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第三話 母の話①

前話から遡って実家で暮らしていた9年間と、母と私の親子関係等について少し話していこうと思う。前話の最後の一文で大方の予想は出来るかも知れないが、当時の私は母親から虐待を受けていた。

三十数年前は学校でも体罰は当たり前、今で言う虐待も、「しつけ」の一言で終わってしまうような時代だ。

どんな虐待だったかというと、殴られたり怒鳴られたりは日常の事、車に乗ろうとするとわざと少し走り出して私にぶつける。機嫌が悪い時は、真冬に玄関外の柱にロープでしばられる。わざとドアに挟まれる。外に出されて家中の鍵を全てかけられてしまう。可哀想に思った姉がコッソリ家に入れてくれたことも何度もあった。

自分の自由になるお金が欲しいという理由で、パートもしていたので、食事も冷蔵庫に在るものを適当に食べるのが我が家では普通だった。ただその頃から不思議だったのは、姉は何をしても怒られる事がなかった。その辺りの理由は次話で話したいと思う。

父が家にいるのは週に1日くらいだった。父がいる日には食事は作った料理が出され、私が怒られる事もなかった。だが晩酌をして酔った父は母といつも喧嘩をしていた。何について喧嘩していたのかはその当時はわからなかった。

私の実家は、3LDKの平屋の家で父の寝室、姉の部屋、そして私は母と同じ部屋で中央をパーテーションで仕切ってあった。夜になると母が誰かと電話で話す声が気になってなかなか寝付けなかった。

今回は母から受けていた虐待について少し書いてみました。次回も母の話を書きたいと思います。

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次回もよろしくお願い致します。

次回に続く

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