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大総合商社で金太郎飴にならない方法①〜仕事の優先順位の付け方〜

自己紹介から2日、ついに具体的な投稿を始めます・・・!(ドキドキ)


大企業・大商社で成長出来るかどうかは、100%その人次第

ところでみなさん、「How to Succeed ~努力しないで出世する方法~」というミュージカルをご存知ですか?

1996年には宝塚花組 主演・真矢みきで公演され、私が宝塚にどハマりするきっかけになったミュージカルですが(ごく最近、NEWSの増田くん主演でもやってましたね)、元々は1960年代に作られたブロードウェイミュージカルで、当時の米国における「サラリーマン社会」を風刺した内容になっています。

これ、タイトルの通り、「出世」がキーワードで、出世に命を燃やす人物が続々と出てくるのですが(主人公は2時間でちゃんと社長になります)、今このミュージカルに共感出来る人はそういないでしょう。

今、20代・30代の会社勤めするサラリーマンが最も求めるものって、「自身の成長」であることが多いのではないでしょうか?

もしそうだとすると、大企業・大総合商社「様」を選ぶのは、必ずしも正しい選択ではないと思っています。言い換えると、「それを正しい選択に出来るかどうかは、その人個人次第」と信じています。

ということで、一応「総合商社というFieldを上手く使い、自分の成長に繋げてこれた」と信じる者として、何回かに渡って、当方の考えるKey Pointを綴っていこうと思います。シリーズ投稿になりますが、最後までご一読いただけましたら幸いです。

大企業・大商社で成長するための5つのKey word

以下が私の考える5つのKey wordです。
(1)「そこじゃなくても出来ること」と「そこじゃないと出来ないこと」を区別し、「自分の」優先順位をつける。そしてそれを曲げない。
(2)どんな形でもいいから、自分を差別化する(Differentiation)
(3)とにかく「認知」される(Acknowledgement)
(4)一人で戦える場を出来る限り増やす
(5)発信回数を出来る限り増やす

今回は、(1)について綴りたいと思います。ただ、(1)は余り尖っていません。多くの読者の方からすれば「当たり前」でしょう。でも、この(1)は全ての前提になりますので、触れないわけにはいきません。『世界のどこの場にいたとしても、(1)を前提とした上で、(2)-(5)を意識するもの』とご理解いただければと思います。

(1)-①「そこじゃなくても出来ること」と「そこじゃないと出来ないこと」を区別し、「自分の」優先順位をつける

大企業に就職した方の多くが「配属された部署・チームの機能や自身への期待役割」をベースに自分のキャリアプランだったり、成長プランを描きます。こう言うと、「私はそんなことない!」と仰られる方が多いですが、そういう方に限って無意識レベルでこの発想に囚われています。

そうすると、「その部署・チームで出来ること」が全ての発射台となってしまいますが、そこから広がる世界線など、たかが知れています。だから、大企業・大商社には「金太郎飴的な優秀な人材」が多いのだと、私は信じています。

まずやるべきは、「そこじゃなくても出来ることと、そこじゃないと出来ないことの区別」だと信じています。さらに、「そこじゃなくても出来ること」は「自分が成長出来るもの」と「余り、もしくは、全く成長出来ないもの」に分類する必要があります(理論上、ちゃんとMECEになるはず)。

優先順位① そこじゃないと出来ないこと
優先順位② そこじゃなくても出来るけど、自身が成長出来るもの
優先順位③ そこじゃなくても出来るし、自身が成長出来ないもの

例えば、私の初期配属部署の仕事を分類すると、以下の通り

優先順位① 自社TOPの重要会議でのプレゼン資料・原稿作成
優先順位② 膨大なデータの取り纏め及び分析
優先順位③ 部門の月次や四半期の業績報告、会議の議事録作成

入社1年目の身からすれば、「会社の中枢におられる方の思考や分析過程に触れ、それを人に理解してもらえる形に落とし込む」という仕事は、他を見渡しても中々経験出来なさそうであることは分かりましたし、分析能力・資料作成能力・ビジネス文書作成能力が同時に身につく、魅力的な仕事でした。

一方、定期的な業績報告資料の取りまとめなどは、上の方からすれば意味のある情報・資料でしょうが、作る側からすれば手間ばかりかかり、別に作成過程で得られるものも僅少でした。

