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うまくやろうとするな

できることならうまく仕事をしたいですよね。
過不足なく完璧に、非の打ちどころのない一日を
もし過ごせたらどれほど気持ちいいでしょうか。
しかしそれを目指してルールと例外を
増やすとそんな素晴らしい毎日から
遠ざかっていくというお話です。

ミスの原因はルールと例外が多いこと
仕事上のミスが増える原因は
ルールと例外が多いことに起因します。
そもそもルールがなければミスは
ミスたりえない可能性があります。
それをうまくやろうとルールを増やすと
ミスでなかったものがミスになります。

ホモサピエンスはポジティブな情報よりも
ネガティブな情報に対して三倍敏感に
反応してしまいます。
これは原始時代、ネガティブな情報に対して
敏感でなければ生き残れなかった名残です。

しかし現代においては一つのミスで
生命の危機に陥るなどということは、
少なくともオフィスワークをしている限り
そうそうありません。

しかしミスに反応していしまう遺伝子を
受け継いでいるホモサピエンスはミスをみつけると
過剰反応してそれが起こらないように
変にルールを設けてしまいがちです。

ルールの増加はワークフローの分岐を
増やすことになります。
分岐が増えるということは
例外も生まれるということになります。
そうすると例外の中でまたミスが発生し、
またルールを作るという悪循環に陥ります。

ルールを作るならだれでも完璧にできるものだけにしぼる
ミスがあったからと言ってすぐにルールを
設けるのではなく、
まずは仕組み化できないかを検討する必要があります。

それでもどうしてもルールで
対応しなければならない場合には
ミスを起こさせないという視点ではなく、
ワークフロー上でどういう位置づけにするかを
検討する必要があります。

一つのルールで多くの問題を
カバーできる方法はないのかを検討する、
そのためにはワークフロー全体を俯瞰して
どこにメスをいれるのかを考えなければなりません。
目の前のミスに目を奪われるのではなく
全体としてどのように対応すればミスを
なくすことができるのかを考え抜いた結果が
ルールであるべきです。

例外が増える原因はルールが増えることです。
ルールが増える原因はうまくやりたいという感情です。
この感情を押し殺して、
うまくやるのではなく、
過不足なくやるのではなく、
完璧にやるのではなく、
全員が問題なくやる方法を模索する必要が
あるなあと考える次第であります。

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