見出し画像

ついに「人生が始まった」、気がする。

住友商事からセルソースに転職して1ヶ月が経過。

何もかもが違う職場環境とアサインメントに右往左往していたら、初月が終わっていました。漫画「左ききのエレン」の一場面を引用しつつ、この1ヶ月での気付きを纏めてみたいと思います。


はじまったら、はじまった時わかるよ

同漫画での美大受験予備校の学長・海堂と主人公で生徒の浅倉のやり取りが以下です。

海:自分の人生がいつはじまるかなんてわからねぇ。何かを得た時にはじまる人生もある。何かを捨てた時にはじまる人生もある。そればっかりはお前ら本人にしかわからねぇんだ。
(中略)
朝:やっぱわかんないっすよ…そんなの…はじまってないってのはわかるんだけど…ハハ
海:わかるよ。はじまったら、はじまった時わかるよ。

左ききのエレン 第三巻

この巻を読んだ時、僕は一度読み進める手を止め閉じました。自分が悩んできたことを、余りにも朝倉と海堂が代弁し過ぎてくれていて。

これは俺の、まっさらな俺の人生なのか?

住友商事に勤めていた13年間、僕は「自分の人生を生きている感」を得られずにいました(プライベートは別。仕事の話です)。

自分主導で数十億円のM&Aなどの投資を数件実施し、数百人の会社@海外に日本人一人で乗り込んで、会社の浮沈を左右する決断を下したり。。。。確かに、文字にすると何やら刺激的でオンリーワンな仕事をしてきたように読めます。

しかし、常に

これは俺が俺だから実現出来ていることじゃなく「住友商事の細田さん」だから出来ていることだよな。。。

という思いに苛まれ続けていました。

これは本来、悩んでも仕方のないことです。「住友商事✖️細田薫=成果」と一体不可分のものであり、企業に所属している限り当たり前のこと。「どこからどこまでがどっち」を判別することも不可能です。

ですが8兆円の資産と財閥系商社ブランドは圧倒的に強力で、「住友商事:99%、細田薫:1%?はたまた0.1%?」と考えさせるには十分過ぎました。

不遜なことを書くと、住友商事の中で相対的に見れば成果を残していましたし、優秀だと感じることもありました。ですが、上記の悩みを持っている人間にとって、それは自分の人生を肯定する一切の要素にはなりませんでした。

「まっさらな自分、がどれだけの付加価値を生めるのかを知りたい」

この想いが私の転職を後押ししました。思えば、この一コマが、気付かぬ内に一つのキッカケになっていたような気もします。

やっぱりConnecting the Dotsだった

転職して1ヶ月。業界も業種も企業文化も肩書も全く違う環境下で、怒涛の様に日々が過ぎていきました。参加する会議や面談では都度Valueを発揮出来るよう努力していますが、まあ、全然です。

ですが、一つだけ大きな確信を持てました。

私がずっと大事にしてきた「Always Be Connecting the Dots」の考え方・生き方は正しかった、意味があった

と。

「人」のDots

この1ヶ月で、すでに10人を超える諸先輩や友人に連絡し、アイデアやアドバイスをいただきました(Hey加藤さん、Ubie上田さん、Rallys川嶋さん、フジテレビ西村さんには1ヶ月のうちに複数回助けていただきまして、大変恐縮。。。)。

いずれの皆様も過去に業務でご一緒したのではなく、個人的に繋がった方々です。お会いしてから今日まで、打算など一切ありません。

そんな皆様から仕事のことでアドバイスをいただいたり、またこちらから何かをお渡しできたり。

業務一切関係なく、純粋な「人への好奇心」で繋がってきた関係から何かが生まれる。そんな素敵な未来が感じられて人好きの私は既に幸せですし、過去仕事以外の繋がりを意識してきて、本当に良かったと思っています。

「経験」のDots

会議の内容然りコミュニケーション然り、日々遭遇する局面は新しいものばかり。情報処理が間に合わず、金曜日にはもう泡吹いてます笑

しかし、それらの内容や事象を抽象化・一般化してみると、「これはあの局面に似てるな」とか、「あの時の考え方が転用出来そうだな」と感じることも多く、「あ、これ完全に初めての奴や。。。」という瞬間が思ったより少ないのは、過去の経験のお陰です。

あ、13年間その場その場で必死に考え、動いてきたのは無駄じゃなかったんだな

こう思えた時、何か自分の社会人人生が肯定されたような気がして、ふっと肩の力が抜ける感覚を覚えました。

「知識」のDots

社会人になって以降、そして特にこの数年間は意識的に読書に力を入れてきました。分野が偏らないように、「素敵な方に会ったら、一冊おすすめの本を紹介してもらう」という仕組みも導入しながら。

その結果、今私はこれまでの人生に無いアサインメントを受けているものの、其々の引き出しを開けてみたら、少しずつ知識が入っていました。

勿論それ単体では全く足りませんが、フックになる知識があるのは、勉強をしていく上で非常に頼りになります。

どんなに忙しくても本を読む時間を作り続ける、この習慣はなんとしても維持したいものです。。。

でも、アイデアは無価値

弊社セルソースの行動規範・思考規範である「セルソース思考21」の中で、私が最も好きであり、身が引き締まるフレーズが「アイデアは無価値」

元来全然アイデアの出ない私ですが、この1ヶ月、上記のDotsを掛け合わせることで色んなアイデアが出て来ました。何か苦手なこと克服したような嬉しい気持ちになりましたが、このフレーズがビシッと襟を正してくれます。

アイデアを生んだだけでは、何も起きない。社会に実装させてこそ。Dotsを増やしつつ、結果を出しに行きます。

人生が始まった気がする。・・・だから?

側から見れば、住友商事という船からセルソースという船に乗り換えただけであり、「お前の船じゃねーだろ」と言われそうです。というか、それが真実です。

しかし、責任感・緊張感が全く違います。今は、自分の実力・成果が会社の業績や成長に影響を与えます。これは自惚れではありません。そもそも100人の会社では全員がそういう立場ですし、私が変な経営戦略を描いたりなんかしたら、影響が大きいのは自明です。

人生が始まって満足するのではなく、花開かせ、社員とその家族含めた全ステークホルダーに幸せを届けられるよう、日々精進していきます。

当面の私のカバー範囲は以下です。何かご一緒出来そうな方がおられましたら、是非私宛ご連絡くださいませ(TwitterかFacebookからお願いします)。

#経営戦略、#戦略人事、#To C マーケティング、#デジタルマーケティング、#M&A、#スタートアップ投資


この記事が参加している募集

入社エントリ

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?