コロナが収束して欲しいと思っていたはずが、拡大して欲しいと思うようになっていたお話。

こんにちは。今日はいつの間にかコロナが収束して欲しくないと思うようになっていた私のお話をしようと思います。

私は春から大学生になるどこにでもいるパンピです。コロナの影響を受けたと聞かれると正直そこまで、と答える気がします。なぜなら私は受験生だったからです。3年になり、遊んでる暇なんてない。そんな状況でした。コロナが話題にあがり始めた1月頃にはこんな世界を変えてしまうような出来事だったなんて思いもしていませんでした。緊急事態宣言が発令され、学校が休校になりました。学校からは課題が少し出て、その傍らで受験勉強をしていました。

休校が開けないままいつの間にか2年生が終わり、3年生になっていました。全く実感としては無かったです。もう受験生、と言われても「え?そうなんですか?」と白々しいジョークをかませるようなほど。コロナは私たちを時間だけ移動させたようでした。ただ日が過ぎるだけで何も変わってないように見せて、実は色々変わっている。

私は私で周りに左右されないように意識をしながら勉強に集中しました。しかし、思うように勉強に集中が出来ませんでした。その理由は現状をまだ受け入れられてなかったからです。本来ならば、ここから受験生が始まりますとスタートを切る予定だったのです。それもなく次のステップに進んだため焦りというか、緊張感が全くありませんでした。周りが置かれた状況は変わらないし、手を進める以外方法はありません。でも、動かない。

何かリラックスにでも、と休憩をしてもどこか休まらない。元々出かける体質ではなかった私ですが、いざ全く出かけてはいけません。と言われると困ってしまう。ランニングに行かなくてもカラオケには行っていたし、友達と放課後おしゃべりをしたりしていました。そんな些細なことまでもコロナは私から奪っていきました。仕方がないと家で出来る新しい趣味を見つけようとyoutubeを見ることにしました。元々youtubeは好きだったので特に変化というものは感じられませんでした。しかし、私は新しいトピックに出会います。それはタイBLです。

たまたまTwitterで流れてきた動画が気になりYouTubeで調べてみるとびっくり。無料でドラマが見れるのです。元々BLは好きだったのですがドラマを見るのはは初めてでした。最初に見た作品はSOTUSというものなのですが、どハマりしました。正直勉強の手が止まってしまうほど見ていたと思います笑集中できないところに面白いものが見つかるとこうも人間はダメになってしまうのですね、という典型的な例を私は披露してしまいました(誰に?)

まぁタイの話は置いておいて、ある程度して緊急事態宣言も解除され学校が始まりました。でもできるだけ短い時間。素早く帰宅が合言葉でした。そんな中ニュースでは街に人が沢山溢れている、というニュースが流れ始めていました。解除したばっかりだからといって遊びに行ったら意味が無いじゃないか、と私は思っていました。しかし、私の周りのクラスメイトは違いました。受験生だからなのか、関係ないのか息抜きといって遊びに出かける人が増えてきました。正直驚きました。受験生だよ?感染したら痛くない?と。私は家族との話し合いでできるだけ外出を控えようということになっていたので、出かけることは無かったです。強いて言うなら親のお買い物の荷物持ちに出かけたことでしょうか。

日が経つ事にだんだん私の中の悪いものが現れてきました。若者がインタビュアー質問に答えているときでした。内容としては拡大している中であなたはどう思いますか、というような内容だったと思います。その人は、収まってきているから出かけてもいいかなと思いました。と言っていました。その時なんでこんなこと言ってられるのだろう、と苛立つ気持ちが出てきました。自粛を真面目にしている私からすると遊びに行くなんて行為は意味不明だったのです。観戦しに行ってるようなものだと。遊びたいなんて気持ち私も分かります。でも控えている、耐えているのに、なんで。嫉妬ですね。遊びに行けていないことに対して嫉妬をしていたのです。何かこう、収まってくれなければこの人のような人と関わることは無くなるんじゃないか、とも思いました。

コロナのせいで遊びに行けない→遊んでる人を見ると嫉妬する→そんな人と会いたくない→合わないためには自粛していればいい→コロナが落ち着かなければいい[ここ!]

不思議ですよね。元々は収束して欲しいと切に願っていたのに、いつの間にか拡大してしまえばいいなんて思ってしまうようになるなんて。最初は何となく気持ちがあるだけでここまではっきりと明確に分かってはいませんでしたが、自分で文章化できるようになってから、自分の思考が悪い方向に向かっていることに気が付きました。本来の目的とは大きくズレた回答となってしまったのです。

自分で自分を理解してからは、個の考え方は良くないと見直しをするようになりました。そして、未だに私は自粛をしています。友達との連絡は消え、話題すらありません。まぁそりゃ毎日出かけもしなければ同じような毎日がタダすぎていくだけですから、自然と話題もなくなります。それ以前に周りの友達との気持ちの溝が生まれてきました。遊びに行ってる友達を完全に受け入れることが出来なくなったのです。友達だけど遊びに行ってることが理解できない。小さなことなら価値観の違いと受け入れられることが出来てもこれについては流石に受け入れられません。かといってこれで関係をたってしまえば私には残る人がいません。これから始まる学生生活も不安で仕方がないです。遊びに行く気がないような友達なんていくら嫌いじゃないとしても関係性が崩れていくのは目に見えていますし、他の人との関係の方が綿密になっていくことでしょう。

誰も悪くない、誰も恨むことなんてない。そんなこと必要ないはずなのにこんな悲しみが生まれてしまう。関係は消えていないのに孤独になってしまう。辛い毎日を明日も過ごすと思うと不安でいっぱいです。早く世の中がコロナ禍から脱却できることを祈っています。

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