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2012.12.04 はじめましてのあとで

どうやらアリーナ席は無いようだという事はなんとなく分かったものの6年ぶりの武道館。ステージから自分の席までの距離が分からない。チケットに当選しただけでもとっても幸運なことなので、あまり調べず当日のお楽しみにするとする。

直前になって公式Twitterから、周りに配慮してライブを楽しんでとの前置きの上で、写真撮影OKとのアナウンス。飛び上がった。
iPhoneのネックストラップとミラーレスのカメラのバッテリーを用意してバッグに入れた。これなら手拍子出来るし踊れる。
期待しか無いけれど、YOASOBIのことだ、そのずっとずっと上を軽く超えて「はじめまして」と迎えてくれるだろうな。結果、翌朝になっても感想のツイートが止まりそうになかったのでnoteを書くことにする。

武道館の周りはまるでお祭りのようで、色んな企画が私たちを待っていた。
秘密のラブレター。FC限定の抽選会。もうおなじみのYOASOBIのピンクのライト。グッズ売り場はすでにたくさん人が並んでいた。
写真を撮りながらゆっくり歩いて、もう気分はひとってここまで嬉しくなれるんだなというくらいテンションが上がっていた。(当然だけどこの後、もっと上がることになる。)

入場の案内があったので列に並び、手のアルコール消毒、チケットと身分証のチェック。階段を登り、廊下で自分の席を確認して、中へ。
思った通りのセンターステージ。そして、思わずマスクの中で大きく口を開けてしまうほどステージが見渡せる席だった。ラッキー。
ステージの楽器たちを確認する。Ayaseさんがちょうど正面になるはず。
開演の時間を待った。

そろそろ時間だ。影アナで注意事項が流れる。暗転する前から拍手が沸き起こった。はじまる。手拍子に変わる。メンバーが登場する、拍手が大きくなる。手拍子。拍手。静寂。
1曲目「あの夢をなぞって」
ikuraちゃんのアカペラ。
「はじめましてYOASOBIです!よろしくお願いします!」
最初のikuraちゃんの生の声。
私の目から涙が一気に溢れた。ずっと待っていたはじめまして。
手拍子も出来ず、ただ、ずっと聴いていた曲を、目の前で見つめていた。

一気に泣いてしまった後は、手拍子をしたり肩を揺らしたり、とにかくライブを全身で楽しんだ。驚いたのはステージ全体がスクリーンになっていて、
次々と色や模様を変えていくのだ。よく見るといくつかのパーツに分かれている。どういうことだろう。綺麗だ。他に形容する言葉を私は持たない。
「Nice to meet you! 楽しんでいってください!」とikuraちゃんが言った。

2曲目大正浪漫


またステージが模様を変える。Ayaseさんが両手を大きく上に上げて、手を振る。立ち上がっていいんだ!急いで立ち上がった。みんな立ち上がった後、手拍子は一段と大きくなった。嬉しい!嬉しい!私は手拍子をしながら全身を揺らして曲を楽しみ始めた。美しいステージの写真も撮って、また手拍子。
3曲目ハルジオン
客席の一体感がうまれはじめる。YOASOBIの2人にもサポートメンバーにも伝わっているのか、会場全体が熱気を帯びてきたように思えた。
しかし、ikuraちゃんの歌声は、凄い。
どこで息継ぎしてるのか、確かにあの可愛らしい女の子が歌っているのに
安定感がとにかくいつまでもあるのだ。
4曲目三原色


MCタイムかな?ん?ちょっと難しい手拍子の練習。
ikuraちゃんが「三原色」と言う。ステージで誰かが手拍子をして、こうするんだよと教えてくれる。なんて優しい。そして楽しさが爆発した。
手を叩いて、私はマスクの下で笑顔だった。

MC
「はじめましてYOASOBIです」と、この時もikuraちゃんが挨拶したと思う。
はじめましてを、大切に大切に思ってくれていたのだなと思ったから、たぶんそうだったはず。
Ayaseさんから自己紹介。続いてikuraちゃん。お客さんがほんとにいる、と笑っていた。ほんとにいるよ。
MCの合間、合間に拍手がおこる。本当は声援を送りたい。
Ayaseさんがやりたいことがあると言って「楽しんでますか武道館!」大きな拍手。ikuraちゃんが私もと「武道館!」「それでいいの?(みたいなニュアンスのつっこみ)」「や、盛り上がってますかみたいなの、続けようと思って」「あ、ごめん」
オールナイトニッポンXでのようなトークが目の前で展開されていることに、またテンションがあがる。あがりっぱなしである。

