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タレントマネジメントとは?

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

人材確保が困難なため、外国人労働者の在留緩和を進める方向ですね。
建設、造船、農業、外食業など、
外国人労働者に依存傾向のある業種では、
日本人を募集してもなかなか集まりません。なぜでしょうか?
答えは、賃金が安いからです。労働時間にも原因があります。
時給という概念も原因のひとつです。
本来なら日本人労働者で国が成り立つよう手を打つべきなんです。

ではどうのようにしたら良いでしょうか?
人材育成、つまりリーダーの育成、
引いては経営と人事を強化することなんです。

そこで、昨今注目されている
「タレントマネジメント」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
1990年代にアメリカで導入され始め、日本国内でも近年、
仕事に対する価値観の変化や、労働市場の
流動化が進んだことで注目されています。

タレントマネジメントとは、タレント(従業員)が持つ能力や
スキルといった情報を重要な経営資源として捉え、
採用や配置、育成に活用することで、
従業員と組織のパフォーマンスの最大化を
目指す人材マネジメントのことです。
主に優秀人材を対象にした人事戦略でしたが、
タレントマネジメントシステムの普及等により、
全社員を対象にする企業が増えています。

タレントマネジメントの一番の目標は、「リーダー候補の育成」です。
企業が最も重視したい「リーダー候補の育成」を早期から行うことで、
経営者目線を持つリーダー的人材を育てることができるんです。
従来の日本では、終身雇用制や年功序列が根強く、
人材の流動性は高くありませんでした。また従来の人事制度下では、
人材をどう活かすかよりも、社員自身が
どう会社に合わせるかということの方が重視される傾向にあったため、
タレントマネジメントが注目されることはあまりありませんでした。
しかし価値観の多様化や労働市場の流動化が進む中、
従来のマネジメントシステムがそぐわなくなってきたといえるでしょう。

人材=企業組織の歯車という考え方から、
ひとりひとりの仕事に対するやりがいや、
仕事の社会的意義を大切にする人が増えてきました。
家族やプライベートを大切にするため、時短勤務地域限定、
在宅勤務など、多彩な働き方を選択することにより、
「ワークライフバランス」を実現しようと考える人も増えています。

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テクノロジーの急速な進化によって、事業の変化もスピーディーになり、
正確な予測が困難になってきています。
それに合わせて人材を適材適所に配置するため、
人の能力を把握・管理する必要性が生じました。

労働者の流動化や人口減少等によっても、
採用は年々厳しさを増しています。
そのため、人材それぞれの持つポテンシャルを
最大限に活用することが求められるようになりました。
適切かつ効果的な教育と人材配置をすることで、
タレント本人のモチベーションをも高め、
定着率を高めるという効果も期待できるのではないでしょうか。

タレントマネジメントは、経営目標を達成するための経営戦略を、
人事面から支えて実現させることを目的としています。
そして経営目標達成のため、企業の中核を担う
「リーダー候補を育成」することが、
タレントマネジメントの最大の目標です。
この中で「人材調達」「人材育成」「適材適所への配置」
「人材定着」という4つの機能がポイントになります。
近年、ビジネスを取り巻く環境がスピーディーに変化していく中で、
組織の成長と変革を支える手法として「戦略人事」が注目を浴びています。
終身雇用制と年功序列による管理型の人事が多い日本では、
特にその必要性が指摘されています。

「戦略人事」とは、企業の経営理念や事業戦略を理解し、
それに沿った人事戦略を構築する機能です。
その戦略を達成するために、人事業務に関する制度設計や
人材開発を行う「インフラ人事」、
労務管理やシステムの運用といったルーティーンワークから、
トラブル対応等の日常業務を行う「オペレーション人事」があります。

「戦略人事」とは、人材活用・人材開発をより効果的に、
よりスピーディーに行うため、
経営戦略と人材戦略を両立させようという考え方です。

タレントマネジメントは、人事の機能でいうところの
「インフラ人事」にあたり、人事戦略上の有効な一手段です。
そのため、タレントマネジメントを実行するにあたって、
人事の方向性を決定づける「戦略人事」は
欠かすことのできない存在と言えます。

人事が経営者の目線を持ち、タレントマネジメントを適切に行うことで、
経営目標を達成するだけではなく、将来の企業を担う人材の育成と
組織構築が可能になります。
つまり、企業が成長していくうえで、戦略人事とタレントマネジメントは
切り離すことができない重要なポイントといえるのです。

タレントマネジメントシステムを成功に導くためには、
経営戦略と人事戦略の両方を照らし合わせることが必要不可欠です。
人材のミスマッチを防ぎ、人材にさらに磨きをかけることで、
経営目標をよりスムーズに達成することができるようになります。
システムを導入して終わりではなく、
計画・実行・検証・改善をしっかりと行い
タレントマネジメントを成功させましょう。

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