自家焙煎カフェは要注意!:店を始めたい人へのメッセージその4
一言で珈琲屋と言ってもいくつかの種類(業態)があります。自分が目指す「珈琲屋」がどのような店なのかを理解していなかったり、欲張りすぎたりしてしまうと、のちのち災いの種となります。
珈琲屋を私なりに分類してみました。
1.カフェ、喫茶店
2.ビーンズショップ(豆売り店)
3.自家焙煎カフェ、喫茶、自家焙煎コーヒースタンド
1.カフェ、喫茶店は、店内での飲食が売り上げの主体となる店。
いわゆる「飲食店」です。
カフェの多くは珈琲専門ではなく、珈琲のほか、スイーツやフードメニューも充実した、実質的には小洒落た食堂です。ほとんどの場合自家焙煎ではありません。
2.ビーンズショップ(豆売り店)は、その名前の通り珈琲豆を量り売りする店のことです。
すなわち「小売店」です。
ほとんどの場合、自店で焙煎した珈琲豆を販売しています。また、ドリンクのテイクアウト、菓子、珈琲関連器具を併売していることが大変多いです。
3.自家焙煎カフェ(喫茶、コーヒースタンドなど)は、自店で焙煎した珈琲豆を抽出して飲み物として店内(テイクアウト含む)で提供しつつ、珈琲豆の量り売りもする飲食、小売り併設店のことです。
この場合、同じカフェでも、前述のカフェと異なり、珈琲メニューが大変充実していることが特徴です。スイーツメニューやフードメニューがどこまで充実しているかは店により異なります。
さて、あなたが目指す店は、上に挙げた3種類のうちのどれに当てはまりますか?
1か2なら良いのですが、3ならば注意が必要です。
1と2はどのような店か明白なので、来店者の目的も明確です。ミスマッチは起こりにくいと思います。
しかし、3は「飲食店」なのか「小売店」なのかが曖昧で、店主がその点の明確なヴィジョンを持っていないと「珈琲豆を売りたいのに売れない」という事態に陥ると思います。
店主が望むものが「カフェ」ならばそれでよいのですが、珈琲豆をしっかりと売りたいのならば、意識して「自宅で珈琲を自ら抽出して飲む」お客様に絞ってアピールすることが最大のポイントになると思います。
「店が提供したいモノコトを、それを求めているお客様に明確に、明快に伝える」
乱射はいけません、狙い撃ちバキューンです。
「客筋を間違えないように」
これはお商売をする上でとても大切なことだと思います。
ここから先は、多少センシティブな内容を含むお話になってきますので、ここでは差し控えさせて頂きます。
お察し下さい。
サポートは謹んで辞退させて頂きます。お気持ちだけで十分幸せです。