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気分が落ち込んだら"マル"を付けてみる~しんどい時のメンタルコントロール~

皆さんは、気分が落ち込みやすいタイプですか?それとも落ち込みづらいタイプですか?

私はそうは見えないとよく言われますが、実は気が小さく、とても頻繁に落ち込みます。

今回は、メンタルが落ちた時の対処法を、とある漫画の表現も引用しながらお伝えしていきたいと思います。

メンタルが「落ちていく」のはどういう時か

メンタルの落ち方にも色んなタイプがあると思いますが、私は「小さな不安が色んな不安を呼び、それが大きくなっていく」増幅型です。

例えば、一番私が良く陥るのは「自分が取り組んでいるプロジェクトやタスクを遂行するのに自信が持てなくなる」ことですが、こんな感じです。

「やっぱり自分にはこれをやり切るなんて無理なんじゃないか」

「世の中にいる"凄い人"なら、こんな悩みを持たずにパパっとやり切るんじゃないか」

「そんな自分をメンバーは信頼してくれないんじゃないか」

「そもそもこのポジションは誰か別の人に譲った方がいいんじゃないか」

etc…

まさに負のスパイラルですね。人間、「物事を悪く考えよう」とすれば、いくらでも出来てしまいます。

ですので、その「モード」に入ってしまうと、もうどうにもなりません。

「不安を感じない仕事の設定方法」についてはこちらのnoteで解説をしましたが、そういう設定をした上でも、仕事を進めていく中で不安に苛まれることは十分にあろうかと思います。

"マル"を付けることで強制的にポジティブに

全てのモノに"マル"を付けてみる

この、「悪く捉えようと思えば、いくらでもそうできる」は、逆転させれば「どんなことでも良く捉えることも出来る」となります。

これが「全てのモノに"マル"を付けてみる」という表現に繋がってきます。

この表現は、漫画「ドラゴン桜」10巻で出てきたフレーズで、とてもシンプルで覚えやすく素晴らしいと思い、引用させていただきました。

ここで出てくる例えは

✖自分の部屋が無いから勉強に集中出来ない
〇自習室に行く理由になるので、かえって集中できる

✖部活が忙しくて勉強の時間が取れない
〇部活があることで、生活にメリハリが出来て充実感を得られる

これを自分に当てはめてみます。

✖「不安で足がすくんでしまう」プロジェクトを任されてしまっている
〇社長は自分を信じて任せてくれているわけで、何も恐れることはない。

✖数多くの管掌を抱えることで、リソースが分散してしまう。
〇経営層として最も避けるべき「過度な個別最適」に陥り辛い環境である。

このように、「負のスパイラル」の起点のアイテムや、スパイラル中に登場するアイテム一つ一つに"マル"を付けて行くことで、増幅を止め、そして「正のスパイラル」に持っていくことができます。

「徹底」が大事。

ここで大事なのは「徹底」だと思っています。つまり、1個や2個に"マル"を付けて終わらせない。徹底的に全てに"マル"をしていく。

そうすることで、自分を取り巻く環境に安心できると思います。

よく「自分が幸運だと信じている人は強い」と言いますが、かなりそれに近い話だと思います。

「こんな人と出会えてラッキー!」、「こんないい会社にいられてラッキー!」といった状態に対するものから、「ホームに着いたらちょうど電車が来た、ラッキー!」のようなイベントに対するものもあるでしょう。

そういった「思い込む力」によって、強制的に正のスパイラルを生み出している、とも言えます。

ただ、これを「平時」からやるのは、僕は余りおススメしません。楽観的になり、更には緊張感が無くなるからです。「危機感」「恐怖」「飢餓感」といった負の要素がエネルギーの出力を高めているのも事実。

やりすぎるとただの「退屈」に近い状態になり、エネルギーレベルが下がります。気持ちが斜め下や下を向いた時に、ぜひやってみてください。

脳は騙せる

我々は、つい「脳→体」の順序で考えてしまいます。

つまり、「脳で生まれた心の反応や感情に対して、さあどう対処するか」という発想になってしまいます。

ですが、実は脳を騙すことなんて結構簡単だということは、各種論文などで明らかになっています。

ポジティブな言葉を言う、ポジティブな言葉を聞く、ポジティブな人を見る、ポジティブな音楽を聴く、良い姿勢で座る、好きな臭いを嗅ぐ、、、、

そんなことだけで、脳から分泌されるものは変わり、それに対して心も体も反応していきます。

先日お会いしたmark & earth社代表の金子 京史社長は「上を向くと、前向きな気持ちになれる。だから、自社が提供するエレベーター広告は高い位置にしか設置しない」と仰っていて、なんて素晴らしい話だろう、と思いました。

努力で気の持ちようだって変えられる。その努力の一つが「全てのモノに"マル"を付ける」だと信じています。

この"マル"は「新しい感謝」にもつながる

楽観主義か悲観主義かを調べる一般的な心理テストに以下のようなものがあります。

あなたは今、コップから水を飲んでいます。机の上に置かれた飲みかけの水をみてどのように思ったか( )内を埋めてください。

コップの中の水は半分(    )

これの答えが「しかない」か「もある」か、を見るものですが、世界的ベストセラーの絵本、「ぼく モグラ キツネ 馬」の中でも"モグラ"が全く同じ質問を”ぼく"にします。

その時の"ぼく"の回答が以下でした。

「コップがあるってことが嬉しい」

衝撃でした。一切そんなことは考えたことが無かった。でも、確かに、水があってもコップが無かったら、飲めない。その質問すら出来ない。

いつの間にか「コップ」は所与のものとして捉えていて、視界に映ってすらいなかった。。。。

この"マル"の話をやってみようとしても、「そんなに"マル"を付けるアイテム無いよ」と思う人がいるかもしれません。

でも、それは自分が「そう思い込んでいる」だけかもしれません。というか、きっとそうです。

例えば、僕は先日、1000回に1回のトラブルが発生した時に、それに対して怒っている人に言いました。

「999回分の成功には、感謝を伝えた?」

と。自分で言うのもなんですが、まさにそういう事だと思うのです。

自分がどれだけの"マル"に支えられて生きているのか。どれだけの"マル"を前提に仕事が出来ているのか。

そういう目線を定期的に持つことは、メンタルを持ち直す以上の効果があると思います。

おわりに

最後の「"マル"に気が付けるか」という点ですが、実はこれ自体が正のスパイラルを生むと思っています。

というのも、やはり心身が充実していない時に気が付ける"マル"には限度があると思います。強制的に頑張ったとしても。

ただ、こういったアプローチでメンタルが上を向き、充実してくると、もっと"マル"に気が付ける。そうすると、もっと人生が豊かになる。

これ、結構「子育て」にも繋がる部分があると思っています。

子育てをやっていると大変なことも多く、どうしても「バツ」を考えてしまいます。でも、「マル」に気付け、そして「マル」がドンドン増えてくるととても幸せな気持ちになり、そして娘とも向き合える

そんなことを書いた、僕の子育てnoteがこちらなので、ぜひここまで辿り着いてくださった皆様には読んでいただきたいです。

では、また来週お会いしましょう!

細田 薫


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