【小説】 「皆さんが静かになるまで○○分かかりました」
本日は朝から全校集会が開かれることになっている。
生徒の大半はこのイベントを億劫に感じていることだろう。
億劫に感じているのは生徒だけではない。
この中学の校長である私もその一人である。
連絡事項を伝えるだけならばプリントにでもして配布する形ではいけないのかと今でも思う事がある。
しかし、全校集会はあの形でやらなければいけないものらしい。
あれも集団行動教育の一環なんだとか。
好きでやっている訳ではないのだから、こうして気乗りしないのが道理だろう。
ただでさえ面倒な