マガジンのカバー画像

昭和生まれゲイと男子大学生の実話まとめ

16
まとめです。
運営しているクリエイター

#恋愛

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑯ 呪いを解くために(完結)

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑯ 呪いを解くために(完結)

やっと、苦しくなくなったから。
私にかかっている執着の呪いを解く
最後の儀式としてこの文章を残します。

実は昨年の大晦日に全て書き上げていたのですが
読んでいただき易いように小出しにしました。

投稿する度に

少し心が暖かくなったり

やっぱりひりひり傷んだり

嫌な気持ちを浄化する為に
吐き出したはずなのに
ズルズル引きずって馬鹿みたいですよね。

それでも誰かに共感して欲しかったのです。

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑮ 初恋の続き

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑮ 初恋の続き

私は彼からたくさんの影響を受けた。

スタバに良く行くようになった。

普段聴かない若者の音楽を聞くようになった。

未来ある若者の姿にあこがれて
資格の勉強をしようと講座に申し込んだ。

語学が好きという彼の真似をして
英語学習を再開した。

将来のことを考えた。

一人でいるのが苦しくなって
婚活してみようかなと思った。

一生かかっても
理解し得ない人が居ることが分かった。

受け入れられな

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑭ 親しさ

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑭ 親しさ

別れた後、一緒にいる間に
彼はセフレを作っていた。

別れた後も少しくらい
好きでいてくれていると思っていたけど
そうではなかったんだな。

何とか気にしていないふりをして
会話をしようとしたけど無理だった。

不純な理由から始まった関係だけど
確かに好きだったと思うから。

ひどい言葉で
別れを告げたことに後悔はある。

一緒にいることが
辛くなってしまったから。

身が持たないと思ったから。

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑬ 強がり

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑬ 強がり

少しだけ連絡を続けてくれた。
別れた理由を改めて聞いたら
合わないと思うところがあったと言われた。

それならどうしてその後
旅行に行ったりしてくれたのかと聞いたら
断れなかったからだと答えた。

旅行に関してなのか
それ以外の事も含めてなのかは分からない。

旅行から帰った後
「もっと好きになった。」
と言ってくれたこと。

夏休み前に
「しばらく会えなくなるかもだから。」
と言って遊びに来てく

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑫ 爆発

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑫ 爆発

彼との連絡はゆるゆると続いていた。

嘘や隠し事のことを知りたくて、
教えてくれと言った。

もう隠し事はしないと言ったから。
たくさん隠し事をしてきたと言ったから。
でも何も教えてくれなかった。
あぁ、やっぱり本音で
話し合うことなんてできないんだ。

そう思ったら、

とうとう私は爆発してしまった。

全部終わりにしようと思った。

これ以上身が持たないと思ったから。

これまでの不満を全部書

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑪ Love Is Blind

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑪ Love Is Blind

どうなるわけでもないのに
彼の自宅
バイト先
学校
に行ってしまった。

一度バイト先で見つかったことがある。
偶然だと思ったみたいだけど。

そんなことあるはずないじゃん。

意外と勘が悪い。

もしかしたら気づいていたかもだけど。

自分にこういうストーカー的要素が
あることは分かっていたのに
止められない。

挙句の果てに
彼の元カノにSNSで
連絡を取ってしまった。

元カノさんは
なぜか

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑩ 仲直り

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑩ 仲直り

私たちの関係はなんだったのか。
これからどうしたいのか。

終わりなら終わりでいいのに
それすらもわからない。

中途半端が苦しい。

やっぱり白黒つけたかった。

