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星組公演ロミオとジュリエット

春休み、星組公演ロミオとジュリエットのB日程を観劇した。
座席はB席13列。イープラスの抽選で確保できた。
久々の観劇。昨年の6月ぶりだった。
元々大好きな作品だったロミジュリ。期待以上に良かった。
宝塚にどっぷりハマっていた中学の頃を思い出した。


特に感動したのが、ジュリエット役、舞空瞳さんの演技。
まず、登場シーンでの歌声。
単調でない、言葉によって抑揚のついた歌い方、良い意味で大人っぽくない歌声が16歳の純粋で強さのあるジュリエットそのものだった。
また、乳母や両親と話すときの声の高さと、ロミオの前での声の高さが違ったように思う。乳母に対してたまに出る低い声が愛くるしかった。
バルコニーのシーンでの演技はロミオ、ジュリエット共にとても好きだった。相手の言葉に一つ一つリアクションしていく感じ、多分あのとき二人は一番気持ちが高まっていたんだと思う。運命の相手に出会ってしまったという胸の高まりが伝わってきた。
作品を通して、舞空さんの表情の変化、リアクションが大好きだと思った。とにかくどんな表情もただただ可愛かった、、、。

今回のオペラ泥棒は、マーキューシオ役、天華えまさんとベンヴォーリオ役、綺城ひか理さん。
約4年前、宝塚沼にハマっている時から気になっていた男役さんだったが、今回の観劇でより好きになった。
天華さんの中学校のクラスのムードメーカーのようなマーキューシオ。眉も剃っていて言動もチャラチャラしてるにも関わらず、歌になると、難しい曲も歌いこなす歌唱力に驚き、歌詞の聞き取りやすさが素晴らしかった。
綺城さんは圧倒的スタイル、ビジュアルの良さ、そして、「どうやって伝えよう」部分の歌い方や裏声に感動した。学年の違いももちろんあると思うが、過去のロミジュリでは、ベンヴォーリオは大人っぽく見えたが、今回のロミジュリはロミオ、マーキューシオ、ベンヴォーリオ、3人とも子どもっぽい部分があるようで、「世界の王」での、若いからこそなんでもできるような、根拠のない自信、仲間がいれば何も怖くないという思いが理解できた。

トップである礼真琴さんはまさにロミオで、違和感が全くなかった。
この公演が決まる前から、礼さんはトップになって、ロミジュリをして欲しいと思っていたため、ロミオを演じてくれたことが本当に嬉しい。
ロミオの真っ直ぐさ、純粋さが、結果として愛と死と平和をもたらす。礼さんが真っ直ぐ演じるほど、作品が深く感じれた。
ロミジュリは、誰も一概に悪いと言えるようなことはしていないはずなのに、
どうしてこうなってしまうのか、こうなったからこそ平和へ近づけたのか、死を逃れることは不可能だったのか、全て運命だったのか、
改めて沢山考えさせられる作品だった。


生の舞台のエネルギーを受け、私も頑張らなくちゃいけないと思わされた。
観劇できて本当に本当に良かった。
月に一回は観劇したいなあ。


画像は本文とは関係ない、以前描いたイラストです。

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