昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑮　初恋の続き

私は彼からたくさんの影響を受けた。

スタバに良く行くようになった。

普段聴かない若者の音楽を聞くようになった。

未来ある若者の姿にあこがれて
資格の勉強をしようと講座に申し込んだ。

語学が好きという彼の真似をして
英語学習を再開した。

将来のことを考えた。

一人でいるのが苦しくなって
婚活してみようかなと思った。

一生かかっても
理解し得ない人が居ることが分かった。

受け入れられないものを
排除して生きてきたのに
自分と違うものを
少しだけ受け入れて結局傷ついた。

近付き過ぎてはいけない人が
どんな人なのか分かった。

住む世界が違う人が居ることなんて
分かっていたはずじゃないか。

今までまともな恋愛を
してこなかったせいだな。

実らなかった初恋の続きみたい。

今更こんな年齢になって

ようやく理解したことがたくさんある。

色々なことを教えてくれた。

私はやっと大人になった。

そんな風にすら思う。