池上直樹 / 自家焙煎珈琲店
珈琲についてのあれこれを語ります。
これからご自身の店を持ちたいと思っている方の役に立てばという思いで書いています。ありのままをお伝えしなければ意味がないと思うので、読む人の鼻っ柱を砕くようなことも気にせずに書きます。
焙煎機についてのあれこれをお伝えします。
2024/05/17追記:2024/05/03を持ちまして開業7周年を迎えることが出来ました。修行期間の3年を含めて珈琲業界に身を置いて合計10年になりました。前職の自動車業界は30年でしたので、まだまだその1/3に過ぎない年老いたひよっこですが、スリル満点の楽しい日々を過ごしています。 初めましての方も旧知の方も、改めまして。 自家焙煎珈琲店店主の池上直樹と申します。 店の名を「ひな珈琲」といいます。 脱サラして開業し、今年(2022年)で6年目です。 私自身は今年
ちょっと久しぶりの投稿です。 ようやくアウトドアが快適な季節到来です。 先週、お休みを頂いてキャンプに行ってきました。 素敵なサイトができましたよ。 今回はきちんと専用席をつくり、私はドリンク担当「のみものがかり」、妻は料理とたき火担当「HIASOBI」です。私は「ありがとう」を、妻は「アイドル」を交互にハミングしながら楽しい時をすごしましたとさ。 皆様も良質な珈琲をアウトドアに連れ出してあげて下さい。きっと楽しいひとときをより楽しいものに演出してくれると思います。
「オンリーワン」とはいったい何? それは自称するものではなく、世間から称されるものであり称号です。 努力し続けていれば、おのずとついてくるものです。
競技会にチャレンジすることにメリットはあるか? 「大いにある」 と私は思います。 ○「オンリーワン」より「ナンバーワン」 道を極めたいと思うなら、まずは「オンリーワン」ではなく「ナンバーワン」を目指すべきだと思います。 技術や技能は、他人との競い合いのなかで向上し、磨かれてゆくものであると思います。 自分以外の第三者との比較の中で、客観的に己の能力を評価することが出来るのです。そして、己に不足しているものは何で、今後どのようにすればそれを補うことができるのかを知る機会
「変えない覚悟と変わる勇気と」どちらも大切で必要なものと私は考えます。店の根幹にあたる部分は絶対に変えない、絶対に。そうでないと店の存在理由はなくなります。一方で、技はアップデートし続けなければ、店は古び滅んで行くだけ。競技会への参加は技を向上させるための有効な手段だと思います。
開業以来ずっと使い続けている「イエメン・モカ・ハラーズ」。 とても上等なイエメン・モカです。 原袋で発注すると、グレインプロで保護した上で麻袋というよりは麻布の袋に入って届きます。とても上等な感じです。16㎏入ってます。 開封すると生豆の段階からブランデーやスペイサイドのシングルモルトのような芳香が鼻腔をくすぐります。 イエメン・モカには昔から固定ファンが多いのも頷けます。 サンプルに1㎏ハンドソーティングしたところ、ディフェクトは11.4g。 言い換えると1.14%。
去る4/23に開催された「JHDC2024(ジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップ2024)」のAブロック予選午前の部に参加しました。2019年から通算3回目のチャレンジです。 今回はブロック決勝まで進出したのですが・・・今回も東京ビッグサイトへの切符を手にすることは叶いませんでした。 エントラントの皆様、お手合わせ頂きありがとうございました。運営スタッフの皆様お世話になりました。そして決勝進出の木村さん、決勝頑張って下さい。 ドリッパーは、あえて古式ゆかしき3つ穴
