本のレビューをひとつだけ書いていた『シミルボン』というサイトが閉鎖になってしまうらしいので、その神木隆之介写真集『ぼくのぼうけん』レビューをこちらにコピる、というだけの記事です。例によって神木くんのことだわ。 世界遺産となるべき神木隆之介12歳の貴重な記録神木隆之介『ぼくのぼうけん』角川書店 空前絶後にして唯一無二、奇跡の超天才美少年・神木隆之介の、初の写真集である。 今年、神木くんの写真集第二弾「サンセリテ」が刊行されるまでおよそ10年の時があって。 その間、さまざま
この本を出せたから、私はもう、いつ死んでもいいのです。 『トーキングヘッズ叢書』にかいた、美少年やらに関する漫文をまとめた本を、あの三一書房から出してもらえて。私はもう言うことがないのです。立川談志が「現代落語論」を、柳家つばめが「創作落語論」を、小沢信男先生が「ドキュメント犯罪の主役たち」を出し、中井英夫作品集や夢野久作全集の、三一書房。そんな夢のようなところから、こんなものをまとめていただけるとは。 大きな書店の、片隅に置いてあるところもあるようなので、見つけたらどう
30になるまでに本が出せなかったら、文章を書くのはあきらめようとおもった。 そしてぶじ、31になり。自分で『タヌキの夢』などといった漫文集をつくった。 あんがいいい出来で、尊敬する作家の先生がたにお送りしたら、ありがたい感想なども頂戴した。これで調子に乗って、本の企画を持ち込みに。 メールにすぐ、彩流社の河野和憲社長が反応をくださり、『トーキングヘッズ叢書』に書いていたこの10年の落語会のレビューを本にしてもらった。 河野社長自身も本当に凄いひとで、いろんなエピソードをう
2020年。今年は通勤片道二時間になり精神科医の仕事もつらくなり、このコロナだし、かなりねむたい日々だった。何か楽しみになることを、と思って、「トーキングヘッズ叢書」に書かせていただいていた漫文からいくつか、まとめて本をつくった。雨依はると先生に表紙を書いてもらったのもうれしく。できた「タヌキの夢」、「落語とマンガと美少年」などを恥ずかしながらお送りしたら、須永朝彦先生や荻原魚雷先生、小沢信男先生、矢野寛治先生や和田尚久先生といった、昔から大好きな先生がたからありがたいお返
木馬亭では毎年、暮れに「木馬亭大忘年会」が開かれる。大看板の浪曲師たちが余芸をやったり、素人さんが浪曲を唸ったり。 今年はこのコロナで、この忘年会も中止。代わりに「みなぎる!若手浪曲競演会」なんて会が催され。トリは玉川奈々福さんの予定だったが、やっぱりコロナ関係の濃厚接触?なことがあり、前日に急遽、代演イエス玉川師匠と決まった。 さいわい日曜日、からだもあいている状況で。イエス師匠なら観にいかねばならない。 澤雪絵さんや、東家孝太郎さんの「幡随院長兵衛」もよかった。
金翁師匠だいすきだから初日にも行ったけど、27の日にも。夕方に野暮用があって、途中まで。 ロビーで、金翁・金馬両師匠の色紙とか、金翁師匠のブロマイドとか、グッズいろいろ売ってていくつも買ってしまった。初日は、売ってることに気づけず。 一之輔師匠は「寄合酒」。若者たちのあつまってわいわいしてる感じ、好きな演目だ。 さん喬師匠は「時そば」。さん喬師匠の落語を聴いた、という、しみじみな満足感。 馬風師匠はいつもの漫談だったけど、やっぱだいすきだ。 このあと披露口上などもあ
おそい夏休みをもらって木馬亭、イエス玉川師匠を聴きに。 イエス師匠、ご自身の家庭事情を話して。ビートたけしみたいだなあとおもった。たけしさんも、イエス師匠からすると浅草芸人の後輩らしいが。 いつものようにマクラでさんざん笑わせたあと、「玉川のお家芸を」と、「天保水滸伝 鹿島の棒祭り」に入りかけて、「え、もうやっちゃったの!? 前座が。前座がやるネタじゃねえだろう」ってひとくさりあって、「清水の頑鉄」に。こっちももちろんすばらしかったからよかったけど、イエス師匠の「鹿島の棒祭
たいへんにお世話になっている先生に夕食をおよばれし、ありがたいお話をいただいた。そのあと、半蔵門に。 裏の国立演芸場はわりとよく行くけど、大劇場は、じつははじめてだ。 一之輔師匠は途中から、ロビーで。「粗忽の釘」。やっぱ面白いなあ。 市馬師匠、ほんとうはオーケストラをよぶはずだったと。毎年年末恒例の会が、今年は9月に、国立大劇場で。私は九段会館でやったとき以来か。あのときは家元、志らく師匠とでてたような。家元の高座はなく、立ちでトークをされていた。家元が談吉さんといっし
