[書評]ロジェ・ニミエ『ぼくの剣』-憎悪の決断主義
軽騎兵の世代1945年に20歳を迎え、文学の領域ではサルトルの実存主義に反対し、政治の領域ではアルジェリアの独立に反対する右翼的な反ドゴール主義の立場に立った若手文学者の世代を「軽騎兵の世代」と呼ぶそうである。そう呼ばれた若い作家たちは自分達を一括りにするようなレッテルを好まず、もっぱら批判者にこの名称は使われた。「軽騎兵の世代」の名付け親であるベルナール・フランクは若手世代の反戦後的特徴――例えば対独協力作家(ドリュ・ラ・ロシェル)への共感――に警戒心を示し、彼らのことを「