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たぶん。一緒に歩いた道。

YOASOBIの「たぶん」を聴いていた時、私は原作をまだ読んでいなかった。歌詞とくるくる廻るようなメロディがとても好きで、YOASOBIの好きな曲ベスト3に今でも入っている。

深く短くない恋をした経験がないと、この歌詞は書けない。そう思った。私は恋をすると長いから、同じ気持ちが分かる、そう共感した。寄り添っては時に離れ、いつしか恋人との間に見えない冷たい空気が流れるようになった。それを暖めようと恋にライターで火をつけるように指を滑らせ、恋人と出逢った頃、楽しかった頃を想いながら、

誰のせいでもない

と呟いたのかもしれない。
くるくると廻るようなメロディは、恋人と寄り添っては離れてを表しているように思えた。

たぶん


に込められた想い。タイトルの、たぶん。きっと、でも、絶対、でもなく、たぶん。それはどうしようもなかったんだという気持ちが込められているように私は受け取った。別れの理由に決定的な「何か」なんて無かったんだ。

きっと、恋人との別れまで、ううん、別れても、彼女のことを想っているのだろう。

さよならと共に終わるだけなんだ

なんてこころでは思っていても。きっとはそういう彼だ。だから私は「たぶん」がこんなに好きなんだ。そしてそれは私がこう想われたいなんて身勝手さがあるからだと正直に告白する。ワガママよね。

願わくばが次の恋をして、幸せになっていて欲しいと思う。今恋人はいるのかな。そんな想像までしてしまう程、この曲は生きている。命が吹き込まれているから、彼のことがずっと心配で気がかりなのだ。ねぇ、あなたは今幸せですか?

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