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父親の育児休業から社会を考える 斉田家の場合

ある日の昼下がり、中華ランチを食べながら夫婦で議論(録音・下記)。

父親の育児休業制度に感するオンラインセミナーを受講した私から、夫への問いで始まりました。(季実治さんの発言はほぼそのまま。掲載本人了承済。)

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英「セミナーの最後の最後、【父親が育休を取得することのメリットはすごく理解できるけど、何だかんだ日本の父親育休取得は進まないんじゃないの?性別役割分担も根強いし、会社も古い体制あるし。】という意見が参加者から出たよ。」

季「でも、どいういう社会であるべきかっていう方向に向けて誰かが動かないと変わらないからねえ?変わり難いことにフォーカスしてもしょうがないよね。だって、もともと、その慣習だって、いつからだっていう話だよね?歴史的にみたら、実は浅いかもしれないし、もっと遡ったら、違うかもしれないからね。結局、今ある固定観念とか社会とか政治とか国のあり方に引きずられちゃってて、その枠の中で自分が生きることを選んでいるだけだから。もっと違う、もっといい世の中があるんじゃない?と考える人がいるからこそ社会は動くからね。・・・じゃないと変わんないよね?」

英「変わらないって言う人も、実は変わりたいのに変われないもどかしさもあるかもしれないよね。何かモノゴトを停滞させるような人、そんな発信をする人っているね?ネガティブなことを言う人、それを拡散する人、、、」

季「確かに、いろんなコトを言う人がいる。でも、同じように言われたとしても、どう受け取るかは、それぞれが違うんだよね。相手が言ったり、行動したことを、自分がどう受け止めるかは、自分の価値観がすごく影響するから。ネガティブに考えが向いている人はネガティブに受け取るし、そうじゃない人はそう受け取らないだけであって、そういう人の割合が一定数を超えると社会も変わる。」

英「社会は変わってきたと思う?」

季「まあ、変わってきた部分もあるし、変わらない部分もある。」

英「人の考え方が変わるって、どういう風にすると変わるの?いつまでも、昔からの考えとか、こうあるべき論の方が強かったり、するじゃない...?」

季「だから、誰かがパイオニア的に始めるのは、すごく大事なことだよね。それに対する意見もいろいろ出てきて、こうだった、もうちょっとこうするといい、とか、、、トライ&エラーでやっていくしかないからね。突然、完全な正解がでるわけないよ、そんな簡単な話じゃないよね。ちょっとずつ変わっていくしかない。でも、そういう考えが、どこかで一定数を超えた時に、ガラッと変わる可能性はあるよ。自分がどういう立場になりたいか、どういう立場でいたいかでしょう。変わりたくない、変えたくない人もいるからね。」

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学び合い

社会や政治の話を真面目に語れば、夫婦の絆はいっそう深まるのです。笑。

話を通して見える相手の価値観に、私自身がどう感じるか。同感共感!ばかりが愛ではありませぬ。何か違う、と違和感を感じた時こそ、何か理由がある。私が少し変化する時。今の自分に居座り続けず、学び合い(愛)。

生と死と、隣り合わせ?

産後1年までに亡くなった妊産婦で最も多いのが「自殺」で、その要因と言われているのが「産後うつ」。産後うつの発症リスクは、産後2週間~1ヶ月がピークなのだそうです。私が初産時の10年前は、それほど、産院等で産後鬱についての説明はありませんでした。もしかしたら、私が自分事として意識して情報をキャッチしていなかったかも。実際には初出産後、うつ経験の私です。初めての赤ちゃんに対する感情や愛情はほとんどなく、やる気がでず、涙がぽろぽろと出てくる始末,,,

女性にも分からないことだらけの妊娠、出産、初育児。いいえ、何人産んでも、毎回、違うハプニングの連続。。。

夫婦でしっかり話そう

現在、若手の男性社会の8割以上で、育児休業取得希望がある現状のデータ。素晴しい!でも、希望とは裏腹に、取得率は7%程度と横ばい。その大きなギャップには、いろんな要因がありますね、、、会社・社会の要因ばかりでなく自分の中の価値観も。

互いへの愛情がピーク時に結婚した夫婦。家事育児に本当に直面した時、たくさん喧嘩もするだろうけど、そのぶつかり合いこそがスタートだ、、と思います、愛。ぶつからないと重ならない。あぶり出される価値観の違いにどう対処していくか、試されるために、結婚したのだねーと。

続く。

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