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引き出しというパンドラの箱

引き出し嫌い
私は引き出しが大嫌いです。
変わった人だなと思われるかもしれませんが、
とにかく嫌いなのです。
プライベートではもちろん引き出し付きの家具を使っていますが、
職場に引き出しがあるととりあえずその引き出しを捨てます。
横暴に聞こえるかもしれませんが、
こうしないと管理ができないのです。

引き出しの魔力
引き出しの怖いところは二つあります。
一つはどんなに中身がぐちゃぐちゃでも
引き出しを開けさえしなければぱっと見、
整理されているように見えることです。
友人が自宅に遊びに来た時に慌てて
部屋の余計なものを押し入れに詰め込むのと一緒です。
多くのホモサピエンスはこの見せかけの
整理整頓で満足してしまいます。

もう一つはどんなに引き出しの中を
整理したとしても中身が直接見えないために
どこに何を入れたのか忘れてしまう、
あるいは引き継がれないままになってしまうということです。
この怖さは時間が経過すればするほど悲惨な結果を生みます。
なぜなら時間経過とともに
色んな人が色んな引き出しに色んなものを入れて
忘れ去られるため数年後に、
この引き出しの中身はなんじゃろな?
となってしまうのです。
みなさんの職場にもそんな開かずの
引き出しはないでしょうか?

綺麗にすると整理整頓するは別物
よく職場を綺麗にしましょうなんて言葉を聞きますが、
これは間違っています。
正確には整理整頓をしましょうです。

綺麗にすると整理整頓するは全くの別物です。
綺麗にするはとにかく綺麗でさえあればいいのです。
効率や管理とは無縁のものです。

一方で整理整頓とはすべて物の配置に
合理的な理由がなければなりません。
今までがこうだったからこう、は理由になりません。
仕事の導線上、有効な配置になっているか、
ワークフローとの関連は適切か、
誰でも一目でどこに何があるかわかるように
配置されているのかなど、
整理整頓をしようと思ったら
これらに回答できないといけません。

職種によっては個人の机がちゃんと貸与されていて、
そこに引き出しがあることもあると思います。
そのような場合には半分プライベートなスペースですから
どのような使い方をしても私もかまわないと思います。
ただ接客業のような不特定多数のスタッフが入り乱れる
環境の中で引き出しは確実に爆弾になります。

整理整頓の重要性をもっと伝えていかないとなと
考える次第であります。


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