5曲目もう少しだけ
Have a nice day!
なんて可愛らしい。手拍子も心なしか軽やかだ。
6曲目ハルカ
ハルカだ、と気がついた瞬間、動けなくなった。
大好きで大切な曲。バッグからハンドタオルを出すことも忘れて私はずっとずっと泣いていた。ありがとう、今日思い切り涙を流せたことで、私は愛してると言えるようになった気がします。
7曲目たぶん
きた、と思った。大好きな曲。どうしようもなく切ない歌詞と、くるくると周るようなメロディ。声を出さずに口唇だけで歌った。今日聴きたかったから、とても嬉しかった。たぶん。普段聴いている音源よりずっと語りかけるようで、ikuraちゃんの表現力とメンバーのチカラを感じた。
切ないのに優しくて、私はきっとこの曲がずっと好きだろうと思った。
拍手が大きい。私も目一杯の拍手をした。ありがとう、と伝えたかった。
8曲目もしも命が描けたら
今日のライブの中で、演出で、一番胸にきた曲はこれだ。
語りから始まり、会場の空気が一変した。すぐにこの曲だと分かった。
苦しい。私は初めて聴いた時、「好きな闇」とTwitterに書いた。
新曲だからライブでやるだろうとは思っていたけれど、リリースされたばかりの曲に私たちをここまで世界に引き込んで表現するのがYOASOBIなんだと、心が震えた。ほんの少し、怖さを覚えた。

MC
全ての曲に原作、物語がある、というような話をikuraちゃんがした。
ぜひ読んでみてください、というようなことを言っていたと思う。
そしてバンドメンバーの紹介。


ギターのAssHさん。いつもニコニコ、と紹介されていて、彼のファンはアッシャーと呼ぶ、らしい。カッコイイ。


ベース、やまもとひかるさん。可愛い!立ち位置的にお顔があまり見えなかったのだけど、その華奢な後ろ姿、声、演奏している時とのギャップ。耳寄り情報として、キティちゃんのパジャマを着ていらっしゃるとか。


キーボード、ザクロさん。YOASOBIのために上京されたそう。みんなのお母さんと紹介される。
ドラム、仄雲さん。Ayaseさんとは別のバンドをやっていたけれど仲良しで、武道館に立っているのが感慨深いという話から「武道館ー!やっていいよ」と言われて嬉しそうに声を上げる、拍手で応える。
ここでAyaseさん、写真撮っていい?と、スマホを取り出し客席を撮影し出す。楽しそう。か、可愛い。ぐるーっと一周撮る。そして、これでも撮っていい?と写ルンですを取り出して撮影。この時の音!フィルムを巻く、ジリジリという音!私の大好きな懐かしい音、マイクが拾っていました。エモい。カメラでの撮影もOKですとAyaseさんが言うと小さく悲鳴があがる。
直前にYOASOBI公式Twitterで写真撮影OKとアナウンスされていたので、あの、公式さん本当に頑張ってらっしゃるので、皆さん、公式Twitter見ましょう!(私は誰だ)ここから後半戦です。

9曲目夜に駆ける
駆けます!全力手拍子、体を揺らして、両腕を動かして、心地良い音楽にひたひたに浸る。今ここにいられることが幸せだ、と思った。
「騒がしい日々に笑えなくなっていた」からikuraちゃんに向かって人差し指立てて手を振っていたの、いいよね、もう、テンションがね、もうね。
10曲目怪物
これは演出が、わ、と声が出そうに。配信で観られた多いのかな。
リアルに熱気を感じました。今まで正直言って、そこまでたくさん聴いてはいなかった曲でしたが、このライブをきっかけに、評価急上昇です。
良かった。そしてキーの高いこと。ちっとも苦しげなく歌いこなすボーカリストikuraちゃん、私はTwitterに天才が努力したといつも思っていたことを書きましたが、ここでも感じました。あなたは凄い。
11曲目優しい彗星
雰囲気ががらりと変わります。優しい優しいメロディ。ふと気がつくと、ステージの向こう側の客席がライトで光ってる。何?と思ったらみんなスマホのライトをつけて振っていました。私も慌てて点灯させて彗星の仲間に入れてもらいます。綺麗でした。美しかった。配信ではどんな風に見えていたのかな?ステージのみんなからは、囲む彗星がどんな風に見えていたのか、訊ねてみたいです。綺麗に見えていましたか?と。私たちの光は届いていましたか?と。
12曲目アンコール
きました。アンコール。MCを挟んだものの、ほぼノンストップでここまできました。「何を祈る」か、私の祈りは、YOASOBIの2人が、サポートメンバーが、関わっている全てのスタッフさんが今日と明日のはじめましてを完走できることだと、祈りました。


