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今日からFigma JapanのDesigner Advocateになりました🎉

先日3月14日に、Figma Japanの1周年記念イベントとして「デザイン経営2023」が開催され、その場で先行して発表されましたが、4月よりFigma Japanの二人目のDesigner Advocateとして入社することになりました。

Figmaとの出会い

Figmaをおそらくまともに使い始めたのは2018年頃。Figmaは2016年から一般公開なので、めちゃくちゃ早いほうではないものの、当時勤めていたサイバーエージェントの中では比較的早い段階で触り始めたような記憶です。

本格的にFigmaにハマっていったのは、2019年頃にプラグイン機能がリリースされ、また同時期に大きなデザインシステムに取り組みはじめた頃でしょう。そこからはデザイナーとしてもエンジニアとしても、自分のやりたいことにビタっとハマったツールとしてのFigmaに魅了されていました。

ただの"ツール"ではなかった

ツールとしての側面から惚れ込んだFigmaではありますが、もっと深く知っていくにつれて"コミュニティ"という側面にまた惚れ直したところがあります。
Figmaにおけるコミュニティというのは2つあります。ひとつはプラットフォームとしてユーザーが作成したプラグインやウィジェット、ファイルを公開して共有できる Figma Comminity があります。もうひとつは広義的にアプリケーションの外で広がるコミュニティです。

前者のFigma Communityに関していうと、プラグイン開発でのめり込んだ身としては、GitHubのようにつくったものを公開し、フィードバックをもらえるという仕組みは、その姿勢を加速させるものでした。デザインシステムに関するリソースも溢れているし、インプットとアウトプットの時間をほぼFigmaに費やしてきたと言えるでしょう。

そして後者の広義としてのコミュニティに関していうと、とにかくFigmaはゆーザーとのコミュニケーション、またはその場をつくることにとても力を入れていると感じます。あいにくこの3年くらいはCOVID-19のパンデミックによって対面でのコミュニケーションは著しく減ったものの、それ以前の2019年にはわざわざ日本に来て、日本のユーザー向けの話をしてくれる機会を設けてくれました。(振り返ると、このときまだ日本語がまともに入力できなかった頃だった🤦‍♂️)

FigmaにはFriends of Figmaというコミュニティネットワークが世界中にあります。日本(東京)にもありますが、各地のコミュニティで不定期でイベントがおこなわれています。公式では隔週・隔月くらいでオフィスアワーとしてDeveloper Advocateを中心に、Figmaの開発メンバーによるオンラインイベントなども行われていますし、年に2回 Config と Schema というカンファレンスを開催しています。

このようにツールとして成長してきたというより、コミュニティと共に成長してきている企業であると感じます。

Figmaとの距離が近づいた

色々縁があり、2022年のConfigにProposalを出し、光栄なことに登壇することができました。

登壇が決まると、Figmaの社員が内容のレビューや進行をしてくれます。このときから実際に中の人と接する機会が増えるのですが、みんなとても親切ですし、陽気で緊張する僕らをほぐしてくれました。この時は日本のカントリーマネージャーであるHiroさんにもだいぶ助けてもらいました。

そして大きく僕からFigmaへの姿勢が変わったのは2022年のSchemaでホストを務めさせてもらってからだと思います。

Figmaの社員でもないのに、グローバルカンファレンスの一つのホストという役割を務めるのは今振り返っても謎ですが、光栄ではありました。この時からもうすでに「Figmaに入ったんですか?」とも言われることありましたが、当時はもちろんそうじゃありません。

このSchemaはFigmaというよりはDesign Systemをテーマとしたカンファレンスなので、全員がFigmaを使っているというわけではないですが、そこにはFigmaを好み、愛し、時には厳しくフィードバックをくれる人たちが集まってることを感じました。そしてホストとして裏方を務める中で、Figmaの中の人たちもまた自分たちのプロダクトやコミュニティを愛する人たちだというのを強く感じました。そして、とにかくみんな愛嬌もあって楽しい人ばかりです。

これまで多くのプロダクトを利用してきましたが、ユーザー以上に関わりたいと思うことはありませんでした。

Designer Advocateへのエントリー

12月頃に前職を辞めることになり、そのタイミングでFigma JapanのDesigner Advocate(デザイナー・アドボケイト)のポジションの募集が始まりました。これは本当に偶然のタイミングで、Schemaのホストからの流れで入社したわけではなく、きちんと選考フローに沿って進行しました。

