部活動のおかしな点3つ
優先度が部活>授業になるのはおかしい
学校は児童・生徒が学ぶ場所です。学ぶことには教科、社会性、生活のルールなど様々あります。しかし、学習指導要領で定められているように、教科の学習が中心のはずです。
しかし、中学校・高校では、『学校は部活が中心。勉強なんていつでもできる。学生時代は部活を何より優先すべき』という思想の教員や管理職が校内で発言力や権力をもっていたりします。
部活動には教育的意義がある、というのが彼らの主張です。しかし、部活動をいくら頑張っても学習をしなければ高校では進級できません。学校で強化学習を通して基礎的な知識や思考力を学ばなければ、社会に出て役立つ人材にはなれません。教科の学習を上回るほどの重要性や優先性は部活動にはないはずです。
部活が軸なのはおかしい
部活動は、教育課程に定められておらず、進級・卒業に関係のない課外活動です。しかし、いつの間にか、部活動こそが学校の教育活動の軸であると勘違いしてそれを声高に叫ぶ方がいます。
彼らには、部活動を通して荒れた学校を立て直した昭和の時代の記憶が根強く残っているのかもしれません。『部活こそが生徒指導だ』と中学校では部活が教員の主な仕事だという方もいます。しかし、学校の軸は授業であり、生徒指導や規律は、授業を通して行うべきもののはずです。
部活が理由なら何でも許されるのはおかしい
部活の負担が大きいから校務分掌(学校内での仕事)を軽くする。こんな人事がまかり通ることがあります。また、部活で忙しいから期日までに書類を作成しない、部活で疲れているから授業を自習にする、部活で忙しいから授業準備をしない、など部活を言い訳にして教員本来の仕事を蔑ろにする方が見られます。
部活動で実績を作ったから他の人を押しのけて希望する学校で転勤できたり、管理職へ出世したり、など、部活動人事も聞こえてきます。高野連の役員は大抵の場合校長が務めるので、野球部顧問の人事が優先的に決められたりもします。部活動の大会があるからという理由で、学校を休んで大会に出かけたりもします。
何かあると部活動を理由に、学校の本来の教育活動が損なわれているのです。
まとめ
部活動のおかしな点を簡単にまとめてみました。他にも部活動のおかしな点は山程あります。おかしいことをおかしいと主張してこなかったせいで、おかしいことも『通例になっているから』と黙認されがちです。過熱し過大評価される部活動を、今一度見直すべき時期に来てはいませんか?
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