あと2曲になりましたと、Ayaseさんがマイクに向かって。やだ、と子供のように駄々をこねられたら、あの衣装の裾を掴んで離さなかったでしょう。


13曲目ツバメ
時間的なこともあってか、可愛い可愛いミドリーズの出演はなし。
ikuraちゃんソロのツバメはまるで優しい歌のお姉さんのような歌いかた。
歌い終わり、ありがとうございます、とikuraちゃん。
14曲目群青
きてしまいました。私が泣く時間です。YOASOBIで初めて知った曲で、それからずっと大好きで大切な曲。ずっと朝7時のアラームを群青にしていて、12月になってからBlueに変えました。この曲が聴きたくて、思い出しても涙が出るほど。たぶんこの効果はしばらく続くと思います。
ただ泣きながらでも楽しむことは止めたくなくて、手拍子をして、体でリズムをとり、私は全身でずっとずっと楽しみにしてきたはじめての生歌の群青を浴びました。まだ耳に、頭に、もちろん心に、残っています。

本編が終わりました。大きな大きな拍手。私も目一杯の拍手を。メンバーが退場していきます。
すぐにアンコールの手拍子が始まります。は、早い。パンパンパンパンパン。

メンバーがグッズのウェアにお着替えして出てきてくれました。
アンコールありがとうございます!とikuraちゃん。
してもらえたね、とAyaseさんが言ったのが印象に残っています。
するに決まってるじゃないですか!何言ってるんですか!
始まったら終わってしまう、と言ったのはAyaseさんだったかな。
私も同じ気持ちでした。
辛い時も大変な時も私達を画面の向こうから救ってくれましたとikuraちゃんが言った時、普段弱音をつぶやいたりしない彼女の支えになりたいと、これから逢えない時もそういうファンでありたいと思いました。
バンドメンバーからも言葉が。YOASOBIの2人が大切な仲間だと常々口にしているのが伝わってくるライブでした。仲の良さ。信頼感みたいなものが、ステージから客席まで届きました。ここで、ザクロさん、いっぱい一緒に踊ってくれてありがとう!と涙。ikuraちゃんが側に寄ります。
自分に拍手!ってAyaseさんらしいですよね、ほんとに。
ステージの床のパネルは物凄い数のトラックで運び、どうすればどういうことができるか、というようなことを大人が集まって文化祭の準備をするかのような感覚でステージを作ったと、スタッフの皆さんに拍手をお願いします、とAyaseさん。YOASOBIがサポートメンバーはもちろん、みんなのおかげでこうしていられる、というようなニュアンスのことを度々言葉にされるのを私は心から尊敬していて、だからこんなにYOASOBIが好きなんだなっていつも思うんですけど、初有観客ライブという状況のMCでもそれを忘れない、AyaseさんはやっぱりAyaseさんだ、ともうずっとついていこうというか、一緒に遊んでくださいと思いました。

15曲目ECラブレター
「はじめまして」やっとできました。
床に2人にはサプライズの秘密企画だったラブレターが写し出されます。
ここで使われるんだ!とYOASOBIの運営さんの遊びに飛び跳ねたくなりました。最後の曲でしたが、不思議と寂しさはありません。
きっとまたかならず逢えると信じて。
「いつも本当にありがとう」

バンドメンバーが退場し、YOASOBIの2人がステージをぐるりと回って、ありがとうございました!と深いお辞儀で挨拶に来てくれます。
もうAyaseさん泣いたら泣いちゃうよ。

最高に幸せな、はじめまして、でした。
YOASOBIのファンで良かった。出逢えて本当に良かった。
これからもどうぞ末長く、末長く、よろしくお願いいたします。


2日目のはじめましてに間に合わせるため、大急ぎで書きました。
後ほど加筆修正すると思います。読んでくださってありがとうございました。





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