ちなみにFigmaのDesigner Advocateはどんな仕事かというと、次のようなJob descriptionになっています。

Our Designer Advocates are at the core of our Figma Community — online, in written and video content, and in live interactions with our users. This Designer Advocate will be a key partner to support our sales and marketing team in helping add design credibility and product knowledge to our messaging and conversations with users and new teams looking to adopt Figma.
デザイナー・アドボケイトは、オンライン、文書やビデオ・コンテンツ、そしてユーザーとのライブ・インタラクションにおいて、Figma コミュニティの中核を担っている存在です。このデザイナー・アドボケイトは、営業およびマーケティング・チームをサポートする重要なパートナーとして、Figma の採用を検討しているユーザーや新しいチームとのメッセージングや会話に、デザインの信頼性と製品知識を加えるお手伝いをします。

これまでいちユーザーとして、コミュニティでの活動や情報発信、またはFigmaの普及やFigmaを使っているチームの支援をしてきたので、大雑把にいえばやることの方向性は一緒です。ですが、正式に雇用されて働くのでは大きく違いますし、この選考を通してどういう仕事なのかを深く理解しました。

選考内容の詳細は省略しますが、選考では採用担当者、マネージャーなど何名かとの面接や課題などを経て、光栄なことに3月になってようやく決まりました!
※身近な人には「前から決まってたんですか?」などと聞かれることもありましたが、ほんとに3月に入ってからです!

果たせなかった"ものづくり"と"場"への想いの回収

ご存じの方もいるかもしれないのですが、僕はGoodpatchという会社の創業者のひとりです。

創業当時にサンフランシスコにいき、Instagramも居たDogpatch Labを観て感動し、こういうクリエイティブが生まれるような空間を日本に作りたいと思っていました。Goodpatchは当初はそうしたコワーキングスペースを作ることを事業の目標にしていましたが、しかしながら色々な事情で頓挫してしまいました。そのタイミングで僕はGoodpatchを辞め、Goodpatchはデザイン会社としてピボットし、多くの方がご存じのように大きな会社へと成長しています。

Goodpatchを辞めたあとはサイバーエージェントを経て、そこからツクルバという"場"を創る会社に転職したりと、デザイナー・開発者として"ものづくり"をすることと、"場"に関わることを何かしらやってきました。ここでいう"場"というのは、コミュニティ作りやイベント運営とかそういったこと諸々含みます。
※余談ですが、ツクルバの後ふたたびサイバーエージェントに戻っています。ややこしい経歴ですね。

なぜそれを好むのかといえば、さらに振り返ると大阪時代に戻ります。Goodpatch以前は大阪で働いており、その当時も「東京に負けずと大阪でも色々と勉強会とかセミナーとかやりたいよね」というような目的でRe:Creator's Kansaiというコミュニティを作りました。今も不定期で共同設立者の方が運営しています。

そういう"場"で、いろんな人達が交流して、学んで、新しいものが作られていくのは楽しいですし、それが"ものづくり"をする誰かの支えになっているなら、とてもうれしく思うわけです。また自身もそのひとりとして成長する喜びを感じます。
また僕がプラグインなどを開発したりするのも、やはり"ものづくり"をする誰かの支えるためですし、自分自身が"ものづくり"をする一人としてのつくることの喜びを感じるからです。

なのでGoodpatchで実現したかったコワーキングスペースというのは、多くの"ものづくり"をする人たちにとっての"場"を作りたかったのだと思いますし、Figmaに惹かれている背景と原点はここにあるのだと考えるようになりました。なので僕にとっては「好きなプロダクトの会社に入った」以上に「叶えられなかった夢を叶える機会」でもあるのです。

大きなチャレンジ

自己評価としても自分にぴったりな会社に入れたとは思うものの、いざ働くとなればさまざまな壁にぶつかると思います。日本法人として働くとはいえ、公用語は英語ですし、聞くのも話すのも決して慣れていない身としては大きなチャレンジです。
もうただのユーザーではないので、ちゃんとプロダクトの価値を届ける、コミュニティを強くすることに努めないといけないですし、その中でまた壁にぶつかることもあるかもしれません。

この歳でまたチャレンジをするとも思っていなかったのですが、引き続き応
援とFigmaをよろしくおねがいします。

【PR】今後も公式の人として、noteやTwitterで色々と発信できればと思いますので、よければフォローもおねがいします。導入に関する悩みとかあればぜひ気軽にメッセージをください。

相方のCoreyもよろしくおねがいします。


おまけ

オファー承諾後には同じAdvocateメンバーや日本法人メンバーからFigJamでのウェルカムメッセージが!こういうところも大好きです。

FigJam上に10数名のFIgma社員からのメッセージが付箋で書かれているキャプチャ。内容はわからないようにボカシがかかっている。


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