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もう私はこわれる (140文字小説)

 不覚だった。

 一粒こぼれると、もう止められなかった。

 私は膝を抱え、周囲の目をはばからず泣いた。

 あなたの告白を三度も断った。

 彼が別れないから。

 それなのに、あなたは。

 昨日ついた痛みの痕跡を癒してくれる。

「君の痛みが、僕に伝わるといいのに…」

 私も伝えたい。本当の想いを。

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