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西尾維新「人類最強の求愛」『人類最強の純愛』その2 ステルスリアクション・エクストラ133

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新「人類最強の求愛」『人類最強の純愛』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


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・人を助けるのは得意だけど自分を助けるのは不得意
・依頼がないとフルパワーが発揮できない

僕の特徴とネタの性質が揃っておんなじ弱点を抱えていて、結果外部からのはっきりした救援(騎兵隊みたいな奴)が期待できないからきちんと立場がないと仕事を頼めないタチの人達から支援を引き出すのがとても難しいという。

この辺をどう突破して互助関係を築くのか、は一応考えてはいるのだけれどね(早ければ年内実行)。


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・お洒落(酒)

「酔狂」「酩酊」「酒酔い」「酔拳」など。また、単に「シャレ」、類音性や意味的な飛躍を特徴とする一種言語技法を利用した方法の使用を示す。


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・あたしとあいつが意気投合したときに、計画が計画通りにいったことがねえ

事前に摺り合わせとかしてないからね。個々がそれぞれ計画して実現に向けて実行しても連携取れる訳ないし典型的な「船頭多くして船山に登る」でしたよリアルに(あんなに鮮明な事例を見るのも珍しい{迷惑な貴重さだけどもね})。


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・どんな流されかたをした
・方向真逆
・天才島に着かず無人島に

向こう側から見るとベータロンのところに落ち着かないという事はこういう事を表している、って実例かなー、と。攻め手のひとつが外れたくらいどって事ないんだけど、僕がそういうタイプだってのは僕自身見せびらかしたりしてないから外から見て分かんなくても非はないでしょう。うん。


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・今のシチュエーションが、あたしの嫌いな誰かさんの計画通りかも

うっかり引っ張り込まれてたら「こんなはずじゃなかった」的な取り返しのつかない状況に陥ってたかもしれないのと、結局全員の計画から逸れてしまっているのと合わせて、かな。


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・前回の失敗から学んでない風

もうあれだけ経験積んでて身に付いてないんだから今後も期待できないよね、これは。

僕はしばらくそういう前提でやるつもりだけど。


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・事実として、とっくの昔に手を引いていた

これは事の当時ではなくその後の執筆当時での向こう側の状況提示かなぁ。あの状況でまだベータロン側に付いてたらそれは驚きだけど。


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・アンタッチャブルに指定

「まぁほっとこう」ぐらいの感じでしょ、これ。「近づくな」「手を出すな」って意味じゃなく(そんな強制力、拘束力はないだろうし)。

むしろ逆に「手出しするな」って言われといてこれってのもしんどいわなぁ。


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・隕石と星座

お前、おまえーっ! 人気作家がなーっ! 無名の素人をなーっ!

……

ゆるさーん!!!


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・あいつぐらいあたしを助けたことのない奴はいない

助けたりもするけれど時折いじくりまわすような奴もどうなんでしょうね……。下手に助けられちゃう分無下にも出来なくてかえって厄介ですよね。


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・無人島でぼんやりしていて、事態が打開されることはない
・ならば動くことだ
・それも激しく動くことだ

的確なアドバイスだけど、運用するには具体的な状況が理解出来てないといけない、というか結局諸条件を鑑みると方法云々と無関係にどうしても時間が必要になるってケースだったりして、そういうすれ違いが不可避なのがもどかしい。知恵があって頼りにもなりそうな分、不完全情報しか流せないのが惜しくて惜しくて。

細かく説明出来る日がくればいずれ。若しくはうやむやに。オアダイ。




(続く)

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関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

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#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

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