ミニマルなアイテムでハイクオリティなコーヒータイムを楽しむためのセットです。 必要な物は ペーパーカップ、ドリップバッグ、マグカップ(ペーパーカップ可)、魔法瓶に入った熱湯 のたった4点です。 仮にレギュラーコーヒーをインスタントコーヒーに置き換えたとしても必要な物の点数は変わりません。 それならば、せっかくですからアウトドアでもハイクオリティな珈琲を楽しみませんか? ●ドリップポット→ペーパーカップを代用 コーヒー道具の中で、最もかさばるのがドリップポット。これさえな
※2024.05.25推敲しました。 アウトドアでハイクオリティなコーヒータイムを楽しむために(ある程度見栄えも重視した)セットを作りました。あとは珈琲豆と美味しい水があればOKです。ひとまとめにしておけば、忘れ物をしなくて済みます。 バッグの中身を紹介します。アウトドア遊びがお好きな皆様の参考になれば幸いです。 なお、このセットを作るために買い足したものはメッシュのバッグだけ。中身は手持ちのものから選抜したものです。要は「あり合わせの寄せ集め」。 なので「これが最良
2024/05/03を持ちまして開業7周年を迎えることが出来ました。修行期間の3年を含めて珈琲業界に身を置いて合計10年。前職の自動車業界は30年でしたので、まだまだその1/3に過ぎないひよっこ爺ですが、スリル満点の楽しい日々を過ごしています。まだまだ頑張ります、人生楽しみます。
これから述べることはあくまで私の私見であり持論です。 最初に申し上げておきたいことは 珈琲屋を開業するにあたり、取得しなければならない資格はひとつもありません。誰でもバリスタ、サイフォニスト、ロースターを名乗れます。 ※「食品衛生責任者」の資格は必要ですが、これは珈琲屋に限らず飲食店、食品製造所のすべてで必要になる資格ですので除外します。 その上で・・・ それでもコーヒー関連の資格を取得することにメリットはあるか? まず結論から申します。 メリットは大いにあります
焙煎も完了し、閉店まであと40分。締めくくりに、雑に淹れた珈琲とガスランタン持ってオープンテラスで夜のコーヒーブレイク。 今日も良いお客様と良い一日を過すことができました。 皆様にとって明日も良い一日でありますように。
浅めに焙煎したハニープロセスをマキネッタで淹れるのがおすすめです。 角砂糖をひとつ入れたらほら、フルーティなモカコーヒーのできあがり。 ランタンの暖かい光に癒やされながら召し上がれ。 写真のランタンはイワタニプリムスIP-9300A、90年代のマイナープリムスです。
これから述べることはあくまで私の私見であり持論です。 ひとつの考え方として受け止めて頂ければ幸いです。 結論から申しますと 「経験的にも科学的にも根拠が全く無いもの、乏しいもの、曖昧なものなどの、要はお客様にきちんと説明できないもの」は売りにしないほうが良いと思います。 そんなお客様にきちんと説明できないものを売りにしている店は信用されないと思います。また、第三者からいとも簡単に揚げ足を取られてしまうとも思います。 「私ならこういうことを店の売りにしない」ものを列記し
来月の秘密兵器、「キューバ・クリスタルマウンテン」とりあえず20㎏入荷しました。 ハンドソーティングしていたら、我慢できなくなって早速テスト焙煎。 相変わらずの超大粒。ご立派。 生豆の柔らかそうで淡い色合いが、「ボクは中煎り以上にしないでね」と言ってます。 豆の色、厚み、握ったときの感触(かさ密度)で、その豆のおおよそのことは判ります。ただし、例外もあるから気をつけないといけません。 浅煎り、そして、数年前に大好評頂いた中煎りの2種焙煎して、今回はどちらにするか決めよ
「メキシコ・サンアントニオ・アナエロビック・ナチュラル」 テスト焙煎を重ね、悩みに悩んだ末、結論は《(浅めの)深煎り》 この豆の最大の特徴、レーズン、赤ワイン、ブランデーなど葡萄を連想させる個性的なフレーバーを、その風味特性を表現することにばかり囚われることなく、「飲み物」として昇華させました。 風味特性を活かしながら 「もう一杯飲みたい、また飲みたい」 そう思える味わいに仕立てました。 珈琲は「情報」ではありません。 「飲み物」なのです。 「スペシャルティコ