結局別のSNSで連絡をとってしまった。

「無視は辛い。
どうして誕生日に連絡くれたのか。
何もなければ全部
なかったことにしようと思ったのに。
はっきりしてくれ。」

そう伝えた。

やっぱり返事はない。

もう返事がないことに

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑨ 誕生日

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑨ 誕生日

誕生日に連絡がなければ
もう全部諦めて
思い出も何もかも
無かったことに
しようと思ったのに。

誕生日おめでとう

と連絡が来た。

時刻は0時20分。

忘れないでいてくれたのかな。

嬉しくて少し泣いてしまった。

なんて返事をしたら良いか
分からずしばらく考えた。

「何でずっと
連絡してこなかったの?」

聞きたい気持ちを抑えて
返事をしやすいように
ちょっとふざけて返信

「嬉しくて吐

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑦ 事件

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑦ 事件

出会ったのが1月。
付き合ったのが3月。
別れたのが5月。
そして大喧嘩をしたのが9月。

市内のホテルに泊まるというデート。
居酒屋でたくさん食べて、
翌日は買い物、ランチ、
カラオケ、デザート、
バドミントン。
全力で遊んだ。
おじさんに片足を突っ込んでいる私

疲れ切る。

追い打ちをかけるように事件発生。
またされたくない話をされた。
私の秘密を知っているというのだ。
私が不健全な理由でや

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑥ 好きの理由

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑥ 好きの理由

好きに理由はいらない。
というのが私の考えだった。
好きな食べ物だって、
別にいちいち理由を考えない。

例えばカレー。
味が濃くて、スパイシーで、
ご飯がぺろりと
食べられるから好きです。
みたいな。

誰もそんなこと
いちいち考えていない。

だけどやっぱり恋愛において、
”好き”に理由は必要だったと思う。
それも、心のどこかで
つながれるような理由が。

私は彼の
賢くて
思いやりがあって

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑤ 盲目

昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑤ 盲目

不思議なことに
それからも私たちの関係は
びっくりするくらい
変わらなかった。
それまでと同じように
連絡を取り合って、
自宅に行き来して。
時々旅行に行ったり、
彼の地元に遊びに行ったり。

やっぱり楽しくて、
幸せだと思った。

私は彼に笑っていてほしかった。
とにかく喜んでほしいと思っていた。
出張のお土産や、
大学院の合格祝い、
誕生日プレゼント。
どれもこれも一生懸命選んだ。

私は彼と

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話④ 別れ

昭和生まれゲイと男子大学生の実話④ 別れ

お互いの自宅に
入りびたるような関係ではなかった。
時々ランチに行ったり、
昼寝して過ごしたり。
なんとなくそんな感じ。
ゆるゆると過ごしていた。
それでいいと思った。

でも別れは突然やってきた。
直前までいつものように
くだらない近況報告を続けていたのに、
突然長文のラインが来た。
「付き合って落ち着いてきて
冷静にいろいろ考えた。
将来結婚したいとか、
子供が欲しいという話をして
無神経だっ

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話③ 幸せ

昭和生まれゲイと男子大学生の実話③ 幸せ

私たちが正式に付き合ったのは
3月15日。
なぜ覚えているか。
「最後(315)の日じゃん、やばい」
と私が言ったら彼は
「最高(315)の日ですよ!」
と言ったから。

またくだらないことを言って笑った。

ホワイトデーが近かったので
彼が好きだと言っていた
抹茶チョコとほうじ茶ラテを
プレゼントした。
うれしくて泣きそうだったと
後で言ってくれた。

「引っ越しをするから、
初めてのお客さんと

もっとみる
昭和生まれゲイと男子大学生の実話② 出会い

昭和生まれゲイと男子大学生の実話② 出会い

私は自分が普通の人と
違うと感じ始めたのは、
中学生になった頃だったと思う。
大学を卒業するまでは
特に何か行動を起こそうという気はなかった。
というかその方法を知らなかった。

でも社会人になって、そういった
世界の人と会うためのツールを知って、
今まで本当にたくさんの人と会ってきた。
健全な出会いもあるけれど
不健全なものの方がその数倍ある。
一時でも人の暖かさを感じられれば
それで十分だと思

もっとみる