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#観劇

冬のステージ11連発

冬のステージ11連発

秋以降の観劇記録です。年内間に合わなかったよおかあさん〜。

マドモアゼル・モーツァルト

和製オリジナルミュージカルとしてかなりよかった!
「衛星」と迷うけど2021年でかなり上位に入るかと…。私が明日海りおのにわかファンであることを差し引いてもかなりクオリティの高い作品だと思った!
原作未読だけれど、「モーツァルトが実は男装の女性だったら」というワンアイデアだけに頼らず飽きない展開で、多層的に

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Show Must Go On! ~コンサート『SHOW TIME』~

Show Must Go On! ~コンサート『SHOW TIME』~

ミュージカルコンサートってキャバレーみたいにしても良いんだな。エンタメだった。
※ネタバレを含みまする

★コンサートというより「ショー」・ミュージカルコンサートをたくさん見ているつもりだったけど、クラシックではなくジャズ系のビッグバンド編成で、ネオンサインにたくさんのダンサー‥これはまさに地下へ降りていくタイプの劇場である晩に出会う魅惑のショーだね
・ニューヨークで観たアポロシアターの舞台とか、

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皆川・ジャック=ブラック・猿時 ~舞台『3年B組皆川先生』~

皆川・ジャック=ブラック・猿時 ~舞台『3年B組皆川先生』~

笑った。やっぱり本多劇場って裏切らない。
※ネタバレを含みまする

箇条書きで行く!

★好きな物語の筋・全体として映画『スクール・オブ・ロック』のオマージュなのではないか?
・本来教師ではない落ちこぼれの夢追い人が、ひょんなことで反抗的な生徒の学級をお金のために臨時で受け持つことになり、交流のなかで絆が生まれ心が癒えていくという筋がだいたい一緒(笑)
・全編ふざけ通しても時間の無駄には感じない完

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そこにお芝居がある限り! ~舞台『夜は短し歩けよ乙女』~

そこにお芝居がある限り! ~舞台『夜は短し歩けよ乙女』~

原作と脚本・演出に惹かれて行ったら、舞台とキャスト皆を好きになって帰った。
※ネタバレ含みまする。

まず、森見登美彦の原作小説がとにかく大好きだ。
中高生の時に同世代の間で爆流行りしていたけれど、なかでも私は特に響いていた方なのではないかと思う。森見登美彦というメルヘンおじさんは、京都という土地を摩訶不思議な魅惑の舞台に仕立てあげ、現代日本語がかけ得る限りの魔法で物語を飾った天才である。原作は、

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MARIOROMEO 〜ミュージカル『ロミオとジュリエット」〜

MARIOROMEO 〜ミュージカル『ロミオとジュリエット」〜



※この記事はネタバレを含みまする。

観てしまった。黒羽麻璃央×伊原六花回。
とある土曜日の夜のことである。

愛憎フランス物語近年ホリプロが数年に一度、若手イケメンミュージカル俳優の登竜門のように制作し、また宝塚歌劇団でも重ねて上演されている、小池修一郎先生演出のこの作品。
元はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を原作として、20年前くらいにフランスのプレスギュルヴィックという凄い名前

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日本には四季があります~~初めて『キャッツ』を見た話

日本には四季があります~~初めて『キャッツ』を見た話

※この記事はネタバレを含みまする。

ある晴れた土曜日、劇団四季の『キャッツ』を観に行きました。

恥ずかしながら、こんなに月に何万円も観劇にお金を落としておきながら、不思議なご縁で今まで劇団四季を観たことがなかったので、これが初めて。

青空と猫!
大井町駅から歩いて数分、外観からしてもうすでに「キャッツでーす!」というこの専用劇場。ほかの小屋に行くのとは違って、なんだかアトラクションに行くよう

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どうしてこうなった? 〜青春懐古譚『17 AGAIN』と『メリリー・ウィー・ロール・アロング』〜

どうしてこうなった? 〜青春懐古譚『17 AGAIN』と『メリリー・ウィー・ロール・アロング』〜

※この記事はネタバレを含みまする。

立て続けにホリプロのミュージカルを2本観た。
池袋のBrilliaホールでやっている『17 AGAIN』と新国立劇場でやっている『メリリー・ウィー・ロール・アロング』だ。

最高のパーティーミュージカル『17 AGAIN』は2009年に上映されたザック・エプロン主演の洋画を原作としていて、ミュージカルとしては日本発のものになる。

公式サイト

あらすじはこう

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