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動画付き【わらべうた遊び】いちりとらん



ケンケンパの遊びをわらべうた遊びでも集団で楽しめます。

「いちりとらん」という遊びです。


ケンケンパのように前に進むのですがこの動画ではわかりやすいようにその場で足の動きが見えるように撮影しています。

こちらの遊びも道具がいらないのがメリット!外で行うのには石があれば地面に○印を描いて始めることが出来ます。室内であればフラフープや足型マット等を使用しても出来ます。

オリジナルの動画で遊びを紹介しています。

コメント 2020-03-30 122541


指導員の目の付け所

1.ケンケンパの「ケン」がバランスを取りながら前進できているか
2.歌に合わせて動きを止めたり、前に進んだりしているか
3.歌いながら動きを同時にしているか
4.ジャンケンで相手の目を見てフェイントしたり、
 ポーズを毎回変えたり工夫が見られるか

この辺りに注目して頂けると見えてくるものがあります。

まず1は
片足(ケン)でバランスをとる時に平衡感覚を使っていて、脳の深部が関係しています。片足(ケン)で止まる部分の際にリズムに合わせて止まることが出来ているかどうかも重要です。

筋肉には静と動の持久力がありは物を持ち続ける、同じ姿勢を保ったりする等で筋力を続けて使うことを指します。
は歩き続ける、スクワットを続ける等で筋力を動かし続けていることを指します。

止まることが難しい子は静の筋持続が弱いことが考えられます。
ADHD傾向があり離席が目立つ子はもしかすると同じ姿勢を続ける筋力が弱いことで席を立ってしまったり、落ち着きがなく動き回るのかもしれません。


2.の「歌に合わせて動きを止めたり、前に進んだりしているか?」では
リズムに合わせず早くなってしまう子も1と同じ困り感の可能性があります。
もちろんゆっくり行うという我慢できない自制心の未熟さも考えられるのでどちらが原因か、またはどちらも原因なのか…良く様子をみると良いでしょう。


3.「歌いながら動きを同時にしているか」は(おおまかに)4歳以降になると、並行行動が出来るようになります。並行行動とは「~しながら~する」という2つの行動を同時に行うことを指します。
これがうまくできない子は情報の処理が苦手な場合が高いです。
例えば「考えながら話す」なども並行行動となります。
感情ばかりが出てしまってうまく素の気持ちを話せない子もいますが
そういう子は同時に情報(感情・目に見えるもの・聞いたもの・考えて居ること等)を複数同時並行で進めることが出来ていないことが多くあります。
パソコンのようにタスクをたくさん広げることをマルチタスクといいますが、そのような状態を保てずフリーズしてしまったりします。
そのような子へは無理強いしてうたわせず、「らん」の語尾だけ合わせて歌うなどから始めると良いでしょう。

4.は「ジャンケンで相手の目を見てフェイントしたり、ポーズを毎回変えたり工夫が見られるか」です。
じゃんけんをする際には自分の身体を見ながら動きを変えません。
自分の身体を見なくとも、イメージ通りにして動かしています。
この目で見ていなくても身体の動きをコントロールしている際には固有覚という機能が使われています。

イメージ通りに身体を動かせているかどうかを観察しましょう。
何度も同じポーズになってしまっているのは上手にコントロールできていないからという可能性もあります。
また、相手の動向をみて何を出すか思考したりパーと思わせてグーをだしたりするのは相手の気持ちを本人なりに察した上での行動です。
そこに社会性が見えてきます。
小さい子に負けてあげるように毎回パーを出す子もいます。
そのような様子を観察する中で普段の友だちの関わりを照らし合わせると
見えてくるものが出てくるはずです。


簡単に解説すると以上の着眼点があります。
他にも細かく見ていくとさらに性格の面が浮き彫りになったり、並んで待つ間の様子が目についたり、負けた時の感情の出し方が気になったりといろいろと出てくると思います。

そのすべてをひっくるめてわらべ歌は子どもの心を育てると言われているので、そのようなうまくいかない場面もたくさん幼少期のうちに味わっていく必要があります。

始めは大人も一緒に混ざって楽しむと混乱も少なくルールを覚えていけると思います。
是非楽しんでください。

人数が多い時には王様を複数出して3列で行うなどすると、待ち時間の軽減になりトラブルも減りますよ。


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