らせてくれた リハビリに使っている 近くの貯水池公園に 梅の木はないが 河津桜が春に向け、蕾をつけ始めた フラフラ歩いては、車椅子に座り込んでしまう私には 景色をゆっくり楽しむ余裕はない それでも 河津桜の蕾を見ると 言いたくなる 「もう少しで春になる?」 「春だよね?」 「春になるよね?」 「あと少し、あと少しだよね? あと少しだよ!」 そうだよ、みんな一緒に踏ん張ろうよ! こもれ美

          寒水仙のように

          夜が嫌い 近づくとドキドキする 寝るのが怖い・・・ 夜中、咳込み、腹痛、寒さで何度も起きる 時計を見ては 「まだ、1時間しか寝てない!」 「朝まで、あと何時間あるのか・・・」 と嘆く・・・ そして、朝を迎える! 朝! 朝! 今日も、生かされている! 朝日の差し込む窓から、冬の寒さに凛と立つ寒水仙が見える 私もこの花のようでありたい! あなたも、そうあれますように! こもれ美

          チーム見守り

          私には、沢山の見守り隊がいる 離れていても、写メや動画、ある時はさりげないショートメッセージを送り 気にかけてくれる見守り隊 思いを実際に行動であらわし、送り物をしてくれたり、直接訪問してくれる見守り隊もいる こうした人々には、心からの感謝の気持ちしかない いつもリハビリで歩いている、近くの貯水池公園 寒椿が、咲きほこっていた 寒くて長い冬が来ている いつにも増してしんどいと、よけいに冬を越せるか自信が持てない 次に咲く河津桜は、見られるのだろうか・・・ でも、私は知っ

          永遠の友達

          夫と出会ったのは、大学のサークル 第一印象は、熊みたいな人、、 パーマをかけたモサモサの髪  顔じゅう、ヒゲだらけ お互い上京したばかりの田舎者 大好きな歌詞のスポットを巡り歩いた 楽しかったな 性格は真逆だけど、価値観の合う友達になった そして、二人は結婚した いろんな所に住んで、5人の子供達も含め、いろんな経験をした でも、晩年、私がボンベ生活するなんて想像しなかったね 一番私の気持ちを理解してくれ、一番厳しくて、一番優しい友達 ある時は、家政夫、小間使い、ある時

          二刀流ドクターS

          ドクターSは、夫の恩人 職場の紛争に巻き込まれた彼を支えてくれた人 学園闘争の世代だから、言動が熱い! 厳しさの中に優しさを持つ二刀流 夫や私のことを、30年近くも気にかけ 年に何度も贈り物をしてくれる 奄美大島の親善大使の彼 贈ってくれるものは マンゴー、たんかん、生きた車海老・・・ そう言えば・・・ おがくずに忍び込んだ車海老たちと格闘する私の叫び 家の年中行事の一つになっていたっけ(笑) 体の調子も悪く、心が塞いでしまう時 いつも忘れないでいてくれる 彼の優しさ

          冬を迎える力

          予想もしなかった、長い長い夏が過ぎたと思ったら いきなり、肌寒い秋になってしまった 酷暑の間、リハビリ場所にしていた貯水池公園のひまわりは、焦げ付いて 桜の木は、落葉していた 久しぶりに、行ってみると、桜の蕾を見つけた それは春への希望! これから、冬を迎えるための力なんだ! でも私は・・・本当は、気持ちも身体もしんどくなる冬を恐れてる あなただって、そんな時があると思う 「私たちは、この冬を越えることが、できるかな?」 たとえこの冬の向こうに、あなたの望んでいる春がな

          踏み出そう!

          今年の夏は、異常に暑かった 近所の貯水池公園で、酸素ボンベをコロコロしてのリハビリは断念 代わりに、涼しいスーパーやドラッグストアーへ 小心者の私だから、 近所で見られるのが嫌で、 「少し遠くの場所でなら」と勇気をもって出かけてみた。 ボンベで歩く私の後ろを、夫は 片方の手で車椅子を押し、もう片方の手でカートを押す それは、まるで大名行列のよう(笑) 歩き疲れたら、即、後ろに控える車椅子に座るという作戦 実は、貯水池公園より、長い距離を歩けた! 涼しいし、買い物出来て楽

          ゴトマン

          ゴトマンは、高校の部活動の同級生 それぞれの苗字に、〇〇マンと付けて呼びあっていた 出会ったばかりの頃、ゴトマンは、お父さんを亡くした それでも彼女は、いつも明るく、前向きだった 高校時代、自分を出せずにいた私 彼女の優しさに甘えて、自分勝手、ゴーイン、お調子者だった 傷つけてしまったこと、沢山あったと思う 「ごめんね」 私が一人住む東京に、よく来てくれて 一緒に、沢山お出かけしたよね 遠出の旅行をしたこともあったね・・・ 帰省した時、久しぶりに会ったゴトマン 優しく、

          「命の水」

          「命の水は、温かな人間関係 自分の存在価値を認められることから得られる・・・ それは、生きる為に必要な『命』にかかわる大切な水・・・」 夫は、講義で、学者たちの説を紹介しながら 目の前の人に尋ねる 「あなたの心のコップのかたちは? 大きさは?」 「そのコップには、どのくらいの水が入っていますか? 「あなたは、どのくらいの水を必要としますか?」 「私の心のコップは、とっても小さくて 水は、そんなに入っていなくても、大丈夫」 そういつも、応えていた ところで、みんなの心の

          のぶさん

          この世で一番尊敬している人は、義母 裏表が全くない人 夫の実家に一人で住む、白髪で小柄な91歳 大工の家に生まれた、8人きょうだいの長女 小学校を卒業し、家の仕事を手伝いながら 母親のように、小さな妹や弟達の世話をしてきた 子育てを終えた晩年、姑の介護、病気の夫の介護に明け暮れた 我が家の子どもたちが、小さかった頃 夏になると、一ヶ月近く帰省し 朝から晩まで、走り回り、小競り合い ちゃぶ台の下のジュータンには、食べこぼしのシミがついた けど、のぶさんは、いつもニコニコ笑っ

          実をつけよう!

          夫婦で野菜作りを始めた 私はデッキの上で、考えもせず いくつもの種類の野菜の種を、せっせとポットに植えた 息切れしながら、水やりしたり、私に出来るお世話をした 沢山の種が芽をだし、苗になった ここから、現役勤め人 ジャグリング生活の夫と、野菜たちとの格闘が始まる 酷暑の中、毎日、水を与え続けた すると、野菜たちは、沢山の実をつけてくれた 小さな種でも、心を込めて養い続けるなら たくましく育ち、実をつけてくれる 神様も同じように、毎日、私たちに水を与え 今日も、忍耐強