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迷彩の古着を調べてみた

衣類の整理をしていた。

高校生ぐらいからいま(満31歳)まで体型が変わらない為、気の持ちよう次第では同じ服を永遠に着れてしまう。

その為にあまりにも流行遅れだったり、襟がヨッレヨレだったり、デザインが若々しすぎたり

とにかく冷静に見れば捨てるべき!となる服がクローゼットの中で眠ったままになっていることが多々あるので整理をしていた。

すると気になるものが見つかった。

迷彩柄の半ズボンだ。

なぜ気になったかというと

どこで買ったか覚えていないのだ。



タグを見ても…

うん、なんもわからん。



改めて細部を見ると

明らかにデザインではないであろうダメージがあったり(右脚のポケット部分)




明らかに後付けされたであろう、社会の窓のボタン。(上二つと一番下でボタンが明らかに異なる)

これらから推理すると



1.元々はガチンコの軍服で長ズボンだった

2.アパレルとして入手した誰かさんがリメイクした

3.どっかのお店で販売されて私が買った

ってところだろう。

古着のリメイクだなんて珍しい話ではない。

しかし…



ここんとこの詳細は気になるなぁ!!!

調べるぜっ!!!


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どこまで正確に調べられるかわからないが理想としては

「○○軍が○○年頃に採用していた○○という型の迷彩服」

ってところまでいきたい。


迷彩柄から調べる

知ってる人は知っていることだが、迷彩柄というのはマジハンパねーぐらいの種類がある。場所、というよりは国といった方がわかりやすいだろう。国によって植生・気象条件が異なる為、敵の目を欺く為の「柄」というのは多様にあって当然の話だ。

ちなみに日本の陸上自衛隊が着ている迷彩服は「陸自迷彩」といって

こんな具合のモノだ。今回の半ズボンと比較すると違いがわかりやすいので見てみよう。

今回の半ズボンは陸自迷彩と比べると、「柄の粒が大きい」とでも言うべきだろうか。あと全体的な色調も暗い気がする、ただこれは古着故の色落ちかもしれない。

さらにこの迷彩について深堀った話をすると、最新の技術によってとんでもない進化をしている。PRYM1という迷彩を紹介しよう。

この迷彩のパターンは、「Stipple効果」と呼ばれる小さな点を使った「点描」と絵の技法を用いて作製されたもので、一見目立つように見えてまるで狩りをする豹のように景色に溶け込むことができる。

こんなん遠目で見つけられますか?



とかなんとか考察したりうん蓄を語りましたが

今回の半ズボンの迷彩柄はググれば一発で出るし、そもそも「ウッドランド迷彩」だと知っています。

サバイバルゲームを嗜んでいたので実はそこの知識だけはあった。早速、この「ウッドランド迷彩」のwikiをチェックする。(見に行くのwikiなんかい、というツッコミはナシね)

以下、わかったことを箇条書きにすると


・迷彩パターンを作ったのはアメリカ

・1981年から2006年までアメリカ軍で標準的な迷彩として採用されていた

・ヨーロッパでも一部の国では90年代に使用されたことがある



タグ・ラベルを確認する

迷彩柄からわかった情報は、「大まかな製造期間」と「いくつかの選択肢のある生産元」である。かなりざっくりしているのでさらに絞り込んでいきたい。

とりあえず改めてタグを見る。

よく見れば「NATO SIZE」とか書かれている。
知らなくて調べたが、NATO加盟国の衣類に使用される国際的なサイズ表記らしい。

なんかコットン100%みたいな素材の記載ないのかよ、情報量すくねえなぁ…とか思ってたら

ちょうど右お尻のポケットの裏側にあたる箇所にラベルが張り付いてました。ボロボロすぎて写真で見るとわかりづらいでしょうが、結構面白いですこれ。

ちゃんと

WOODLAND CAMOUFLAGE
(ウッドランド迷彩)

って書いてます。

他にも

DO NOT USE CHLORINE BLEACH OR STARCH.

漂白剤や洗濯糊を使うな

確かに漂白して色落ちしたら迷彩の意味がないわな。洗濯糊を使ってガチガチにしちゃうと動きづらい。戦闘服なのにそんなことすんなよ!ってことですね、おもろい注意書きですね。

あと「絶対にこのラベルを取るなよ」とか書いてました。

ってな具合にこのラベルの見方を調べていくと…





先に結論なんすけど

全部わかりました…


答え合わせ

「○○軍が○○年頃に採用していた○○という型の迷彩服」

これを埋めていきます。
まずはアメリカ軍で間違いないでしょう。

理由としてはラベルに記載されている

PROPPER INTERNATIONAL INC.

です。このPropper社はアメリカ軍のほぼ全ての部門の元請けだそうで、製造元がこの会社であるイコール使うのはアメリカ軍で間違いないでしょう。

次に年代ですが

95年に製造されています。

これもラベルに記載されている

SP0100-95-D-0361

この100の後にある95、というのが製造年です。
この記述は発注番号を示すものだそうです。

ってな訳で

これは

95年製のアメリカ軍に支給されたPropper社の迷彩のパンツです!!!!


(製品名は、めんどいので省略します。ラベル冒頭に書いたまんまなので)

(ちなみに95年生まれの芸能人は、りゅうちぇるとかです)


っはい、という訳でね。

疲れたのでオワリッ!!!!

(めちゃ参考になった軍モノのタグやラベルの見方を掲載しているサイトさんはコチラ


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