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危険な金次郎 (140文字小説)

 僕には尊敬する偉人がいる。

 二宮金次郎だ。

 薪を背負い、勉学に勤しむ姿勢は学ぶべきだ。


「歩きながら本読むと危ないよ」

 彼女が僕に注意する。

「僕は二宮金次郎を目指してる。時間を無駄にしたくない」

「ふ~ん。でも歩きスマホと同じだよね」

 冷たい汗が流れ、僕はそっと本を閉じた。

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