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志は「徳」のある人物を育成すること

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

私の名前には「仁」の文字が使われています。

孔子の教えの根本は「仁」で、
あえて一言でまとめてしまうと、仁は「人を愛すること」です。
孔子の生きた時代は乱世です。世の中が乱れて荒れていました。
孔子は、他人を思いやる愛情が失われていったことが原因で
世の中が乱れたと位置づけ、真心や思いやりを大切にして
人を愛する心をとり戻すこと、「仁」が最も重要だと考えたのです。

また、仁とは
「忠恕(真心と思いやりがあること、忠実で同情心が厚いこと)」です。
孔子は晩年、若い弟子に、
「私の道は一つのものによって貫かれているのだ」と話しました。
弟子のひとりが、「それはどういう意味ですか?」と尋ねると、
孔子は「一は仁、すなわち忠恕のみ。」と答えたそうです。

「徳」というものは、非常に難しい時があります。
人間誰しも、「得」をしたいと考えてしまうものです。
やり方という、事業のルールが仕組み化できていても、
それだけでは人材は集まりません。
スクラムヒューマンパワーが求める
4つのコアバリューを実現できる人材を集めるためには、
どのようにするのが良いでしょうか。
「千里も道も一歩から」と言います。

最澄は利他を悟り、空海は自他を悟りました。
二人の道が、「得」と「徳」、どちらに向かってあるのでしょうか。
多くの宗教家は、最澄へ帰依し、
大名・実業家は空海の教えを拡大しました。
私の事業は人材総合サービスです。
いわば人材によって「財」と成すものです。
利益は働いてくれる社員がもたらしてくれます。
利益を確保しないと、会社は経営を存続できません。
キャッシュフローが安定していなければ、
会社を整理することになり、働いている人やその家族、
顧客に多大な迷惑をかけることになりかねません。

山梨県の名将 武田信玄公は、
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と
人を大切に思い、国造りの根幹としていました。
人材を人財とするために必要なものは何でしょうか。

とある会社の幹部の方から、人材に問題があると
社員研修の依頼がありました。
早速資料を用意してプレゼンに伺うと、
「そんなレベルではないんだ!」と言います。
「仕事の態度が悪く、いくら教育をしても改善できない」と嘆くんです。
千里の道も、一歩から踏み出さないと始まらないのです。
私は、その会社へ行くと、
まずは一際大きな声で挨拶をするようにしています。

人財の財という漢字には、「貝」が付いています。
貝はもともと、貨幣の代わりに使われていたという歴史もあります。
貨幣の「貨」という漢字は、貝が化けると書いていますね。
財には「才」が付いています。
この「才」は「働き」という意味があります。
才能も働きのひとつですね。これはお金や財産に
大きな働きを持っているということになります。

ところが、この才という字には、「僅か」という意味もあるそうです。
漢文では「才」と書いて「僅かに」と読みます。
つまり財というものは、全体からみると僅かな存在ということです。
財ばかりを追いかけていると、
大局を見逃してしまうことにもつながってしまいます。

才は「材」という字にも使われています。
立ち木を切り倒し、そこから様々な働きが生まれます。
板になり、柱になり、家が建ちます。
大きな仕事、大きな働きを持っているんです。

人間でも「人材・人財」というと
「大きな仕事・働きを持っている人」を意味します。
才能ある人材・人財が集まると、事業も繁栄していきます。
「あの人は素晴らしい人物だ」と言われてくるようになると、
その人物には必ず「徳」が備わっています。
徳があり、働きもある人のことを「人物」と言います。
「あの人は一廉の人物(ひとかどのじんぶつ)だ」
なんて表現を聞いたことがあると思います。

人物とは「仁」です。
思いやりを持ったマインドで、仲間とスクラムを組んで行きたい!


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