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昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑫ 爆発

彼との連絡はゆるゆると続いていた。

嘘や隠し事のことを知りたくて、
教えてくれと言った。

もう隠し事はしないと言ったから。
たくさん隠し事をしてきたと言ったから。
でも何も教えてくれなかった。
あぁ、やっぱり本音で
話し合うことなんてできないんだ。

そう思ったら、

とうとう私は爆発してしまった。

全部終わりにしようと思った。

これ以上身が持たないと思ったから。

これまでの不満を全部書いて送った。
性格が合わない、
嘘つきで自己中だと思っている。

ばいばい。

そしてお得意のライン友達削除。

子供かよ。

しかしまた別のSNSから連絡してしまう。

あほだなぁ自分。

「ずっと好きだったから我慢できなくなった。
好きがばれたら一緒に居られなくなると思った。
好きだから辛かった。」

そんなこと言って
良い人で居たかったのかな。

さすがに嫌気がさしてると思うから、
嫌だったらブロックしてねと言ったら
普通にブロックされた。

そりゃそうか。

そしてまた別の方法で連絡。

しつこい。

怖い自分。

改めてライブのお金だけ
返してくれと伝える。

一応返事がくる。
彼の良心に付け込んだ
ひどい連絡の仕方だ。
私の事はさすがに
もう嫌いだよねと聞いたら

「うん」

とだけ返事。

やっとネガティブな
言葉を言ってくれた。

「うん」だけだけど。

何だか少し楽になった気がした。


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