あけまして気づきの数々
2023年になり、心がすごく軽くてたのしい雰囲気が続いている。金星が水瓶座に入ったからなのかなんなのか、理由はわからないけれど、今まで絶望していたことは希望に変わり、新しい視点を持つことですでに持っているものを使えるようになったという感覚がある。
創造性について占星術の松村潔さんがわかりやすい動画を作ってくれている。これを何度も見てまた心が楽になっていく。
対象物と自分を同一視せず、自己想起を進めていくこと。これはわたしの2023年のテーマになりそうだ。この「思い」「感情」「行動」はわたしではない。その引き剥がしていく作業をたった一人でできるのが芸術のいいところだ。アレハンドロ・ホドロフスキーも「1日に30分詩を書く時間を作ろう」と書いている。わたしもそれに賛成である。作品を完成させるため、もしくは作品を販売するために創作をするのではない。自分自身がより純粋で軽くなっていくために芸術活動・創作活動をする。
わたしは吉増剛造さんという詩人が大好きで、年末年始にもたくさんの詩集や評論や散文を読んだ。読書を通して大切なことにたくさん気がついているのだけれど、まだ言語化することができない。だんだんと氷が溶けるみたいに言葉がやってくるのを待っている。『火ノ刺繍』という1,200ページもある本を一気に読んだ。読んでいる間ずっとハートがあたたかくて、しあわせで、ワクワクした気持ちが止まらなかった。わたしはこうしている時間が本当に好きだと思った。そして、同じ時代にこんな詩人が生きていてくれることに感謝した。
自分と思いを引き剥がしていくと、思考のパターンに気がついていく。その度に元の自分に戻る。思考に気がつき書き換えることは、家具を引きずって配置を変えることに似ている。重さがあり、移動するにはずるずると音がする。力を使い、意識を使い、思考を書き換える。またすぐに違う場所に戻ってしまうけれど、諦めず何度もずるずると引きずる。そうするといつかその思いはそこでとどまってくれるようになる。
昨日はお風呂の中で自分と距離をする練習をした。呼吸に集中して、お湯をためるシャワーの音と水しぶきを感じながら目を閉じる。お風呂につかっている自分、何かを考える自分、思考があっちこっちいく自分、気持ち良さを感じる自分、その全てと距離をとっていく。すると不思議なことに、ぼんやりと自分と離れていながら全ての感覚が鋭く明晰になっている。そしてとても気持ちがいい。さっぱりとした気分で、なるべくこれを意識して過ごしてみようと決める。今この文章を書いている自分とも、距離を持っておく。文章を考え書き込む自分を見ている自分になる。また感覚がかわる。キーボードをタッチする音も変わってきた。
自分が発信したバイブレーションにたくさんのものが共鳴している。わたしはそれを本として読めることが嬉しい。今年はきっとたくさんの本を読む。そしてスピリチュアルな言葉よりも、芸術や詩を通してそれを伝えていくのだという予感がある。
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