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家に帰る理由 ー男と女の睦言ー

男と女の睦言

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男と女の一問一答
女の問い掛けに答える男
二人の何気ない掛け合いを通して
綴られれる

小さな物語

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残業で遅くなった男。
それでも女は夕食を一緒に摂ろうと、
帰りを待った。

「ごめん遅くなった」

申し訳なさそうに帰ってきた男を、
女は笑顔で迎える。

少し遅い夕食。
それでも一人より二人で食べる食事が、
美味しいことを女は知っていた。

男も女の料理と二人の会話が一日の疲れを取る、
何よりのご馳走だった。

「わたしはあなたといるようになって
ずいぶん変わったわ」

男は料理を頬張り、
2度3度うなずきながら女の話しに耳を傾けた。

「早起きして毎日お弁当作るようになったし」
「料理の腕前も上がったし」
「何よりも、
よく笑うようになったの」

そう言ってにやにやと笑顔を向け、
女は男に尋ねた。

「あなたはどこが変わったかしら?」

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「一場面小説」という日常の中の一コマを切り取った1分程度で読めるような短い物語を書いています。稚拙な文章や表現でお恥ずかしい限りではありますが、自分なりのジャンルとして綴り続けていきたいと思います。宜しくお願いします。