黒いわたしと白いあなた
すみれは、ママ友からの親しくなった友人のひとりだ
彼女はわたしの夫に性格が似てる
そしてわたしは彼女の夫に性格が似てる
たとえば、性格を色で表現したならば、
彼女は白でわたしは黒
彼女の夫は黒でわたしの夫は白で例えることができる
白の夫も彼女も、運転したときにでる性格の良さがとても似てる
急な割り込みの車と遭遇しても驚きはするけれど怒ったりはしないし、追い越しも、わがままなウィンカーのドライバーにも、いちいち優しさで対応する
彼女の運転でドライブしていたときのこと
後方を走っていた車が急に反対車線にでてわたしたちの車スレスレに追い抜きものすごいスピードで走り去っていった
「あぶないね」
と言いつつも、
「(わたしが)法定速度守っていたからイライラさせちゃったかなぁ」と彼女は呟く
いやはや
相変わらず夫と似たような台詞を
と思いつつも、
普段わたしは夫の横で「(危険運転するやつ)死ね」と言うことがある
危険運転による事故は、本人だけではなくて周りを巻き込む大事故にもなりかねない
そんな危険運転をするやつにまきこまれたくない
やるなら勝手にひとりで事故で死んでくれ、と心から思う
「(危険運転するやつ)死ね」
そういうこと言ってる、わたし、酷いでしょ?と、彼女に言うと、
「冗談なら、、まぁ、いいんじゃない?」と苦笑い
「いや、本気だよ」
と笑って答えると、今度は驚いたように真顔になり、
「、、、うそ? ほんと、、?」
と、信じられないと疑る口調で言われてしまった
なにもしていないけれど、なんだか『犯罪者』だとバレたような焦った気持ちになり、
「うそ、うそ、冗談、冗談!」と、わたし
彼女はホッとしたような表情にもどり、「本気でそんなこと思う人いないでしょう、驚かせないで」と
あぁ、どこまで白なんだろう、夫も彼女も