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子どもの音楽への期待と憧れに応えるー「生きる力」を育てる音楽教育

本日は奈良県立教育研究所が研究を行なっている「生きる力」を育てる音楽教育についてご紹介させていただきます。


みなさんは、歌の国イタリアでは 「よい声を聴くと寿命が10年 延びる」と言われていることをご存知でしょうか?


医学的に声が寿命を延ばすかどうかは分かりませんが、音楽の本場ならではの話ですよね。


しかしこれはイタリアに限らず、日本でもオペラを鑑賞した後の人を見ると、いかにも楽しげで生き生きしています。


たまに 「音楽は心のビタミン剤」と言われたりすることがありますが、悲しいときや落ち込んでいるときに音楽を聴くと、確かにビタミン剤かドリンク剤を飲んだ後のようにいつの間にか元気を取り戻していることってありますよね。


医療の分野を見ても、音楽の力を医療に役立てようと音楽療法での研究も進められています。


また、私たち自身も日常から音楽を聴き、歌を歌い、楽 器を演奏したり、曲を作ったりすることで、無意識のうちに自分の心を癒し、活力を与えようとしています。


そのような中、 奈良県立教育研究所では、音楽のもつ様々な力に焦点を当て、生活の中に音楽を生かし、生涯に渡って音楽を希求し、愛好する心をはぐくむ音楽教育の在り方について、また、様々な活動を指導する音楽科教師の役割につ いて考えています。

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奈良県立教育研究所は、奈良県が設置する教育に関する研究及び教育関係職員の研修を行う機関です。

音楽について研究の目的としては以下の通りです。

  • 音楽のもつ様々な力を分析することによって音楽教育における生きる力について考察する。

  • また、音楽科教師の役割について再考し「生きる力」を育てる指導法について考察する。


子どもは絶えず音楽への期待と憧れがあり授業に新しい発見を求めている。


奈良県立教育研究所が発表をしている「生きる力」を育てる音楽教育」では「 音楽教師は出会いの演出家」と定義し、子どもには、できる限り低学年からよい音楽との出会いを体験させ、多くの感動を経験 させる必要があると解説しています。


また、教師は指導者として常に研修が必要であり、音楽科教師は、日ごろから声楽やピアノなどの技術 面のレッスンと鑑賞などに関する自己研修が不可欠であり、これらを怠ると、感動が少なく、「音楽」 のもつ力を十分に発揮できない授業になってしまうとのこと。


感動を吹き込むことができない形式的な授業 や、知識が少なく新鮮味に欠ける授業は、子どもの感性に働きかけることが少なく 「生きる力」を育てることもむずかしい。音楽教科師は、授業のあらゆる一コマが 「生きる力」と結び付いているかを吟味する必要があり、授業の一瞬一瞬を感動に換える力量が要求されている。


真剣に音楽と向き合い「生きる力」を育む。


そしてこれは、 家庭環境に恵まれない子どもや不登校・施設暮らしの子どもたちに対しても、音楽を通じて希望を与えるものになっていくとより良いものになるだろうなと私自身も思います。今後の奈良県立教育研究所さんの取り組みがますます楽しみですね。

(参考)

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