恐らく、会社としては上記3つのタスクは同じレベルで重要でしたが、「自分目線」での重要度は全く異なります。まずはここを明確化させたいところです。

なお、こうやって書くと「そこじゃないと出来ないけど自分が成長出来ない仕事、はなんで優先順位①なんだよ!」という声が聞こえてきそうです。これに対しての私の答えは、「大企業・大商社で、そこでしか出来ない仕事、というのは中々無いので、取り敢えず一度は全力で取り組んでみては」というものになります。

大企業でよくあるしょうもない仕事は、大体どこの部署にもあります。そしてそれは中々変え難いものです。一方、「その部署オリジナルのめちゃしょうもない仕事」がもしあるのだとすれば、それは変革可能な可能性が高いです。なので、もし本当にそうなのであれば、私だったらその変革を提案し、その変革プロジェクトのリーダーになり、得難い経験を狙います。また、もしかすると、「しょうもない仕事」ではないかもしれません。一度本気でやってみては。

(1)ー② バレないギリギリの範囲まで、「自分優先順位」に基づいて仕事をする

この一瞬は、二度と帰ってきません。その一瞬を「成長する一瞬」にするか、「成長しない一瞬」にするかは、その人次第です。なお、私は毎日寝る前に「今日は成長出来た日だったか?」と自分に問いてから寝るようにしています。

なので、(1)-①で付けた優先順位は、周囲から何を言われようとも、絶対に変えてはいけません

もちろん、残念ながら雇われの身・被評価者ですので、やらないといけないことはやらないといけません。なので、ちゃんとタスクは全部やります。しかし、注ぐ熱量は大きく変えます。

(今後綴っていきますが)私の信条の一つに「200%の成果を出したときに、人は本当に成長する」というのがあります。なので、求める成果レベルは以下のイメージで取り組んでいます。

優先順位① 200%:飛躍的成長を狙う
優先順位② 120%:当初期待した成長を狙う
優先順位③80%:文句を言われない程度でさっさと人に渡し、時間を割かないように

優先順位③は60%くらいでも良いかもしれません。どうせ大企業では、(放っておいたら)自分が出したものがそのまま通ることなどなく、上の方々が勝手に修正するので、100%で出す意味もありません。とにかく「手を抜いている」ことがバレないようすることが肝心です。

一方、優先順位①は死ぬ気でやります。事前準備、推敲、他者からの支援取り付けなど、とにかく全精力を傾けることで、「そのタスクで得られると期待されるもの全てと、それ以上の果実」を狙いにいきます

これ、文字にすると簡単ですが、思いの外容易では無いことは、大企業にお勤めの方には分かっていただけると思います。上司の優先順位が謎な時は最悪ですよね。でも、少しくらい怒られようが何だろうが、自分の優先順位を大事にしましょう。最終的に大きなものになって、帰ってきます。

(1)ー③ 200%の成果を出したら、ちゃんとアピールする

自分の優先順位を守り通すことができたあなたは、恐らくそこそこの軋轢を乗り越えてきたことでしょう。少し険悪になった方もいるかもしれません。

でも、一方であなたの手元には「200%の成果」があります。ここで最後、大事なのは「ちゃんとアピールする」ことです。

これは、今後触れることになる「Acknowledgementの重要性」にも繋がって来るのですが、なんでか分かりませんが、日本人サラリーマンは本当にアピール下手

「良い仕事をしたら、誰かが気付いてくれる」。そんなバカな。

皆さんはいつもの駅に行く時、会社に行く時、どこかの店の看板がしれっと変わったとして、気付きますか?気付きませんよね。アピール無しには誰も気付いてはくれません。

もちろん、アピールされた側は「えっ」となります。ちょっとウザいかもしれません。でも大丈夫、本当に「200%の成果」なら、その「ちょっとしたウザさ」など消し飛びます。絶対に喰いついてきます。他人に展開してくれるかもしれません。

そして、次の仕事が少しやりやすくなっているはずです。

第一章の終わりに

冒頭に記載した通り、今回書いたことは「スペッシャル」ではありません。でもこれを、全ての局面で貫き通すのは、結構大変です。僕もたまには妥協したこともあります。

でもこれを「大前提」として日々取り組むと、周囲からの評価が徐々に変わり、「そもそも、しょうもない仕事が来なくなる」という現象が起きます

逆に、「しょうもない仕事もちゃんとしっかりこなす人」には、また「しょうもない仕事」が来るんですねー。面白いことに。

もし何か感じていただけた方がおられれば、意識してもらえたら幸いです。

実質初投稿です。今後のクオリティ向上のため、コメント、フォローなど頂けましたら幸いです。

細田 薫


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