柳家さん遊「唐茄子屋政談」国立演芸場
高校生のころ、落語協会二階の「黒門亭」にかよいつめていた。そこですきだった噺家さんは、古今亭菊之丞師匠、柳亭小燕枝師匠、夢月亭清麿師匠。柳家小ゑん師匠の新作、金原亭伯楽師匠の「お直し」もよかった。
その小燕枝師匠が改名したという。「柳家さん遊」だそうだ。これもまた師匠に似合った名前で、ちかぢか聴きに行きたいと思っていたら、国立演芸場でトリをとるという。ありがたい、ちょうどいいやと出掛けてきた。
さん遊師匠、今回の改名の件にはふれずに、入った噺は「唐茄子屋政談」。若旦那をたすけるおじさんの、江戸っ子ぶりが気持ちいい。政談のサゲまで、とてもよかった。「柳家さん遊」、いい名前で、いい落語家さんだ。