育児をキャリアにつなげるために、「〇〇力」に当てはめる

今日は、現在、読んでいる本が、
子育ての経験をキャリアにつなげる
とても良いヒントになったので、紹介します。

「人生の武器を手に入れよう！働く私たちの育休戦略」

人生の武器を手に入れよう！ 働く私たちの育休戦略（ブックトリップ）

この本は、オンラインスクール「育休スクラ」を
運営され、Voicyでも音声配信されている、
小田木朝子さんが書かれたものです。

当書の中で、
「１５分でできる！両立スキル開発・実践ワーク」というものがあり、
５つのワークが紹介されています。

昨日、その中の一つに取り組んでみたところ、
「自分の育休期間の経験は
しっかりとキャリアにつながっているんだ。」と
実感でき、なんだか安心しました。

「子育てで磨いたスキル」ワーク

このワークは、
２８の「〇〇力」（判断力、
マルチタスク管理能力など）という
ビジネススキルが書き出された表に、
自分の子育てにおける経験で
これらのスキルにつながる具体的な事例を
書き加えていくもの、です。

書き始めていくと、
スラスラ書けるところもありましたが、
なかなか事例が思いつかなくて、
無理やりこじつけて書いた項目もありました。

（交渉力：子どもが納得するために、二つ選択肢を出して、どちらかを選ばせる、とか。交渉力ってこんな感じでいいのだろうか・・）

ワークの作業としては、ここまでなのですが、
わたしは加えて、
その中で、自分が特に、
納得感を持って描き出せたところを
印をつけてピックアップ。

それらを、
「もともと自覚していて伸ばせたスキル」と、
「新たに自覚できたスキル」とで、
分けてみました。

わたしの場合、
もともと自覚していて伸ばせたスキルは、

鈍感力：相手の感情に振り回されない
コミュニティ形成力：子どもを通じて出会う、初対面の人と気軽に話せる
情報収集力：育児グッズ選びのための情報収集と選択

新たに自覚できたスキルは、

精神的強さ：完璧を諦めて気楽に。トレードオフだから仕方ないと思えるようになった。
変化への適応力：毎日変化する子どものコンディションによって、ご飯やお風呂の時間を調整することに慣れた。
仕組み化力：片付けられないのは、人ではなく仕組みが悪い。片付けやすい仕組みを模索するようになった。
情報編集力・情報発信力：noteの更新

このような感じでした。

特に、「新たに自覚できたスキル」は、
育休前の自分なら、
あまりピンと来ないスキルばかりなので、
育児を経験したからこそ、
伸ばすことができたスキルだと感じました。

自分の経験と「〇〇力」をつなげる効果

このワークで得た学びは、
「〇〇力に自分の経験を当てはまるだけで
育休期間がキャリアのブランクではなく、
キャリアの延長線上に感じられるようになった」ということです。

この、学びについて、
本書では以下のように解説されています。

具体例で考えることと、「✳︎✳︎力」という概念をセットにしているのは、子育てで磨いたスキルを、ビジネススキルに言い換えるためです。具体例で考えることで「確かにそうだ」という根拠になり、概念で言い換えることで、より強く自覚し、他の経験とつなげることもできるようになります。

子育てにおける自分の体験という具体例を、
「〇〇力」というスキルとして抽象化することで
別の場面（仕事など）において
活用できるイメージにつながる。

以前読んだ、
「メタ思考トレーニング」（著:細谷功）で、
具体化と抽象化を繰り返すことで、
新たなアイディアを創り出すことができる、
という内容がありました。
自分のスキルについても、
具体化（経験事例を書き出す）と
抽象化（〇〇力に当てはめる）をすることで、
これまでの経験を無駄にせず、
また別のフィールドで使えるスキルとして
認識できるようになるのか、と腹落ちしました。

これって、育休復帰だけでなく、
部署異動や転職などでも、
同じことが言えますよね。

「〇〇力」どれだけ知ってる？

自分の経験を、
ビジネススキルとして、抽象化するためには、
そもそも、「〇〇力」という、
スキルの名称を知らなくてはなりません。

わたしは、本書を読んで初めて、
「多様性受容力」や「体験価値認識力」などの
ワードに出会いました。

自分ができるようになったことや
普段やっていることを、
ビジネススキルにつなげて考えるために、
「〇〇力」というワードを多く知っていることも
武器になると感じました。

ぜひ、ご興味ある方は、
当書で、２８個の「〇〇力」をご確認ください。

最後に（読書メモ）

当書の中で、
前向きな思考になれる言葉がいくつかあったので
引用させてください。

今日までの子育ての日々に、価値を持たせることができるのは自分自身です。誰かに価値づけされるのを待つのではなく、自分で価値をつけられるようになりましょう。

自分を幸せにできるのは、自分（の考え方）だけです。

現在、育休中で、復職に向けて不安がある方は、
ぜひ、自分の子育ての経験を、
「〇〇力」に結びつけてみてくださいね。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。