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幸福学から考える、より良いお金の使い方

最近寒くなってきましたが、風邪などひいていませんか?
さて、11月11日(土)・12日(日)は一粒万倍日。 「一粒の籾(もみ)が万倍にも実り、立派な稲穂になる」という意味があります。 そのため、一粒万倍日は、何事を始めるにも良い日とされています。 お金を増やしたい方や、会社や事業を大きく発展させたい方、幸せな結婚生活を長く続かせたい方などに、選ばれている吉日です。
今回はお金をテーマにウェルビーイングを語ってみようと思います。


ウェルビーイングとは、ココロ・カラダ・キズナが満たされた状態

まずはウェルビーイングのおさらいからしてみましょう。
世界保健機関(WHO)では、肉体的・精神的・社会的(人間関係)に全てが満たされた状態を健康と定義し、その状態をWell-being(ウェルビーイング)と表記しています。

ウェルビーイング(Well-being)は、well(よい)とbeing(状態)からなる言葉で、「よい状態」ってなんとも曖昧な言葉ですよね。
「ひとりひとり、よい状態って違うんじゃない?」と思われた方もいるかもしれません。実はそのとおり!ウェルビーイングとはどういうことなのか、自分にとってのウェルビーイングとは何なのか、それぞれの考え方がある自由な言葉なんです。だからこそ理解しにくくわかりにくい。

ですからここでは私なりの解釈でわかりやすく、ココロ・カラダ・キズナが満たされた状態とします。

主観的ウェルビーイングと客観的ウェルビーイング

またまたややこしいのが、ウェルビーイングには、主観的なものと客観的なものと二種類があるんです。
それぞれ「主観的ウェルビーイング」「客観的ウェルビーイング」とよばれています。
主観的ウェルビーイングは「充実度」「しあわせ度」「満足度」などのことで、その人や企業、団体などが、どれだけウェルビーイングと感じているかで測られます。一人ひとりが自分自身で感じる認識や感覚によって見えてくるものですので、それを測る指標として、「人生への幸福感や満足感」「生活への自己評価」などが挙げられます。
例えば、「自分にとってよい人生とは?」「自分は今どんな気持ちだろうか?」と自分自身に問いかけることも、主観的ウェルビーイングを把握するために有効です。「よい状態かどうか」の感じ方は一人ひとり異なります。

一方、客観的ウェルビーイングは客観的な数値基準で把握できます。
例えば、平均寿命や生涯賃金、失業率、GDP(国内総生産)、大学進学率、収入に占める家賃の割合、労働時間や有休取得率、人と関わる時間、保育所待機児童数、育児休業取得者数、介護時間など、統計データで測れるものです。これらの統計データは、国別や県別などウェルビーイングの充実度を比較するときに利用されることがあります。

主観的ウェルビーイングが重要

これからの時代で大事なのは「主観的ウェルビーイング」だといわれています。なぜなら、今まで主観的ウェルビーイングが低下すると政治・社会が混乱するということが分かったからです。実際にイギリスのBrexit投票(2016年)、エジプトのアラブの春(2011年)ウクライナの尊厳の革命(2014年)が起こった際には、客観的ウェルビーイングの指数はあまり変わらなかったのに対し、主観的ウェルビーイングの指数が低下していました。

あなたのまわりはどうですか?

主観的ウェルビーイングの指数が下がってしまうと争いが起きやすくなります。それはなにも大きな一つの国の話だけではないのです。国だって、人の集まりです。会社、クラス、家族、チーム、同僚、このように人と人が協力して何かを行う場所では、すべからく主観的ウェルビーイングの指数が大切です。具体的にいうと、所属する全員がココロ・カラダ・キズナが満たされた状態を目指していかないと、争いが起きやすくなり、ココロ・カラダ・キズナが満たされにくい悪循環へと陥ってしまいます。

お金はココロ・カラダ・キズナを満たすことに使う

さて、話をお金の話に戻しましょう。
幸福度を高めるための有効なお金の使い所は、ココロ・カラダ・キズナを満たすことに使う。これが結論です。ふわっとしていますよね。
なぜふわっとしてしまうかというと、価値観や人との心地よい距離感などが人それぞれで違うので、ご自身でそれぞれについて考えていってほしいのです。ここでは、具体例を載せてみたので参考にしてみてください。

  1. 経験

    • 経験への投資が、心を満たすことにつながります。友人とならばキズナを満たすことにもなりますよね。

  2. 学びとスキルの向上

    • 興味を持っている分野に学習などの投資をして、新しいスキルや知識を身につけることで、自己成長や達成感を得られます。新しいスキルを学ぶ、自分の弱点に向き合うなど、自己成長に取り組むことが心を満たします。

  3. 健康への投資

    • 運動は身体だけでなく、心にも良い影響を与えます。健康に良い食事は将来の自分への投資です。

  4. 快適な時間と空間の確保

    • 快適で居心地の良い家や仕事環境を整えることで、リラックスしたりクリエイティブな活動に集中できます。私は家事代行サービスをお願いすることで子どもとの時間が取れるようになり幸せを感じています。

  5. 社会的なつながり

    • 友人や家族とのイベントや食事、旅行などにお金をかけることで、社会的なつながりを深め、心の豊かさを感じることができます。大切な人たちとの時間や交流にもお金を使ってみると、ぐっと幸福度が上がるはず。

  6. 自己ケアの時間を取る

    • 半身浴、読書、音楽鑑賞、または瞑想など、自分のための時間を持つことで心をリフレッシュさせましょう。

  7. 笑い

    • コメディ番組や友達と一緒に笑うことは、ストレスを和らげ、心を軽くします。

  8. 新しい趣味を始める

    • 新しいことに挑戦することで、興奮や充実感を得ることができます。許容範囲の変化は幸福度を高めます。

  9. 感動的な映画や本を楽しむ

    • 心に響く映画や本を通して、感動や洞察を得てみるのはいかがでしょう。読書はストレスを68%現象させるという驚きのデータもあります。

  10. クリエイティブな時間を作る

    • 絵を描く、音楽を奏でる、文章を書くなど、クリエイティブな表現を通じて感情を表現して自分の心を開放しましょう。

まとめ

みなさんひとりひとりがお金をココロ・カラダ・キズナを満たすことに使うときには、長期目線が重要です。あなたが使おうとしているそのお金は、長期的にココロ・カラダ・キズナを満たすことにつながりそうですか?
たとえば悪い例として、暴飲暴食を考えてみましょう。
短期的に暴飲暴食をして快楽を得ることは、大きなストレスを抱えたときには逃げ道として必要ですが、一時的にアドレナリンが出て、次回はそれを上回らないと満たされず、ますます欲を満たすのが難しくなります。
長期的に見たら良くないことは言うまでもありません。
かといって、厳しく制限しすぎてストレスを溜め込むのもよくありませんから、ご自身の適切なバランスを考えてみてくださいね。

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