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たぶん。一緒に歩いた道。

YOASOBIの「たぶん」を聴いていた時、私は原作をまだ読んでいなかった。歌詞とくるくる廻るようなメロディがとても好きで、YOASOBIの好きな曲ベスト3に今でも入っている。 深く短くない恋をした経験がないと、この歌詞は書けない。そう思った。私は恋をすると長いから、同じ気持ちが分かる、そう共感した。寄り添っては時に離れ、いつしか恋人との間に見えない冷たい空気が流れるようになった。それを暖めようと恋にライターで火をつけるように指を滑らせ、恋人と出逢った頃、楽しかった頃を想いな

    • 私たちは2度別れた

      初めて2人きりで逢ったのは、まだ雪が降る寒さの前の冬のドライブだった。 手を繋いだこともないのに、運転する彼の左手に触れては「危ないから」とだけ言ってこちらを見ようとしない彼の手の甲に何度も触れた。 1ヶ月で、一生分の恋をした。 彼はとにかく忙しい人だったので、仕事が終わるのを会社の近くのドトールで待ち(その間に私は彼が貸してくれた本を何冊も読んだ)そのままとりとめもない話をして、彼の自宅の最寄り駅まで一緒に電車に乗り、駅の改札口で何度もキスをして、私は1人で電車に揺られて

      • 背筋を何度も伝うー「火車」宮部みゆき

        水鈴社からYOASOBIの楽曲とのコラボで出版される「はじめての」という書籍の4作品に、私の好きな宮部みゆきさんの作品があると知って、久しぶりに彼女の著書の中でも特に好きな「火車(かしゃ)」を読み返してみた。 読み始めたらページを捲る手が止まらず、一気に読んでしまった。一体何度目の再読だろう。 休職中の刑事の元へ、亡き妻の従兄の息子が、妻が行方不明なので探して欲しいと頼みにくる。どうやら、ただの家出ではなさそうだ…。 というのが、この物語の始まり。 宮部みゆきさんの、物語

        • きっとだけどわかるんだ

          YOASOBIの群青が、爽やかな青春ソングとして有名になった今、現在青春真っ最中の彼らにとっては、「そうそう高校生の時にさ…」なんて語られる曲になるのだろう。素晴らしいことだ。青春を彩る想い出の一曲。 私が初めて群青の歌詞を読んだ時、この歌詞を書いた人は、順風満帆な人生を歩いてなんてきてない、と思った。辛く苦しい時があって、痛くもがく時があって、 あとは楽しむだけだ という歌詞がうまれたのだろう、と感じた。まるで自分に言い聞かせるかのように。 2021年、人生でこんな

        たぶん。一緒に歩いた道。

          2012.12.04 はじめましてのあとで

          どうやらアリーナ席は無いようだという事はなんとなく分かったものの6年ぶりの武道館。ステージから自分の席までの距離が分からない。チケットに当選しただけでもとっても幸運なことなので、あまり調べず当日のお楽しみにするとする。 直前になって公式Twitterから、周りに配慮してライブを楽しんでとの前置きの上で、写真撮影OKとのアナウンス。飛び上がった。 iPhoneのネックストラップとミラーレスのカメラのバッテリーを用意してバッグに入れた。これなら手拍子出来るし踊れる。 期待しか無

          2012.12.04 はじめましてのあとで

          YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験

          <解答用紙> 問1.  ①[ B. 4月4日] ②[C. Lilas Ikuta] ③[A. 九段下] ④[B. ハルカ] 問2. ①[おはようございます。] ②[C ] ③試験を見に行く事が出来なかったときに娘ががっかりしないように、父親として 娘を気遣っている。本当は見に行きたいが、彼なりの愛情表現である。----------------------------------------------------------------------------- 問3.

          YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験

          私の愛するひまわり

          2021年7月21日、私の最愛のうさぎが月に帰りました。13歳と11ヶ月でした。うさぎの平均寿命が7歳から8歳といわれているので、病気ひとつせずこんなにも長い間一緒に暮らしてくれたことは、本当に幸せなことだと思います。 あのこと初めて逢った時、ホームセンターのペットコーナーのうさぎが並んでいるのとは離れた、隅っこのケージにいました。気になったので店員さんに聞いてみると、兄弟に虐められて耳を齧られ、給水器からお水も飲めないので体が弱いかもしれない、長生き出来ないかもしれないと

          私の愛するひまわり