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新卒1年目のOLが小説で賞をとるまでの物語#2 『書き手になって読んでみる』

Bonjour!🇫🇷
皆さま、お久しぶりです。黒石ひかるです。

書き始めの挨拶をとても悩みまして…
皆さまがいつこの記事を読んでくださってもいいように、特に使う時間帯の決まっていない "Bonjour" を選びました。以降もこれで統一していきます。
では改めて、皆さまボンジュール!

さて、
前回の第1回投稿では、なぜ私が小説で賞をとろうと思ったかについてお話ししました。まだ読んでいない!という方は是非こちらをどうぞ。

それでは、第2回目の投稿です!

1、最初の挑戦が決定

早速ですが、最初の挑戦として星新一賞への応募を決めました!

前回「小説で賞をとります!」とは言ったものの、具体的に何の賞をとるのか、はたまたどのくらい公募があるのかも全く知らず、Googleで検索することからはじめました。検索して驚いたのは、本当に沢山の賞があることです。私の知らない世界で、私の知らない多くの人が、毎日何かに向かって頭を働かせていると考えると本当に奮い立たされました。直近の目標が決まったことで「時間を無駄にしてはいられない!」と、暇をしている時間もかなり減りました。

『星新一賞』を選んだ理由は3つあります。


①文字数が少ないこと。 
一般的な小説は約10万字ですが、初心者の私にはまず不可能です。1万字以内であれば大学のレポートで何度も書いたので、文章構成のイメージも湧きました。また、私が短編作品の方が好きというのも大きな理由の一つです。悩む時間も含めて、全てを楽しみながら挑戦できたらいいなと思います。

②締め切りまで約2ヶ月。 
あまり先延ばしにすると怠けて辞めてしまう危険性もあったので、ある程度近い締め切りのものを選びました。noteで投稿を始めたのも、後戻りできなくするためです。前に進み続けるためには常に新しい挑戦が必要だと思いました。


③「理系文学」という制限があること。
幼少期からものづくりは好きで、現在も企画系の仕事についています。アイデアを出す際に感じるのは、やはり何かしらの制限が必要だということです。『星新一賞』と同じ9/30締め切りで、字数が4000字の『坊ちゃん文学賞』も候補にあったのですが、何でもありのお題はハードルが高いと考えました。私は大学も文系学部を卒業し、理系的なことに関しては知識がかなり乏しいですが、制限があってこそクリエイティブになれると思ったので、私なりの「理系文学」が書けたらいいなと思います。

2、書き手になって読んでみる

小説を書き始めるにあたって、色々な作品に触れることからはじめました。もともと読書は大好きでしたが、高校生でiPhoneを手にしてからはSNSとゲーム漬けの毎日。本当に読む量が減っていました。ただ、前回の投稿からは暇さえあれば本を読むようになり、2週間で20冊くらい(曖昧です)は読んだと思います。これから少しずつ、面白かった本も紹介したいと思います。

今回、小説を書くことをきっかけに読書習慣が復活し、感じた変化があります。それは「書き手が、誰に何を伝えようとしているのか」まで意識して読めるようになったことです。同時に「面白くないと感じるものは、作者が私をターゲットにしていないだけ」ということにも気づきました。

『星新一賞』応募にあたり、これまでの受賞作品と講評を全て読んだのですが、論文のような難しい構造や馴染みのないカタカナ語句が溢れる物語は、内容や構成がどんなに素晴らしくても読む事に苦労しました。作者の方はきっと私のような理系が苦手な人に向けてではなく、同じ目線で科学やテクノロジーを楽しんでくれる人に向けて書いたのでしょう。言葉で何かを表現するにあたって、作者がターゲットを決めること、そして読み手がそれを理解することの重要性を学びました。

この学びを活かし、まずは自分が書く作品のターゲットを決めました。今回のターゲットは『理系が苦手な人』です。私自身、むずかしいことをやさしく教えることは得意だと思っています。文系の人でも読みやすい要素を入れて、「理系文学」と名がついてもいても最後まで楽しく読める作品にしたいと思います。『理系が苦手な人による、理系が苦手な人のための文学』に。まずは自分がターゲットにした方に最大限伝わる工夫をしていきます。

3、読書習慣はSNS疲れを救う

読書習慣が復活して、もう一つ感じた変化があります。それは、人と比べることが減り、SNS疲れをしなくなったことです。SNSをする時間よりも、圧倒的に本を読む時間が増えたことが1番の理由です。今までやっていたSNSも無理に辞めたのではなく、本の方が面白い、読みたいと感じるようになり、自然とSNSに費やす時間が減りました。作者の方々が魂を込めて、時間をかけて、そして責任を持って渾身の言葉を紡いでくださっている本は、本当に面白いです。

もちろん、SNSにも面白い点は山ほどあって、今楽しんでいる人やハマっていた時の自分を否定しているわけではありません。自分自身の変化の一つとして捉えています。ただ、私はこの変化のおかげで人と比べる事も減り、自分のことに一生懸命になれるようになりました。

今はどうしても、SNSで自分が知らなくていい情報も沢山知ってしまいます。「ネットリテラシーを身につけて」と、皆口先では言いますが、情報が氾濫した今の状況で最適な取捨選択は難しいです。図書館や本屋さんにふらっと出向いて、どこか惹かれる本を手に取ってその世界観や作者の思いを知ったり、難しいなと思ったら本棚に戻して違う本を探してみたり、そんな情報の取り入れ方も増えていけばいいなと思います。知らなくていいことを無理に知る必要はないし、必要な時にはちゃんと知ることができるように人生はできている気がします。もしこの記事を読んでくださっている方の中で、SNSに疲れてしまった方がいらっしゃたら、少しでも参考になれば嬉しいです。

次回は実践編、文章を書くことについてお話しできればと思います。投稿は8/15です。それまで楽しみにしてくださる方が少しでも増えれば嬉しい限りです。引き続き、星新一賞に向けて本業もnoteも執筆活動も頑張ります!✍️


黒石ひかる


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