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#ワイン醸造
酵母のことを知るとワインが面白くなる-2
ブドウ果実には多種多様な酵母が存在する。そのうちの約1%以下がSaccharomyces酵母にあたる。彼らは、アルコール発酵という過酷な環境の中で生存競争の結果、当初99%を占めたnon-Saccharomyces酵母を駆逐し、その存在比を逆転する。
もちろん、同じSaccharomyces酵母の中でも熾烈な争いが行われ、最初は多様な菌株が存在したとしても、生き残るのは1から3菌株程度である
酵母のことを知るとよりワインが面白くなる-1
酵母は、我々人間を含む動物、植物と同じように細胞の中に核を持つ真核生物の1つである。我々と違うところは、生活の大部分を1つの細胞だけで過ごしているところである。
我々は、彼らの性質を利用し、パン生地をふくらませたり、ビールやワイン、日本酒などの醸造酒を製造するために糖分からアルコールを作らせている。
例えば、ワインの歴史を振り返ると、紀元前5000年頃には東欧、現在のジョージアのあたりで