BOOTHのサイトで「冬眠の会」の店をだしました。 https://hiharii.booth.pm/ 私の本では「私が愛したアラカルト」。 「トーキングヘッズ叢書」に載せていただいた「私の愛したマジキチ少年アラカルト」(神木隆之介に殺されたい!)、「うろんな少年たち」、「生き延びるための逃走術~世界から、自分から」などの漫文、「柳家喬太郎三題噺地獄」、イエス玉川「谷風情相撲」、神木隆之介写真集「Sincérité」レビューなどを集めた本です。 A6版文庫サイズ、118ペ
YouTube配信で一之輔師匠を連続で聴いてたら、ひさしぶりにききたいなあとおもって、チケットとれたのはこんな会だった。ファミリー寄席。もちろん私はぼっち参加ですが。 一之輔師匠はトリで「天狗裁き」。大家さんが夢の話きかせてと、ゆび人間で頼むのとかおもしろかった。お子さんたちの素直な反応とか、客席から聴けたのにも和んだ。 二楽師匠は、いまは紙切りの作品、紫外線消毒してからわたすのか。直接渡しでないのは、他のときでも見たことあったような気がするけど。 ぴっかり☆さんは「てん
高校生のころ、落語協会二階の「黒門亭」にかよいつめていた。そこですきだった噺家さんは、古今亭菊之丞師匠、柳亭小燕枝師匠、夢月亭清麿師匠。柳家小ゑん師匠の新作、金原亭伯楽師匠の「お直し」もよかった。 その小燕枝師匠が改名したという。「柳家さん遊」だそうだ。これもまた師匠に似合った名前で、ちかぢか聴きに行きたいと思っていたら、国立演芸場でトリをとるという。ありがたい、ちょうどいいやと出掛けてきた。 さん遊師匠、今回の改名の件にはふれずに、入った噺は「唐茄子屋政談」。若旦那をた
道楽亭ネット寄席。道楽亭じたいは2,3回しか行ったことないから、もしかしたら配信きいてるほうが回数多いかもしれない。 小痴楽師匠、なんとなくぼんやり聴くのが好きだ。この道楽亭のシリーズも、配信で初めて聴けた。 七月下席は末広亭の夜主任だ。鈴本は圓太郎師匠のトリで、小朝やさん喬、玉の輔、一之輔師匠も出る。こちらも行きたいのだけれど、野暮用続きでむりそうという。
ひさしぶりの三越落語会は、配信で。 馬るこ師匠の「闇のたらちね」面白かったなあ。古典では言葉が丁寧すぎるというおかみさんが、「闇の」では中2病に。めちゃめちゃ面白かった。 立川談笑師匠は「たがや」。威勢のいい感じが似合うなあ。立川流はたがやの首を飛ばすような気がしてたけど、談笑師匠はオーソドックスなかたちで。
実家の段ボールをガサゴソしていたら、懐かしいものがでてきた。 ひとつは大林宣彦監督のサイン。憲法フェスティバルというイベントに、松元ヒロさんと大林宣彦監督がでるというので行ったときのもの。 松元ヒロさんは「憲法くん」で、そのあと大林監督のトークショー。大林監督の映画「この空の花 長岡花火物語」の上映が予定されていて、その映画についての話、だった気がする。たぶん。 終演後だったか、大林監督のサイン会があって、「この空の花」のポストカードにサインをいただいた。やさしいひとだっ
ほんとうにありがたい本です。闇の香りがする本で、日原さんの暗黒期も文章を載せてくださっている。 いつも好きなことばかり書かせていただいて、本当に感謝しております。 「もの病みのヴィジョン」は、いつもにも増して魅力的な内容。 特に、あざやかな表紙。特集冒頭の「『病み』は『闇』であり、はずれ者のイメージと重なる」ってくだりはスゴイ。 特集でも、本橋牛乳「The cancers at the end of time」、高槻真樹「『当世病気道楽』に学ぶ病との距離感」浦野玲子「美人
2時間ずーっと面白かった。ずーっと飽きることなく集中できた。あきっぽい日原さんにはめったにないことだ。すばらしい映画だった。 大学生の神木くんは、先輩の中村倫也と学内で探偵みたいなことやってる。中村倫也がホームズ・明智さんで、ワトソン・葉村くんが神木隆之介。そこに、またあらたな女子の探偵が現れる。浜辺美波の探偵に誘われて、誘われて行くはフェス研の合宿。しかしそこで連続殺人が起こる。と同時に、モノスゴイ案件も発生してる。ここからは思いっきりネタバレしながら書きますが、ゾン