建設業の隠れた魅力(勤務校の地域産業講座から感じたこと)
令和4年7月20日(水)に株式会社小原建設代表取締役専務の小原学様をお招きして、勤務校の地域産業講座が開催されました。
土木とは、「地図に残る仕事」という壮大な魅力がある一方、目立つことはないのですが、人々が安全・安心・便利に日常を暮らすための仕事として、隠れた魅力があることを再認識する良い機会となりました。
1 災害出勤
「地震や大雨など突如やってくる災害のとき、真っ先に現場に駆けつけるのは地元の建設会社。自衛隊よりも先に駆けつける。」
自衛隊よりも先にという事に驚いたと同時に、東日本大震災の時の「くしの歯」作戦を思い出しました。
災害前の地物を把握している地元建設会社にしか出来ない重要な仕事です。
2 除雪
「毎日深夜0時に天候を確認し、雪が降っていれば除雪に向かう。作業は午前2時から開始し、夕方までかかることもある。」
以前、除雪予算を削減することで発生する経済損失の方が、削減額を上回るため、赤字でも除雪を行うというニュースを聞いたことがあります。
雪の積もった朝でも学校や職場に安全に移動できる裏側には、真夜中にこのような任に当たられている方々がいることを忘れてはなりません。
3 日常の点検や維持管理
「穴・ひび割れなどの破損、動物の死骸などの処理・処分、草刈りなどを毎日行い、交通安全のための条件を整えている。」
これは、日常整っているのが良い意味で当たり前になりすぎていていると思います。海外にはそうではない国も多々あり、重大な交通事故につながっているケースもあります。
最後に、
「長い人生の意義は、少しでも『誰かの役に立つ人間になる』こと。その過程に、仕事という学びの場がある、と考える。」
と結ばれました。
「地域に暮らす人々の安全・安心・便利に貢献する。」
建設業の隠れた魅力です。
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