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薬草園づくりの後はスイーツを〈日本の発明品⁉︎コーヒーゼリー〉𝕳𝖎𝖑𝖉𝖊𝖌𝖆𝖗𝖙𝖊𝖓 𝕹𝖔𝖙𝖊

ヒルデガルテン®︎の薬草園づくりの後は、お手伝いいただいたガーデナーの方々と心ばかりの持ち寄りで休憩時間を設けています。
暑い作業日の時は、冷たいもので身体を冷やしつつ、たわいも無い話が飛び交います。
このような何気ないヒトトキが、身体だけではなく、心の充足時間になったりするものです。また、心ばかりであったとしても、ソッと出された持ち寄りのものが、ふんわりと心を優しく包んでくれるような、そんな気分にしてくれます。

真夏の暑い日には、喉越しが良いコーヒーゼリーを用意してみました。昔からある何気ない冷菓ですが、深く知るとまた違った形で味わうことができますね!

コーヒーゼリーは日本の発明品?

日本では寒天は17世紀後半から使われあんみつなどが食べられていましたが、ゼラチンを使用したゼリー類は20世紀になってから広まったと言われています。
日本では、肉を食する習慣がなかったこともあり、寒天を使ったゼリーが先輩的な存在で、明治以降になってゼリーが紹介されたとのことです。実際に一般に食されるようになるには冷蔵庫の普及が重要な鍵になったのだと思います。

では、コーヒーゼリーはどうなのでしょうか?

コーヒーゼリーは日本で生まれた冷たいお菓子です。驚きですね!

コーヒーゼリーに関する最初の資料は1914年 (大正3年) 4月3日付の読売新聞に登場します。家事や生活のことを扱う、「家庭面」にコーヒーゼリーのレシピが掲載され、家庭で作れるデザートとして広まりました。

コーヒーゼリーを初めて販売した企業は、1963年、軽井沢で夏にのみ営業していた「ミカドコーヒー」という喫茶店でした。のどどおりが良く香ばしい香りとコクやほのかな苦みがさわやかに広がるコーヒーゼリーは大ヒット。「食べるコーヒー」として人気になりました。

コーヒーゼリーに使うゼラチンとは?ゼリーの誕生

ジュレ、ゼリーの歴史は意外に古く、ローマ時代から肉や魚料理の煮こごりを使った料理として作られていました。
語源はラテン語の「ゲラーレ (gelare)」(堅い、凍った)という意味の言葉に由来し、英語で「ジェリー (jelly)」、フランス語で「ジュレ (gelee)」と言います。本来は「凍らせた」という意味なのでイタリア語のジェラート(gelato)と同じです。

古代からゼラチンは、動物の皮や腱を原料として接着剤のニカワとして製造され、あらゆるものの接着剤として西洋・東洋・日本において使用されてきました。その後、近代になって、写真のフィルムの材料としてその用途を拡大し、製造産業として発展してきました。

古代ローマ時代からあったとされるゼリーは、美術品同様、フランスで改良されてアメリカへわたり、世界中に伝わっていったことが言葉の変遷からわかりますね。

ゼラチンは、18世紀初頭から主に工業用に使われていましたが、18世紀後半から19世紀前半頃には、食用へ使われるようになりました。

お菓子としては、フランスの天才菓子職人、マリー=アントワーヌ・カレーム(Marie-Antoine(Antonin)Carême)  [ニックネーム:アントナン・カレーム]の手により、ゼラチンを使った多くのデザートが作られて、定着したとされて伝えられています。
当時は硬い食感が好まれていたことと、固める技術が発展していなかったため、現代に比べてゼラチンの分量が多かったそうです。

ゼラチンは、天然由来で、食経験も長く、年齢や性別に関係なく美容や健康に役立つ優れた食品であり、純粋な高たんぱく質食品とも言われています。

糖分・脂肪分ゼロ(たんぱく質100%)
カロリー控えめ(10gあたり約35kcal)
低コレステロール(10gあたり0.16mg [ 豚肉6.5mg、卵470mg ] )
低プリン体(10gあたり0.01mg未満)
消化吸収が良い(アミノ酸のグリシンが多く消化を助けます)

(注)ただし、たんぱく質なので、糖尿病や、肝臓・腎臓に障害がある方は、摂り過ぎに注意しましょう。

エビデンスを元に書かれた本やサイトもあるので、色々、学びながらお菓子作りにも生かしたいですね。


ゼリーを作る時は粉ゼラチンを使用していますが、最初の〈ゼラチンのふやかし方〉がポイントです。こちらの動画が分かりやすかったので共有いたします。
コーヒーゼリーを作ろうと思われた方は是非ともご参考にご覧ください。

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