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#3 取り組みの一例〜初期段階

 みなさんこんにちは!または初めまして!
 公立小学校教員歴18年目のヒデと申します。

 これまで「書く力」の重要性や、作文を書くことの習慣化について述べてきました。
 今回は僕が段階的にどのように取り組んでいるかについて、一例としてご紹介します。
 参考にしていただければ幸いです。


▶︎一年の始まりや、一年生において

 

 何事もそうですが、とにかくやってみないことには始まりません。
 今後どのような力が求められていくか。
 どうして週末作文に取り組むのか。

など、丁寧に説明をすれば子どもたちもその気になってくれます。
 また、僕は学級通信を通して同じことを保護者にも伝え、子どもが書いた作文の簡単な添削にご協力いただいています。

①原稿用紙の使い方は二の次。

 賛否はあるかと思いますが、僕は週末作文においては改行後の段落落としなど細かい原稿用紙の使い方ルールについては重視しません。
 子どもが作文嫌いになる一番の要因は、細かい指摘による書き直しだと思っています。
 そんなところに気をつかって、嫌な気分になるくらいであれば、とにかく文章を書かせることに力を入れてほしいからです。
 原稿用紙の細かい使い方は、国語の授業の作文単元で指導すれば良いと思っています。

②一年生はテーマを決めて。

 入学してすぐの一年生は、まずはひらがな指導なので少し時期をあけます。
 そしてある程度文章らしいものが書けるようになってきた頃に取り組み始めます。

 とはいえそこは一年生。
 フリーテーマというわけにはいきません。
 そこで僕が一年生を担任していた時は毎回テーマを決めていました。

◆テーマの例◆
「ぼくのわたしの すきなおかし」
※なぜなら、をつけて りゆうも せつめいしてね。

◆作文例◆
 ぼくのすきなおかしは、ポテトチップスです。なぜなら、さくさくしていておいしいからです。

一年生の初めも初め

 これくらいの簡単なテーマから始めました。
 すると子どもにとっては書きやすく、「ねえ先生、僕の作文見てね!頑張って書いたから!」とにこにこで持ってきます。

▶︎とにかく書くことのハードルを下げたい。

 以上のように、僕は初めは「作文を書く」ということのハードルを下げたいと考えています。

 文章を書くことって楽しい!
 作文を書くことって面白い!
 自分の考えを表現するってワクワクする!


 そんな子どもたちを育てていきたいですね。
 そして進んで作文を書くことができるようになれば、必ず今後のすべての学習や大人になって社会で生きていくときに、その力は生きてくると思うのです。

▶︎担任の点検のハードルも下げる。

 僕は週末の金曜日に週末作文用紙を配るので、月曜日に30枚近い数の作文が提出されます。
 毎週です。
 毎週作文の添削なんて無理だよー!と思いますよね。
 ではどのように僕は点検のハードルを下げているのか、

①保護者の理解と協力を取り付ける

 とにかくこれにつきます。
 前述しましたが、僕がどのように、そしてどのような目的を持って取り組みたいかについて学級通信で保護者にお知らせしています。
 そして誤字脱字程度の簡単な添削をお願いしています。
 書き直しは求めません。
 推敲程度でいいのです。
 この保護者の理解と協力があって、僕はだいぶ楽をさせてもらっています😆

 また同じく学級通信でよく書けている、または書き方の参考になる児童の作文を紹介しています。
 すると子どももそれに合わせて書くようになりますし、保護者も気をつけてくださいます。

②コメントは一言、またはスタンプだけ

 提出された作文に、僕は一言コメントまたはスタンプだけで返しています。
 子どもが頑張って書いてきた作文に全力で応えてあげたいのはヤマヤマですが、なかなかその時間が取ることができません。

 しかしその代わりに、子どもたちとの会話の中でできるだけ作文に書かれた内容について触れています。
「そう言えば〇〇に出かけたんだって?楽しかった?」
「おうちで〇〇(料理)作った、って作文に書いてたね。上手にできた?」

など、「先生はちゃんと読んでくれているんだ」と思わせることが大事です🤣

▶︎まとまらないまとめ

 ということで段階的にどのように「週末作文」に取り組んでいるか、でした。
 本当はもっと書きたかったのですが、初期段階だけでこれだけ長くなってしまったので、一度ここで区切ります。
 次回から慣れてきた頃〜最終段階について書いていきたいと思います。

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